このページでは、芋の蒸しさつまいもを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
蒸しさつまいものカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは蒸しさつまいもの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 129 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 33.7 | g | |
└糖質 | 29.7 | g | 普通 |
└食物繊維 | 3.8 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.9 | g | 低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、芋分類に所属する正式名称「<いも類> (さつまいも類) さつまいも 塊根 皮つき 蒸し」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、蒸しさつまいもがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
蒸しさつまいもはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:DELISH KITCHEN
蒸しさつまいもとは?どんな食材?
蒸しさつまいもは、芋加工品の一種であり、主に蒸し器で調理される食材です。この料理は、さつまいもを蒸して作られるため、「蒸しさつまいも」と呼ばれています。
さつまいもの特徴
さつまいもは、日本でよく栽培されている野菜であり、甘みのある風味が特徴です。食物繊維やビタミンC、β-カロテンなどの栄養素も豊富に含まれており、健康にも良いとされています。
蒸しさつまいもの作り方
蒸しさつまいもの作り方は比較的簡単です。まず、さつまいもを洗い、皮をむいてから適当な大きさに切ります。次に、蒸し器にさつまいもを並べ、弱火で約20〜30分間蒸します。蒸し上がったら、さつまいもが柔らかくなるまで竹串などで刺してみてください。柔らかければ完成です。
蒸しさつまいもの食べ方
蒸しさつまいもは、そのまま食べるだけで美味しくいただけます。また、蒸しあがったさつまいもを薄くスライスして、バターやはちみつをかけるのもおすすめです。さつまいもの自然な甘みが引き立ち、さらに美味しさが増します。デザートやおやつとして楽しむこともできます。
蒸しさつまいもの保存方法
蒸しさつまいもは、冷蔵庫の中で保存することができます。蒸し上がったさつまいもを冷ましてから、ラップで包んで冷蔵庫に入れてください。保存期間は数日間ですが、できるだけ早めに食べることをおすすめします。また、凍らせることも可能です。凍らせた蒸しさつまいもは、解凍後にレンジで温めることで美味しさを保つことができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は蒸しさつまいもがダイエットにどう役立つか説明します!
蒸しさつまいもはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 糖質が普通であるため、エネルギー源として適している
蒸しさつまいもは、可食部100gあたりに糖質が29.7g含まれています。この糖質は普通の量であり、体内でエネルギーとして利用されます。糖質は体の主要なエネルギー源であり、適切な量を摂取することで日常の活動や運動に必要なエネルギーを補給することができます。
2. 食物繊維が多く含まれているため、腸の健康をサポートする
蒸しさつまいもには、可食部100gあたりに3.8gの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する働きがあります。また、食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えることで免疫力を高める効果もあります。蒸しさつまいもを摂取することで、腸の健康をサポートすることができます。
3. カロリーが平均的であり、ダイエットにも適している
蒸しさつまいもは、可食部100gあたりに129kcalのカロリーが含まれています。このカロリーは平均的な量であり、適度なエネルギー摂取をサポートします。また、蒸しさつまいもは低脂肪であり、ダイエット中でも安心して摂取することができます。カロリーを抑えながら栄養を摂取したい方にとって、蒸しさつまいもは健康的な食材と言えます。
おすすめ:蒸しさつまいものダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
蒸しさつまいもに含まれる無機質の栄養を解説!
1. カリウムが多い
「蒸しさつまいも」に含まれるカリウムは、可食部100gあたり390 mgと多いです。カリウムは体内の水分バランスを調整する重要な栄養素であり、血圧のコントロールにも関与しています。カリウムは心臓や筋肉の正常な機能を維持するために必要な栄養素です。
2. ヨウ素が多い
「蒸しさつまいも」にはヨウ素が含まれており、可食部100gあたり1 μgと多いです。ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必要な栄養素であり、正常な代謝や成長に重要な役割を果たしています。ヨウ素は通常、海藻や魚介類に多く含まれていますが、蒸しさつまいももヨウ素の良い供給源となります。
3. 亜鉛が低い
「蒸しさつまいも」には亜鉛が含まれていますが、可食部100gあたり0.2 mgと低いです。亜鉛は免疫機能の維持や傷の治癒に必要な栄養素です。亜鉛は肉や魚、貝類などに多く含まれていますが、蒸しさつまいもでは亜鉛の摂取量は少なめです。
以上のように、「蒸しさつまいも」はカリウムやヨウ素の含有量が多く、亜鉛の含有量が低い特徴を持っています。これらの栄養データを踏まえると、蒸しさつまいもは心臓や筋肉の健康維持に役立つ食材であり、甲状腺機能や代謝にも良い影響を与えることが期待されます。ただし、亜鉛の摂取量が少ないため、亜鉛を豊富に含む他の食材との組み合わせが必要となるかもしれません。
蒸しさつまいもに含まれるビタミンを解説!
ビタミンAの特徴
「蒸しさつまいも」に含まれるビタミンAは、レチノールとα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンの形で存在します。しかしながら、レチノールとα-カロテン、β-クリプトキサンチンは含まれておらず、主なビタミンAの形態はβ-カロテンとなります。β-カロテンは45 μg含まれており、他の形態のビタミンAと比べて多いことがわかります。また、レチノール活性当量は4 μgであり、一般的な量と言えます。
ビタミンEの特徴
「蒸しさつまいも」に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールの形で存在します。α-トコフェロールは1.4 mg含まれており、他の形態のビタミンEは含まれていません。したがって、「蒸しさつまいも」はビタミンEの豊富な食品と言えます。
その他のビタミンの特徴
「蒸しさつまいも」には、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチン、ビタミンCが含まれています。これらのビタミンの含有量は、それぞれ0.1 mg、0.02 mg、0.7 mg、0.2 mg、0.56 mg、4.9 μg、20 mgとなっています。特にビタミンB1、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチン、ビタミンCの含有量は多いと言えます。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は蒸しさつまいもの使用例としてレシピをご紹介します。
蒸しさつまいもを使ったレシピ1選!
#1 磯の香りが◎ 蒸しさつまいもの柚子胡椒和え
柚子胡椒、青のり
このレシピは、さつまいもを使った即席副菜で、磯の香りがほんのり香る「磯の香りが◎ 蒸しさつまいもの柚子胡椒和え」です。作り方は、さつまいもを切って水にさらし、柚子胡椒と一緒に混ぜ、レンジで加熱してから青のりを加えるだけ。…
レシピを見る最後に、蒸しさつまいもの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「蒸しさつまいも」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 129 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 33.7 | g | |
└糖質 | 29.7 | g | 普通 |
└食物繊維 | 3.8 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.9 | g | 低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
「蒸しさつまいも」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 4 | % | 特になし |
水分 | 64.2 | g | 普通 |
有機酸 | 0.5 | g | 多い |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「蒸しさつまいも」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 22 | mg | 普通 |
カリウム | 390 | mg | 多い |
カルシウム | 40 | mg | 普通 |
マグネシウム | 23 | mg | 普通 |
リン | 47 | mg | 普通 |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.2 | mg | 低い |
銅 | 0.13 | mg | 多い |
マンガン | 0.39 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | Tr | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 4 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 45 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 45 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 4 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.4 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.10 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.7 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.20 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.56 | mg | 多い |
ビオチン | 4.9 | μg | 多い |
ビタミンC | 20 | mg | 多い |
別名: かんしょ(甘藷)/廃棄部位: 両端
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
蒸しさつまいもと同じ芋の芋加工品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
さといもの水煮 | 52 | 11.3 | 1.5 | 0.1 | 2.4 |
冷凍さといも | 56 | 7.4 | 2.2 | 0.1 | 8.7 |
みずいも(水煮) | 101 | 23.5 | 0.7 | 0.4 | 2.5 |
やつがしら(水煮) | 92 | 17.9 | 2.7 | 0.6 | 2.8 |
蒸しじゃがいも | 76 | 14.7 | 1.9 | 0.3 | 3.5 |
フライドポテト | 229 | 30.2 | 2.9 | 10.6 | 3.1 |
マッシュポテト | 347 | 76.1 | 6.6 | 0.6 | 6.6 |
ながいも(水煮) | 58 | 11.9 | 2.0 | 0.3 | 1.4 |
蒸しさつまいも | 129 | 29.7 | 0.9 | 0.2 | 3.8 |
さつまいもの天ぷら | 205 | 35.6 | 1.4 | 6.8 | 3.1 |
蒸しむらさきいも | 122 | 28.3 | 1.2 | 0.3 | 3.0 |
セレベス(水煮) | 77 | 16.8 | 2.1 | 0.3 | 2.2 |
たけのこいも(水煮) | 86 | 19.3 | 1.6 | 0.4 | 2.4 |
ヤーコン(水煮) | 42 | 8.7 | 0.6 | 0.3 | 1.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。