料理人hiroです。今回は基本のクリームシチューのレシピをご紹介します。煮てみたものの具材が固くて半煮えの状態にしてしまいがちですが、ベースとホワイトルゥを別に作ることがポイントとなります。鶏の旨味を出して野菜を煮て、粉から作るホワイトルゥでトロミをつけていくだけです。早速作っていきましょう。
クリームシチューの材料(4〜5人前)
具材
鶏もも肉 | 1枚(250g) | |
玉ねぎ | 1個 | |
人参 | 1本 | |
椎茸 | 2個 | |
ジャガイモ | 3個 | |
ローリエ | 1枚 |
調味料A
米油 | 大さじ1 | |
塩 | 少々 | |
白こしょう | 少々 | |
鶏がらスープの素 | 大さじ1 | |
水 | 400ml |
調味料B
無塩バター | 60g | |
薄力粉 | 60g | |
牛乳 | 600ml |
クリームシチューの作り方
今回のレシピのポイント
具材とホワイトルゥを別に作ります。濃度がない状態で具材を煮ると短時間で柔らかくなります。
玉ねぎ1個を半分にして、さらに横に半分にカット。大きめのくし切りの要領でカットにすると一口大の大きさになります。
人参1本を小さめの乱切りに。
椎茸2個は0.3cm幅にスライスします。
皮を剥いたジャガイモ3個は大きめの乱切りに。
その後は使用するまで水にさらしておきましょう。表面のデンプンを洗い流し、断面の変色を防ぎます。
皮面に焼き色がついたらひっくり返して、内面を1分ほど焼きます。
鶏肉を休ませ、他の具を炒める!
鶏肉の皮面をじっくりと焼くと、鶏油(チーユ)が出てきます。これは脂でありながらも旨味であるものです。
鶏肉を休ませて、その他の野菜を焼いて油と旨味をまとわせるのが目的。油をフライパン内に振り払いながらバットにとりましょう。
玉ねぎがしんなりとしたら、ジャガイモと椎茸を加えて、油をまとわせるように炒めていきます。
鶏ガラスープの素大さじ1、塩と白こしょうを少々ふって下味をつけておきましょう。
その後に鶏もも肉をフライパンの中に戻して、一緒に煮ていきます。
濃度がついてない状態で煮ると火が通る
濃度がない状態、つまりは水だけで炊くことで固い食材にも火が通りやすくなります。特に今回火が入りにくい野菜は人参とジャガイモです。沸騰したらタイマーを10分かけて、弱中火で煮て柔らかくしておきましょう。
無塩バターが溶けたら弱中火にして、薄力粉60gを合わせて炒めていきます。
弱中火で粉をバターでじっくりと炒めましょう。最低でも5分は炒めておきたいところです。
バターで炒めた粉に、あらかじめ常温に戻しておいた牛乳600mℓを弱中火のまま5〜6回に分けて加えます。木ベラなどで混ぜて粉に牛乳を含ませ、濃度がついてきたらまた牛乳を加える…の繰り返しです。
回数分けて牛乳を加えダマを防ぐ!
5〜6回に分けて牛乳を混ぜて加えることで、ホワイトルゥが滑らかとなりダマになりにくくなります。フライパンの周りや底面をそぐようにかき混ぜて、ベースをつないでいくことが大事です。丁寧な作業となります。
ここから5分以上火にかけると、確実に食材に火が入ります。
固ければ牛乳で伸ばす!
食材の量によっては、すぐにトロミがついてしまって思うように煮ることができなくなる場合があります。その時は牛乳(分量外)を足して濃度を緩めて煮ていくと良いです。濃度を調整して煮ていくことが大事です。
炒めることで食材の形が残るクリームシチューに!
水で煮る前に食材を油で炒めて皮膜を作ることで、煮崩れしにくくなります。この中で煮崩れしやすいのがジャガイモですが、形がしっかりと残っています。また鶏もも肉は煮ることで柔らかくなり、具材として加えるだけで出汁の役割も果たしてくれます。
盛り付けた後に、お好みでパルメザンチーズやパセリをふるとさらに美味しくなりますよ♪まずは基本となることからじっくりと!柔らかく煮て形が残るクリームシチューを目指しましょう。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。