料理人hiroです。今回は基本のけんちん汁のレシピをご紹介します。えぐ味が出て具材が煮崩れてしまいがちですが、下ごしらえした食材を炒めるものと煮るものに区別して調理することがポイントとなります。上手くできた時は心も体もホッとして、何度も作りたくなる具材たっぷりの汁物です。早速作っていきましょう。
けんちん汁の材料(4人分)
具材
木綿豆腐 | 100g | |
油揚げ | 60g | |
こんにゃく | 160g | |
大根 | 250g | |
人参 | 1/2本 | |
洗いごぼう | 1/2本 | |
レンコン | 100g | |
ジャガイモ | 2個 | |
長ネギ | 1/3本 | |
生姜 | 10g |
調味料
水 | 1ℓ | |
昆布 | 3cm×10cm | |
米油 | 大さじ1 | |
ごま油 | 大さじ1 | |
塩 | 少々 | |
みりん | 大さじ2 | |
薄口醤油 | 大さじ3 |
けんちん汁の作り方
今回のレシピのポイント
下ごしらえした具材は炒めるものと煮るものを区別します。豆腐は水気をしっかりと切っておくと、味ボケを防げて出汁の味が決まりやすいです。
レンコン100gを少し厚めの半月切りにして酢水に。ジャガイモ2個は小さく乱切りにして水につけておきましょう。
生姜10gを薄く短冊切りに。長ネギの白い部分1/3本分を薄く斜めに。にんじん1/2本分を半月切りにしておきます。
油揚げ60gを短冊切りに。大根の葉の部分は0.5cm幅の小口切りに。身の部分250gは少し厚めのイチョウ切りにします。
木綿豆腐100gはキッチンペーパーにのせて、大きめの角切りに。熱湯をかけた後のこんにゃく160gは一口サイズの乱切りにしておきましょう。
次に水気を切ったジャガイモとレンコン、ごぼうを加え3分ほど炒めていきます。
炒めるものと煮るものは区別!
現時点で加えた具材と加えなかった具材の区別がお分かりいただけたと思いますが、火にかけているものは煮崩れしないように油をまとわせておきます。その他の具材は炒めるとグズグズになってしまうものです。
ここで区別しておけば具材ひとつひとつがキレイな形のままで頂けます。
味の決め手となる塩!
ここで塩をひとつまみ加えます。最初に濃い味付けにすると後で調整するのが難しくなります。塩はけんちん汁の決め手となるものです。煮汁を煮詰めた後に味見して調整する方がちょうど良い塩梅となります。
煮くずさないためにはかき混ぜすぎない!
油揚げと豆腐を加えたら、かき混ぜすぎないことも大事です。かき混ぜすぎると柔らかいものはどんどん煮崩れしてしまいます。たまにで良いので優しくかき混ぜることが大事です。
仕上がりに差が出るアク取り
アクは食材から出てくる苦味やえぐ味、臭みの原因となる成分です。これを丁寧に引くのと引かないとでは仕上がりに差が出るのは明確!こまめに丁寧にアク取りすることを心がけましょう。
地方によって具材は様々のけんちん汁
けんちん汁の発祥は神奈川県。鎌倉にある建長寺の「建長汁」がいつしか「けんちん汁」になりました。里芋や緑野菜を加えたり具材は地方によって様々。色々な野菜と豆腐、醤油で煮ることは共通しているようです。豚汁と違うところは豚肉と味噌が入らないところですね。
あっさりとしていて具沢山!おかず感覚で食べられます。丁寧な下ごしらえが大事なけんちん汁、是非ともご家庭で作ってみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。