このページではココナッツパウダーのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ココナッツパウダーのカロリーは676kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ココナッツパウダーの可食部100gあたりのカロリーは、676kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中34位です。これは多い順にすると上位2%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「種実」ジャンルのでココナッツパウダーのカロリーを評価すると、23件中5位です。これは上位から21%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 676Kcal |
全体での評価 | 34位 / 1592件中(上位2%…高い) |
「種実」ジャンル内での評価 | 5位 / 23件中(上位21%…高い) |
ココナッツパウダーはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜココナッツパウダーのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
ココナッツパウダーのカロリーは高い理由
ココナッツパウダーは、可食部100gあたり676kcalという高いカロリーを持っています。この高カロリーの理由について、以下の栄養データを参考に解説します。
糖質が低い
ココナッツパウダーは、可食部100gあたり11.5gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源となるため、一般的に糖質の摂取量が多い食品ほどカロリーも高くなります。しかし、ココナッツパウダーの糖質は低いため、その分カロリーも抑えられています。
食物繊維が多い
ココナッツパウダーは、可食部100gあたり14.1gの食物繊維を含んでいます。食物繊維は消化吸収されにくく、腸内環境の改善や満腹感の増加に寄与します。食物繊維は体に有益な成分ですが、その分カロリーも高くなる傾向があります。
脂質が多い
ココナッツパウダーは、可食部100gあたり65.8gの脂質を含んでいます。脂質はカロリーの主要な供給源であり、1g当たり9kcalのエネルギーを提供します。ココナッツパウダーの脂質含有量が多いため、カロリーも高くなっているのです。
以上のように、ココナッツパウダーのカロリーが高い理由は、糖質が低く、食物繊維と脂質が多いからです。これらの栄養データを踏まえ、ココナッツパウダーを摂取する際には適量を守り、バランスの取れた食事に組み込むことが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ココナッツパウダー」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 11.5g | 4 | 46kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 14.1g | 2 | 28.2kcal |
たんぱく質 | 6.1g | 4 | 24.4kcal |
脂質 | 65.8g | 9 | 592.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ココナッツパウダー」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、592.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ココナッツパウダーは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ココナッツパウダーは、低糖質ダイエットに使える?
ココナッツパウダーは、種実(種実)の一種であり、糖質量が11.5gとなっています。しかし、低糖質ダイエットを考える上では、どちらかというと不向きな食品と言えます。ただし、糖質量は他の食品に比べて控えめな部類に入ります。
ココナッツパウダーの糖質量
ココナッツパウダーの糖質量は、11.5gとなっています。これは、一般的な低糖質ダイエットにおいては、やや高めの数値と言えます。低糖質ダイエットを行う際には、通常、1日の糖質摂取量を制限する必要がありますが、この糖質量は制限範囲内に収まるものではありません。
ココナッツパウダーの特徴
ココナッツパウダーは、そのまま摂取するだけでなく、様々な料理やお菓子作りにも利用されることがあります。その特徴としては、ココナッツの風味や香りを楽しむことができることが挙げられます。また、ココナッツパウダーには食物繊維やミネラルなども含まれており、栄養価も高いです。
低糖質ダイエットにおすすめの食品
低糖質ダイエットを行う際には、ココナッツパウダーよりも糖質量の低い食品を選ぶことがおすすめです。例えば、野菜や鶏肉、魚などのタンパク質を豊富に含む食品は、糖質量が低く、ダイエットに適しています。また、糖質を控えたい場合には、糖質の多い食品や甘い飲み物の摂取を控えることも重要です。
まとめ
ココナッツパウダーは、低糖質ダイエットにどちらかというと不向きな食品ですが、糖質量は他の食品に比べて控えめです。糖質を制限したい場合には、ココナッツパウダーよりも糖質量の低い食品を選ぶことがおすすめです。低糖質ダイエットを成功させるためには、バランスの取れた食事と適度な運動も大切です。
ココナッツパウダーは、低脂質ダイエットに使える!?
ココナッツパウダーは、低脂質ダイエットに不向き
ココナッツパウダーは、最近注目を浴びている食材ですが、低脂質ダイエットには向いていないと言われています。その理由をご紹介します。
高脂質なココナッツパウダー
ココナッツパウダーは、その名の通りココナッツから作られた粉末状の食材です。しかし、ココナッツ自体には高い脂質が含まれています。実際、一般的なココナッツパウダーの脂質含有量は65.8gもあります。これは、低脂質ダイエットを目指す方にとってはかなり高い数値です。
脂質の摂取量に気をつける必要がある
低脂質ダイエットを行う際には、脂質の摂取量に気をつける必要があります。脂質はカロリーが高く、摂りすぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。そのため、低脂質ダイエットを行う方は、脂質の摂取量を制限する必要があります。
代替品としての活用は可能
しかし、ココナッツパウダーは低脂質ダイエットに完全には使えないわけではありません。例えば、通常のココナッツミルクやココナッツオイルと比べると、ココナッツパウダーの脂質含有量は低いです。そのため、これらの代替品として活用することは可能です。ただし、摂取量には注意が必要です。
バランスの取れた食事が大切
低脂質ダイエットを行う際には、単一の食材に頼るのではなく、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。ココナッツパウダーも同様で、他の栄養素を摂取するための食材として活用することが望ましいです。
まとめ
ココナッツパウダーは低脂質ダイエットには向いていません。その高い脂質含有量から、脂質の摂取量を制限する必要がある方には適していません。しかし、代替品として活用することは可能であり、バランスの取れた食事に組み込むことで健康的な食生活を送ることができます。低脂質ダイエットを行う際には、個々の食材だけでなく全体のバランスにも気をつけることが大切です。
最後に、ココナッツパウダーの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ココナッツパウダー」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 676 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 23.7 | g | |
└糖質 | 11.5 | g | 低い |
└食物繊維 | 14.1 | g | 多い |
たんぱく質 | 6.1 | g | 普通 |
脂質 | 65.8 | g | 多い |
「ココナッツパウダー」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 2.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.9 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「ココナッツパウダー」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 10 | mg | 普通 |
カリウム | 820 | mg | 多い |
カルシウム | 15 | mg | 普通 |
マグネシウム | 110 | mg | 多い |
リン | 140 | mg | 普通 |
鉄 | 2.8 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.4 | mg | 多い |
銅 | 0.80 | mg | 多い |
マンガン | 1.41 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.03 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 普通 |
ナイアシン | 1.0 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.09 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.25 | mg | 普通 |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ココナッツパウダーと同じ種実の種実ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
アーモンド | 609 | 11.5 | 19.6 | 51.8 | 10.1 |
あさ | 450 | 14.0 | 29.9 | 28.3 | 23.0 |
えごま | 523 | 12.2 | 17.7 | 43.4 | 20.8 |
カシューナッツ | 591 | 20.2 | 19.8 | 47.6 | 6.7 |
ぎんなん | 168 | 33.9 | 4.7 | 1.6 | 1.6 |
栗 | 147 | 33.2 | 2.8 | 0.5 | 4.2 |
くるみ | 713 | 3.7 | 14.6 | 68.8 | 7.5 |
けし | 555 | 5.8 | 19.3 | 49.1 | 16.5 |
ココナッツパウダー | 676 | 11.5 | 6.1 | 65.8 | 14.1 |
ごま | 604 | 7.0 | 19.8 | 53.8 | 10.8 |
ピスタチオ(味付き) | 617 | 13.1 | 17.4 | 56.1 | 9.2 |
ブラジルナッツ(味付き) | 703 | 3.4 | 14.9 | 69.1 | 7.2 |
ヘーゼルナッツ(味付き) | 701 | 9.1 | 13.6 | 69.3 | 7.4 |
マカダミアナッツ(味付き) | 751 | 6.7 | 8.3 | 76.7 | 6.2 |
落花生 | 572 | 12.4 | 25.2 | 47.0 | 8.5 |
あまに | 540 | 10.2 | 21.8 | 43.3 | 23.8 |
チアシード | 446 | 0 | 19.4 | 33.9 | 36.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。