そこで今回は茶碗蒸しに合う料理を、レシピルの編集部員でかつ調理師の3児の母である私が15品厳選してまとめました。主食のご飯ものからボリューム感のあるメイン料理、ホッとする汁物まで幅広くご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
朝から晩まで子育てに奮闘中の3児の母。高校卒業後に調理師・製菓衛生士の資格を取得。それぞれ好みの違う家族5人が満足するごはんを日々研究中。趣味はキャンプ&釣りのアウトドア家族。
茶碗蒸しと相性◎ご飯もの4選
その1:お祝いメニューにもオススメ!炊き込みちらし寿司風ご飯
必要な材料…お米、鶏ムネ肉、椎茸、人参、油揚げ、卵、インゲン、塩、上白糖、和風顆粒出汁、濃口醤油、米酢、氷
調理時間の目安…30分
彩りが良く華やかな雰囲気の炊き込みちらし寿司は、おもてなしやお祝いの献立にも最適な一品です。お米と具材、調味料を一緒に炊き込むので一粒一粒にまで出汁が染みわたり深い味わいに仕上がります。鶏むね肉が入っていてボリュームもあり、子供も喜んで食べてくれるでしょう。
一人分ずつ盛り付けても良いですが、寿司桶や大皿に盛り付けるのも豪華さを演出できてオススメ!いんげんの緑、錦糸卵の黄色など色合いを意識して、盛り付けも楽しんでみてくださいね。
具材入れてスイッチオン!炊飯器で作る「炊き込みちらし寿司風ごはん」のレシピ
その2:洋風ご飯と合わせてマンネリ解消!とうもろこしと舞茸のピラフ
必要な材料…米、コーン缶、舞茸、にんにく、ベーコン、水、粉チーズ、マヨネーズ、コンソメ、オリーブオイル、粗挽き黒こしょうバター、オリーブオイル、粉チーズ、粗挽き黒こしょう
調理時間の目安…10分
舞茸やチーズなど旨味の強い食材をふんだんに使用したピラフは、優しい風味の茶碗蒸しと相性が良いでしょう。異なる旨味成分を含む食材を組み合わせると相乗効果でより旨味を強く感じられ、それぞれの料理の良さを引き出してくれます。
より洋風の献立にまとめたい時には、茶碗蒸しに使う出汁をコンソメに変えたり、具材を工夫してみるのもオススメ!普段とはひと味違う茶碗蒸しの献立を楽しんでくださいね。
炊飯器でパラパラな仕上がり!とうもろこしと舞茸のピラフ風のレシピ
その3:ふっくら&もっちり食感!中華風おこわ
必要な材料…もち米、うるち米、豚こま切れ肉、椎茸、人参、九条ネギ、生姜、ごま油、みりん、濃口醤油、上白糖、鶏ガラスープの素、オイスターソース
調理時間の目安…30分
「もち米が使い切れずに残っている…」そんな人にオススメなのが、炊飯器で簡単に作れる中華風のおこわです。独特のコクと甘味のあるオイスターソースを少量加えることで、本格的な中華風おこわに仕上がります。
もっちり食感に炊き上げるカギは水分量!しっかりと浸水時間をとり、普段の炊飯よりも少し多めの水加減にすることで、お米がふっくらと炊きあがりますよ。
その4:香ばしさが自慢!焼き鳥丼
必要な材料…鶏もも肉、長ねぎ、酒、砂糖、塩、きび砂糖、醤油、みりん、酒、水、ご飯、刻みのり
調理時間の目安…25分
甘辛いタレと香ばしい鶏肉が食欲をそそる焼き鳥丼。ボリュームのある丼メニューは茶碗蒸しを添えるだけで立派な献立になりますよ。手早く作れる丼は、忙しい日の夕食にもランチにもオススメの一品です。
鶏肉に焼き目を付けるためには肉を触りすぎないことが大事!何度もひっくり返すと焦げ目がつくまでに時間がかかり、火が通りすぎでパサつく原因にもなります。じっくりと焼き目をつけましょう。
夕食にどうぞ!肉・魚を使った主菜5選
その5:甘辛ダレで箸が進む!大葉入り豚つくねの照り焼き
必要な材料…豚ひき肉、長ネギ、生姜、大葉、卵、塩、片栗粉、米油、酒、みりん、濃口醤油、上白糖
調理時間の目安…30分
「上品な茶碗蒸しはおいしいけれど少し物足りない…」そんな時は甘辛ダレがよく絡んだ豚つくねを組み合わせてみてはいかがでしょうか。しょうがや大葉の風味がアクセントになり、優しい味わいの茶碗蒸しと組み合わせると献立にメリハリが生まれます。
つくねは蒸し焼きにすることでふっくらと仕上がり、冷めてもおいしく食べられますよ。普段のおかずとしてはもちろんのこと、お弁当にもオススメの一品です。
豚ひき肉を使ったお弁当におすすめ「大葉入り照り焼き豚つくね」のレシピ
その6:サバの新しい食べ方を提案!サバのねぎ味噌焼き
必要な材料…さば、長ネギ、小ネギ、みそ、酒、みりん、しょうゆ、砂糖、ごま油
調理時間の目安…30分
サバといえば塩焼きや味噌煮という人が多いかもしれませんが、その2つのいいとこどりをしたような新しい食べ方をご紹介します。ねぎの風味と焼けた味噌が香ばしくご飯が進むおかずです。下味をつけた状態で冷凍できるので、ストックしておくと良いでしょう。
サバなどの青魚には体内で生成できないDHAやEPAが豊富に含まれています。成長期の子供だけでなく大人も積極的に摂りたい栄養素なので、普段の食事に魚料理をぜひ取り入れてみてくださいね。
その7:一口サイズで食べやすい!うずらの肉巻きトマトソース
必要な材料…豚切り落とし、うずらの卵、トマトケチャップ、みりん、味噌、水、片栗粉、こめ油
調理時間の目安…20分
安価で購入できる豚肉の切り落としを使った一口サイズのうずらの肉巻きは、ケチャップベースのトマトソース仕立てで子供が喜ぶ一品です。片栗粉をまぶしてから焼くことでパサつきを抑え、ソースもよく絡みおいしく仕上がりますよ。
料理に入っているとなぜだか嬉しくなるうずらの卵。豚肉を巻くだけで食べ応えもアップし立派なおかずになるので、ぜひ作ってみてくださいね。
その8:エビの食感と甘味が活きてる!エビとれんこんの揚げ団子
必要な材料…れんこん、むきえび、卵、片栗粉、塩、粗びき黒こしょう、揚げ油、ポン酢しょうゆ
「家でちょっぴり贅沢気分を味わいたい!」そんな人にオススメなのが、エビとれんこんを使った揚げ団子です。外はサクッと中はふんわり&もっちり、さらにエビのプリプリ感と一口で様々な食感を楽しめますよ。エビは食感を残すように粗目に刻むのがポイントです!
揚げたてを頬張るとエビの甘味が口いっぱいに広がり、幸せな気持ちになれるでしょう。ポン酢だけでなく、ケチャップやタルタルソースなど洋風のソースも良く合います。
プリップリ食感がクセになるおかず!れんこんとえびのフワフワ揚げ団子のレシピ
その9:黒酢のさっぱり感とコクが◎鶏の手羽元と大根の黒酢煮
必要な材料…鶏の手羽元、大根(皮付き)、白ネギ、塩こしょう、片栗粉、水、黒酢、砂糖、酒、みりん、生姜チューブ、ごま油
調理時間の目安…30分
玄米などから作った酢を長期熟成させた黒酢は「体に良い」というイメージを持つ人も多いでしょう。実際に黒酢は体内で生成できない必須アミノ酸を多く含んでいて、まろやかな酸味と独特の風味が特徴です。普段の料理に取り入れるとひと味違うコクや深みが出て、本格的な仕上がりになりますよ。
黒酢で肉を煮込むと短時間で柔らかくなり、コラーゲンも多く摂取できるという嬉しいメリットも!おいしいだけでなく栄養面でも優れた黒酢煮をぜひお試しください。
黒酢が決め手!簡単おうち中華「鶏の手羽元と大根の黒酢煮」のレシピ
あと一品ほしい時に!副菜3選
その10:ジューシーな旨味を堪能!しいたけの肉味噌チーズ焼き
必要な材料…しいたけ、大葉、合い挽き肉、スライスチーズ、味噌、酒、オリーブオイル
調理時間の目安…30分
しいたけのカサにジューシーな肉だねを詰め、チーズを乗せて焼くだけの簡単なレシピをご紹介します。チーズや味噌・きのこといった旨味成分を多く含む食材を掛け合わせることで、シンプルな食材ながら奥行きのある旨味を感じられるでしょう。
肉だねのつなぎを少なくすることで肉々しさが残るよう工夫されていて、満足感も得られます。ツルンと滑らかな茶碗蒸しとの食感の違いも楽しめる一品です。
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その11:サクサク新食感!えのきの唐揚げ
必要な材料…えのき茸、片栗粉、酒、しょうゆ、オイスターソース、塩、おろししょうが、おろしにんにく、揚げ油
調理時間の目安…15分
インパクトのある見た目で食卓が楽しくなるえのきの唐揚げは、スナック感覚で食べられて子供も喜ぶ副菜です。しっかりと下味がついていてサクサクの食感なので、きのこが苦手な人でも食べやすいのではないでしょうか。
片栗粉をまんべんなくまとわせるのが食感をよく仕上げるコツ!えのきを扇状に広げるようにしながら、隙間にもしっかりと片栗粉をつけるように意識してみてくださいね。
えのき茸嫌いさんも食欲そそる!サクサクえのき茸の唐揚げレシピ
その12:カラフルな見た目で元気チャージ!さつまいもとカシューナッツの甘辛炒め
必要な材料…さつまいも、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、黄パプリカ、カシューナッツ、赤とうがらし、片栗粉、サラダ油、しょうゆ、酒、みりん
ホクホク甘いさつまいもとカシューナッツのカリっとした食感がアクセントになった、ビタミンカラーの目でも楽しめる甘辛炒めのレシピをご紹介します。野菜それぞれの食感を活かすため、火を通しすぎないように手早く炒めるのがポイントです!あらかじめ調味料などを準備しておき、一気に完成まで進めましょう。
茶碗蒸しは具材がシンプルなものが多く野菜が不足しがちなので、副菜で補うような献立を意識してみてくださいね。
大量消費!ナッツのアクセントがクセになるさつまいものデリ風甘辛おかずのレシピ
ホッと温まる!汁物3選
その13:根菜たっぷり!けんちん汁
必要な材料…木綿豆腐、油揚げ、こんにゃく、大根、人参、洗いごぼう、レンコン、ジャガイモ、長ネギ、生姜、水、昆布、米油、ごま油、塩
調理時間の目安…30分
たっぷりの根菜をあっさりとした醤油仕立てで味わうけんちん汁。食材ごとに水にさらしてあく抜きをしたり、炒める順番を考慮するなど少し手間に感じますが、シンプルな味付けの汁物ゆえ、そのひと手間がおいしさを左右します。ぜひ丁寧に作ってみてくださいね。
具だくさんのけんちん汁は、おかずと汁物の中間のような位置づけ。軽く済ませたい日には、ご飯ものと茶碗蒸しにけんちん汁を組み合わせてみてはいかがでしょうか。
たっぷり野菜で心も体もホッとする!おいしく作れる基本の「けんちん汁」のレシピ
その14:まろやかで優しい味わい!豆乳入り豚汁
必要な材料…豚バラ肉、人参、大根、しいたけ、ごぼう、長ネギ、こんにゃく、油揚げ、出汁、無調整豆乳、みそ、ごま油、ブラックペッパー
調理時間の目安…40分
定番の豚汁に豆乳を加えると、まろやかでコクのあるクリーミーな豚汁に変身します。煮込む前に野菜をじっくりと炒めることで甘味が引き出され、仕上がりの味わいもワンランクアップ!ぜひ覚えておいてくださいね。
野菜もたんぱく質も同時に摂れる具だくさんの汁物は、献立の栄養バランスを向上させるのにぴったりの一品です。寒い季節は体も温まり水分補給の役割も果たせるので、汁物のレパートリーを増やして飽きずに楽しみましょう。
その15:ごまのコクがポイント!豚肉と野菜のごま味噌スープ
必要な材料…豚こま切れ肉、玉ねぎ、白菜、人参、エリンギ、ニンニク、ごま油、水、牛乳、塩、鶏ガラスープの素、味噌、練りごま、白ごま
調理時間の目安…25分
「ごま+味噌+牛乳」この3つの組み合わせは頭で考えてもイメージしにくいかもしれませんが、食べると担々麺風の味わいが楽しめる不思議なスープです。ごまのコクと牛乳のまろやかさが見事に調和し、ホッとするおいしさに仕上がります。優しい味わいで子供にも食べやすいでしょう。
野菜だけでなく豚肉も入ったスープは食べ応えもあり、栄養バランスも優れた汁物です。お好みでラー油などの辛味を加えるのもオススメ!
味噌と練りごまで食べるスープ「豚肉と白菜、エリンギのごま味噌スープ」のレシピ
茶碗蒸しを普段使いのおかずとして楽しみましょう!
今回は茶碗蒸しと相性の良いご飯ものやおかずを15品ご紹介しました。献立を考えるヒントは見つかりましたか?
優しい味わいの茶碗蒸しは、和洋中問わず様々な料理と組み合わせても喧嘩することなく、献立の調和がとれるでしょう。茶碗蒸しだけでは不足しがちな栄養を副菜や汁物で補うように意識して、茶碗蒸しを日常の食卓に取り入れてみてくださいね。