このページではカシューナッツのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
カシューナッツのカロリーは591kcal(100gあたり)!これってどうなの?
カシューナッツの可食部100gあたりのカロリーは、591kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中44位です。これは多い順にすると上位2%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「種実」ジャンルのでカシューナッツのカロリーを評価すると、23件中13位です。これは上位から56%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 591Kcal |
全体での評価 | 44位 / 1592件中(上位2%…高い) |
「種実」ジャンル内での評価 | 13位 / 23件中(上位56%…やや低い) |
カシューナッツはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜカシューナッツのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
カシューナッツのカロリーは高い理由
カシューナッツは、可食部100gあたり591kcalという高いカロリーを持っています。その理由について、以下の栄養データを参照して説明します。
糖質の量は普通
カシューナッツの糖質は、可食部100gあたり20.2gと普通の量です。糖質はエネルギー源として重要ですが、カシューナッツのカロリーが高い理由は他の栄養素にあります。
食物繊維の量は多い
カシューナッツには、可食部100gあたり6.7gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化を助け、腸内環境を整える役割があります。食物繊維の多さは、カシューナッツのカロリーが高い理由の一つです。
タンパク質の量は多い
カシューナッツには、可食部100gあたり19.8gのタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉や細胞の構成要素として重要であり、エネルギー源としても利用されます。タンパク質の多さも、カシューナッツのカロリーが高い理由の一つです。
脂質の量は多い
カシューナッツの脂質は、可食部100gあたり47.6gと非常に多いです。脂質はエネルギー源として重要ですが、同じ量の脂質でも他の食材と比べてカシューナッツの脂質は多いため、カロリーが高くなっています。
以上の栄養データから分かるように、カシューナッツのカロリーが高い理由は、食物繊維やタンパク質、脂質の量が多いことにあります。これらの栄養素は健康には欠かせないものですが、摂取量には注意が必要です。バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「カシューナッツ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 20.2g | 4 | 80.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 6.7g | 2 | 13.4kcal |
たんぱく質 | 19.8g | 4 | 79.2kcal |
脂質 | 47.6g | 9 | 428.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「カシューナッツ」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、428.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
カシューナッツは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:サントリー
カシューナッツは、低糖質ダイエットに使える?
カシューナッツは、種実(種実)の一種であり、多くの人に親しまれているナッツの一つです。その美味しさと栄養価の高さから、健康志向の人々にも人気があります。しかし、低糖質ダイエットを目指す方々にとっては、注意が必要な食材となるかもしれません。
カシューナッツの糖質量
低糖質ダイエットでは、糖質摂取量を制限することが重要です。カシューナッツには、糖質が含まれています。実際に、100gのカシューナッツには約20.2gの糖質が含まれています。この量は、低糖質ダイエットを行う上で考慮すべき値となります。
カシューナッツのカロリーと脂質
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取を制限する一方で、脂質の摂取を増やすことが推奨されています。カシューナッツは、脂質の豊富な食材であり、100gあたり約43.9gの脂質が含まれています。この点から見ると、低糖質ダイエットには適していると言えるかもしれません。
バランスの取れた食事の重要性
ただし、低糖質ダイエットを行う際には、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。カシューナッツは、脂質が多いため、適量を守る必要があります。また、他の栄養素もバランスよく摂取することが大切です。
まとめ
カシューナッツは、糖質量が20.2gという点から見ると、低糖質ダイエットには不向きな食材と言えるでしょう。しかし、脂質の摂取を増やすことが推奨される低糖質ダイエットにおいては、適量を守りながら摂取することで、バランスの取れた食事を実現することができます。個々の目標や体質に合わせて、適切な食事プランを構築することが重要です。
カシューナッツは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:ニッスイ
カシューナッツは、低脂質ダイエットに不向き
カシューナッツは、種実(種実)の一種であり、多くの人々に親しまれています。しかし、低脂質ダイエットを実践している方にとっては、注意が必要な食品と言えます。なぜなら、カシューナッツは非常に高い脂質含有量を持っているからです。
カシューナッツの脂質含有量
カシューナッツの脂質含有量は、100gあたり約47.6gとされています。これは、他のナッツ類と比べても非常に高い数値です。低脂質ダイエットを実践している方にとっては、1日に摂取する脂質の目安を超える可能性があります。
低脂質ダイエットとは
低脂質ダイエットは、脂質の摂取を制限することで体重管理や健康維持を目指すダイエット方法です。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂りすぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まることが知られています。そのため、脂質摂取を制限することでカロリー摂取量を減らし、健康的な体重管理を目指すのです。
カシューナッツの脂質制限の難しさ
カシューナッツは、その美味しさと食感から多くの人々に愛されています。しかし、その脂質含有量の高さから、低脂質ダイエットを実践している方にとっては制限が難しい食品となります。カシューナッツを摂取することで、脂質摂取量が目安を超えてしまい、ダイエットの効果を損なう可能性があります。
代替品としての選択肢
低脂質ダイエットを実践している方にとっては、カシューナッツの代わりに低脂質のナッツ類を摂取することをおすすめします。例えば、アーモンドやピスタチオなどは、カシューナッツに比べて脂質含有量が低く、低脂質ダイエットに適しています。
まとめ
カシューナッツは、低脂質ダイエットを実践している方にとっては避けるべき食品です。その高い脂質含有量から、摂りすぎると脂質摂取量が目安を超え、ダイエットの効果を損なう可能性があります。代わりに、低脂質のナッツ類を摂取することをおすすめします。低脂質ダイエットを成功させるためには、食品選びに注意し、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。
最後に、カシューナッツの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「カシューナッツ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 591 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 26.7 | g | |
└糖質 | 20.2 | g | 普通 |
└食物繊維 | 6.7 | g | 多い |
たんぱく質 | 19.8 | g | 多い |
脂質 | 47.6 | g | 多い |
「カシューナッツ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 3.2 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 2.7 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.6 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「カシューナッツ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 220 | mg | 普通 |
カリウム | 590 | mg | 多い |
カルシウム | 38 | mg | 普通 |
マグネシウム | 240 | mg | 多い |
リン | 490 | mg | 多い |
鉄 | 4.8 | mg | 多い |
亜鉛 | 5.4 | mg | 多い |
銅 | 1.89 | mg | 多い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 27 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 30 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 10 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 1 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 5.4 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.6 | mg | 多い |
ビタミンK | 28 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.54 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.18 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.9 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.36 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.32 | mg | 多い |
ビオチン | 19.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
カシューナッツと同じ種実の種実ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
アーモンド | 609 | 11.5 | 19.6 | 51.8 | 10.1 |
あさ | 450 | 14.0 | 29.9 | 28.3 | 23.0 |
えごま | 523 | 12.2 | 17.7 | 43.4 | 20.8 |
カシューナッツ | 591 | 20.2 | 19.8 | 47.6 | 6.7 |
ぎんなん | 168 | 33.9 | 4.7 | 1.6 | 1.6 |
栗 | 147 | 33.2 | 2.8 | 0.5 | 4.2 |
くるみ | 713 | 3.7 | 14.6 | 68.8 | 7.5 |
けし | 555 | 5.8 | 19.3 | 49.1 | 16.5 |
ココナッツパウダー | 676 | 11.5 | 6.1 | 65.8 | 14.1 |
ごま | 604 | 7.0 | 19.8 | 53.8 | 10.8 |
ピスタチオ(味付き) | 617 | 13.1 | 17.4 | 56.1 | 9.2 |
ブラジルナッツ(味付き) | 703 | 3.4 | 14.9 | 69.1 | 7.2 |
ヘーゼルナッツ(味付き) | 701 | 9.1 | 13.6 | 69.3 | 7.4 |
マカダミアナッツ(味付き) | 751 | 6.7 | 8.3 | 76.7 | 6.2 |
落花生 | 572 | 12.4 | 25.2 | 47.0 | 8.5 |
あまに | 540 | 10.2 | 21.8 | 43.3 | 23.8 |
チアシード | 446 | 0 | 19.4 | 33.9 | 36.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。