このページでは、芋のさといもの水煮を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
さといもの水煮のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはさといもの水煮の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 52 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 13.4 | g | |
└糖質 | 11.3 | g | 低い |
└食物繊維 | 2.4 | g | 多い |
たんぱく質 | 1.5 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、芋分類に所属する正式名称「<いも類> (さといも類) さといも 球茎 水煮」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、さといもの水煮がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
さといもの水煮はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
さといもの水煮とは?どんな食材?
さといもの水煮は、さといもを主成分とした芋加工品です。さといもは、日本の伝統的な野菜であり、栄養価が高く、食物繊維やビタミンC、カリウムなどが豊富に含まれています。水煮とは、さといもを水で煮込んだ状態を指し、そのまま食べることができます。
さといもの水煮の特徴1:栄養価の高さ
さといもの水煮は、栄養価が非常に高い特徴を持っています。食物繊維は、腸内環境を整える効果があり、便秘の予防にも役立ちます。ビタミンCは、免疫力を高める作用があり、風邪や疲労回復にも効果的です。カリウムは、体内の塩分バランスを調整し、血圧を正常化する働きがあります。
さといもの水煮の特徴2:食べやすさ
さといもの水煮は、煮込むことで柔らかくなり、食べやすい状態になります。さといもの繊維がほどけ、口の中でほっくりとした食感を楽しむことができます。また、水煮にすることでさといもの風味が引き立ち、甘みも増します。
さといもの水煮の特徴3:多彩な使い方
さといもの水煮は、そのまま食べるだけでなく、さまざまな料理に活用することができます。具材としてサラダや煮物に加えることで、食卓に彩りを添えます。また、スープやパンの具材としても利用でき、さといもの風味を楽しむことができます。
さといもの水煮は、栄養価の高さや食べやすさ、多彩な使い方など、さまざまな特徴を持っています。健康に気を使いながら、美味しく食べることができる芋加工品として、幅広い人々に愛されています。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はさといもの水煮がダイエットにどう役立つか説明します!
さといもの水煮はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低カロリーでダイエットに適している
さといもの水煮は、可食部100gあたりのカロリーが52kcalと非常に低いです。この低カロリーな特徴から、ダイエット中の方やカロリーコントロールを心掛けている方にとって、健康的な食事に役立つ食材と言えます。さといもの水煮を摂取することで、満腹感を得ながらカロリー摂取を抑えることができます。
2. 糖質が低く、血糖値の上昇を抑える
さといもの水煮は、糖質が11.3gと低いです。糖質の摂取量が多いと血糖値が急上昇し、インスリンの分泌が増えるため、糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクが高まります。しかし、さといもの水煮は糖質が低いため、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。血糖値のコントロールに気を付けたい方にとって、健康的な食事に役立つ食材と言えます。
3. 食物繊維が多く、腸内環境を改善する
さといもの水煮には、食物繊維が2.4g含まれています。食物繊維は腸内環境を改善し、便通を促進する効果があります。また、食物繊維は満腹感を与えるため、食事の量を抑えることができます。さといもの水煮を摂取することで、腸内環境を整えながら健康的な食事を実現することができます。
以上のように、さといもの水煮は低カロリーでダイエットに適しており、糖質が低く血糖値の上昇を抑える効果があり、さらに食物繊維が多く腸内環境を改善する効果があります。これらの特徴から、健康的な食事に役立つ食材と言えます。
おすすめ:さといもの水煮のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
さといもの水煮に含まれる無機質の栄養を解説!
1. カリウムが多い
さといもの水煮は、可食部100gあたり560 mgのカリウムを含んでいます。カリウムは体内の水分バランスを調整するために重要な役割を果たしており、心臓の健康をサポートすることが知られています。
2. ナトリウムが低い
さといもの水煮には、可食部100gあたりわずか1 mgのナトリウムが含まれています。ナトリウムは高血圧や水分の過剰摂取と関連しており、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、ナトリウムが低いさといもの水煮は、塩分制限が必要な人にとって適した食材と言えます。
3. モリブデンが多い
さといもの水煮には、可食部100gあたり7 μgのモリブデンが含まれています。モリブデンは、体内の酵素の活性化に必要な微量元素であり、代謝や免疫機能の維持に関与しています。モリブデンが多いさといもの水煮は、健康な体を維持するために必要な栄養素を摂取するのに役立つ食材です。
さといもの水煮に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンAの特徴
「さといもの水煮」に含まれるビタミンAは、レチノールやα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンなどの成分があります。しかし、レチノールやα-カロテン、β-クリプトキサンチンは含まれておらず、β-カロテンのみが4 μg含まれています。したがって、「さといもの水煮」はビタミンAの供給源としてはあまり優れていないと言えます。
2. ビタミンEの特徴
「さといもの水煮」に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールのみが0.5 mg含まれています。他の成分であるβ-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれていません。したがって、「さといもの水煮」はビタミンEの供給源としては普通程度と言えます。
3. その他のビタミンの特徴
「さといもの水煮」にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチン、ビタミンCが含まれています。ビタミンB1とナイアシンは普通程度、ビタミンB2は低い程度、ビタミンB6とパントテン酸は多い程度、ビオチンとビタミンCは多い程度含まれています。
以上の結果から、「さといもの水煮」はビタミンAやビタミンEの供給源としてはあまり優れていないが、ビタミンB群やビタミンCは比較的多く含まれていることが分かります。
最後に、さといもの水煮の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「さといもの水煮」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 52 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 13.4 | g | |
└糖質 | 11.3 | g | 低い |
└食物繊維 | 2.4 | g | 多い |
たんぱく質 | 1.5 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「さといもの水煮」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 84.0 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「さといもの水煮」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 560 | mg | 多い |
カルシウム | 14 | mg | 普通 |
マグネシウム | 17 | mg | 普通 |
リン | 47 | mg | 普通 |
鉄 | 0.4 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.13 | mg | 多い |
マンガン | 0.17 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | Tr | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 7 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 4 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 4 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | Tr | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.8 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.14 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.42 | mg | 普通 |
ビオチン | 2.8 | μg | 多い |
ビタミンC | 5 | mg | 多い |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
さといもの水煮と同じ芋の芋加工品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
さといもの水煮 | 52 | 11.3 | 1.5 | 0.1 | 2.4 |
冷凍さといも | 56 | 7.4 | 2.2 | 0.1 | 8.7 |
みずいも(水煮) | 101 | 23.5 | 0.7 | 0.4 | 2.5 |
やつがしら(水煮) | 92 | 17.9 | 2.7 | 0.6 | 2.8 |
蒸しじゃがいも | 76 | 14.7 | 1.9 | 0.3 | 3.5 |
フライドポテト | 229 | 30.2 | 2.9 | 10.6 | 3.1 |
マッシュポテト | 347 | 76.1 | 6.6 | 0.6 | 6.6 |
ながいも(水煮) | 58 | 11.9 | 2.0 | 0.3 | 1.4 |
蒸しさつまいも | 129 | 29.7 | 0.9 | 0.2 | 3.8 |
さつまいもの天ぷら | 205 | 35.6 | 1.4 | 6.8 | 3.1 |
蒸しむらさきいも | 122 | 28.3 | 1.2 | 0.3 | 3.0 |
セレベス(水煮) | 77 | 16.8 | 2.1 | 0.3 | 2.2 |
たけのこいも(水煮) | 86 | 19.3 | 1.6 | 0.4 | 2.4 |
ヤーコン(水煮) | 42 | 8.7 | 0.6 | 0.3 | 1.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。