このページではプロセスチーズのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
プロセスチーズのカロリーは313kcal(100gあたり)!これってどうなの?
プロセスチーズの可食部100gあたりのカロリーは、313kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中316位です。これは多い順にすると上位19%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルのでプロセスチーズのカロリーを評価すると、54件中22位です。これは上位から40%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 313Kcal |
全体での評価 | 316位 / 1592件中(上位19%…高い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 22位 / 54件中(上位40%…平均的) |
プロセスチーズはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜプロセスチーズのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:dancyu
プロセスチーズのカロリーが高い理由
プロセスチーズのカロリーは、可食部100gあたり313kcalと非常に高い値となっています。その理由について考えてみましょう。
糖質がかなり低い
プロセスチーズの特徴的な点は、糖質の含有量がかなり低いことです。可食部100gあたりの糖質量は2.4gであり、他の食材と比較すると非常に低い値となっています。このため、糖質制限をしている方や低糖質ダイエットを行っている方にとっては適した食材と言えるでしょう。
食物繊維は無し
一方で、プロセスチーズには食物繊維が含まれていません。食物繊維は、腸内環境を整えたり、便通を促進するなどの役割を果たします。そのため、食物繊維を摂取することが健康にとって重要です。しかし、プロセスチーズには食物繊維が含まれていないため、食物繊維を摂取するためには他の食材との組み合わせが必要となります。
タンパク質が多い
プロセスチーズには、可食部100gあたり22.7gのタンパク質が含まれています。タンパク質は、体の細胞や組織の構成要素であり、筋肉の修復や免疫機能の維持などに重要な役割を果たします。そのため、タンパク質を摂取することは健康にとって重要です。プロセスチーズは、その高いタンパク質含有量から、食事の栄養バランスを考える上で有用な食材と言えるでしょう。
脂質が多い
プロセスチーズには、可食部100gあたり26gの脂質が含まれています。脂質は、エネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まることがあります。そのため、脂質の摂取量には注意が必要です。プロセスチーズは、その高い脂質含有量から、摂取量を制限する必要がある食材と言えるでしょう。
以上の栄養データから、プロセスチーズのカロリーが高い理由を考えることができます。プロセスチーズは、糖質が低く、タンパク質が多い一方で、食物繊維が無く、脂質が多いという特徴を持っています。そのため、カロリーが高くなっているのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「プロセスチーズ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 2.4g | 4 | 9.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 22.7g | 4 | 90.8kcal |
脂質 | 26.0g | 9 | 234kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「プロセスチーズ」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、234kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
プロセスチーズは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:DELISH KITCHEN
プロセスチーズは、低糖質ダイエットに使える?
プロセスチーズは、糖質量が2.4gと比較的低いため、低糖質ダイエットに少し効果的な食品と言えます。
プロセスチーズの糖質量は2.4g
プロセスチーズは、乳(チーズ)を原料として作られています。糖質は、乳に含まれる乳糖から生成されますが、プロセスチーズは製造工程で一部の乳糖が分解されるため、糖質量が比較的低くなっています。具体的には、100gあたりの糖質量は2.4gとなっています。
低糖質ダイエットに効果的な理由
低糖質ダイエットは、糖質の摂取量を制限することで体重管理や血糖値のコントロールを目指すダイエット方法です。プロセスチーズの糖質量が比較的低いため、低糖質ダイエットにおいては適切な食品として取り入れることができます。
プロセスチーズの利点
プロセスチーズは、糖質量が低いだけでなく、食材のバリエーションも豊富です。さまざまな味付けやトッピングを施すことで、飽きずに楽しみながら低糖質ダイエットを続けることができます。また、チーズ自体にはタンパク質やカルシウムが豊富に含まれており、栄養バランスも考えられています。
注意点もあります
ただし、プロセスチーズを摂取する際には注意が必要です。一部のプロセスチーズには添加物や調味料が含まれている場合がありますので、成分表示を確認することが大切です。また、食べ過ぎには注意し、バランスの取れた食事と適度な運動を併せて行うことが重要です。
まとめ
プロセスチーズは、糖質量が2.4gと比較的低いため、低糖質ダイエットに少し効果的な食品と言えます。ただし、注意点もありますので、適切な摂取量やバランスの取れた食事と運動を心がけながら利用することが大切です。プロセスチーズの利点を活かし、楽しみながら健康的なダイエットを実践しましょう。
プロセスチーズは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:Eレシピ
プロセスチーズは低脂質ダイエットに不向き
プロセスチーズは、乳(チーズ)の一種であり、その特徴は滑らかな食感と独特の風味です。しかし、低脂質ダイエットを考えている方にとっては、あまりおすすめできない食品と言えます。
プロセスチーズの脂質量
プロセスチーズには、脂質が26g含まれています。この量は、一般的なチーズと比べるとかなり高いです。低脂質ダイエットを目指している方にとっては、摂取すべき脂質量を超えてしまう可能性があります。
プロセスチーズの加工方法
プロセスチーズは、乳製品を加熱し、乳脂肪を分離させ、乳たんぱく質や乳糖を取り除いた後、乳たんぱく質や乳脂肪を再結合させることで作られます。この過程で、脂質が増えてしまうのです。
代替品としての選択肢
低脂質ダイエットを実践する場合、プロセスチーズの代わりに、低脂肪チーズや脂肪分の少ないチーズを選ぶことをおすすめします。これらのチーズは、脂質量が少なく、カロリーも抑えられています。
まとめ
プロセスチーズは、滑らかな食感と独特の風味が特徴ですが、低脂質ダイエットを考えている方には不向きな食品です。脂質量が多く、摂取すべき脂質量を超える可能性があります。代わりに、低脂肪チーズや脂肪分の少ないチーズを選ぶことをおすすめします。健康的な食生活を送るためには、適切な食品選びが重要です。
最後に、プロセスチーズの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「プロセスチーズ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 313 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 1.3 | g | |
└糖質 | 2.4 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 22.7 | g | 多い |
脂質 | 26.0 | g | 多い |
「プロセスチーズ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 45.0 | g | 普通 |
有機酸 | 1.3 | g | 多い |
灰分 | 5.0 | g | 多い |
コレステロール | 78 | mg | 多い |
食塩相当量 | 2.8 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「プロセスチーズ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1100 | mg | 多い |
カリウム | 60 | mg | 低い |
カルシウム | 630 | mg | 多い |
マグネシウム | 19 | mg | 普通 |
リン | 730 | mg | 多い |
鉄 | 0.3 | mg | 低い |
亜鉛 | 3.2 | mg | 多い |
銅 | 0.08 | mg | 普通 |
マンガン | 0.02 | mg | 低い |
ヨウ素 | 18 | μg | 多い |
セレン | 13 | μg | 多い |
クロム | 2 | μg | 多い |
モリブデン | 9 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 240 | μg | 多い |
└α-カロテン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン | 130 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 130 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 250 | μg | 多い |
ビタミンD | Tr | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.1 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 2 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.03 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.38 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.1 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 3.2 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.14 | mg | 低い |
ビオチン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
プロセスチーズと同じ乳のチーズジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
エダムチーズ | 321 | 3.2 | 28.9 | 25.0 | (0) |
エメンタールチーズ | 398 | 5.8 | 27.3 | 33.6 | (0) |
カテージチーズ | 99 | 2.2 | 13.3 | 4.5 | (0) |
カマンベールチーズ | 291 | 4.2 | 19.1 | 24.7 | (0) |
クリームチーズ | 313 | 5.3 | 8.2 | 33.0 | (0) |
ゴーダチーズ | 356 | 3.7 | 25.8 | 29.0 | (0) |
チェダーチーズ | 390 | 3.7 | 25.7 | 33.8 | (0) |
パルメザンチーズ | 445 | 8.0 | 44.0 | 30.8 | (0) |
ブルーチーズ | 326 | 5.3 | 18.8 | 29.0 | (0) |
プロセスチーズ | 313 | 2.4 | 22.7 | 26.0 | (0) |
チーズスプレッド | 284 | 3.2 | 15.9 | 25.7 | (0) |
マスカルポーネチーズ | 273 | 7.2 | 4.4 | 28.2 | (0) |
モッツァレラチーズ | 269 | 4.2 | 18.4 | 19.9 | (0) |
ヤギチーズ | 280 | 5.9 | 20.6 | 21.7 | (0) |
リコッタチーズ | 159 | 6.7 | 7.1 | 11.5 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。