このページではチーズスプレッドのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
チーズスプレッドのカロリーは284kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:Nadia
チーズスプレッドの可食部100gあたりのカロリーは、284kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中371位です。これは多い順にすると上位23%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルのでチーズスプレッドのカロリーを評価すると、54件中24位です。これは上位から44%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 284Kcal |
全体での評価 | 371位 / 1592件中(上位23%…高い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 24位 / 54件中(上位44%…平均的) |
チーズスプレッドはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜチーズスプレッドのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:Nadia
なぜチーズスプレッドのカロリーは高いのか?
「チーズスプレッド」は、可食部100gあたり284kcalというカロリーがあり、他の食材と比較して「高い」と評価されています。その理由について、以下の栄養データを参照して考えてみましょう。
カロリーが高い理由
チーズスプレッドのカロリーが高い理由は、主に以下の要素によるものです。
脂質が多い
チーズスプレッドは、可食部100gあたり25.7gの脂質を含んでいます。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを提供するため、脂質の含有量が多いほどカロリーも高くなります。チーズスプレッドは、その濃厚な味わいを実現するために脂質を多く含んでいるため、カロリーが高くなっているのです。
タンパク質が多い
チーズスプレッドは、可食部100gあたり15.9gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は1gあたり4kcalのエネルギーを提供するため、タンパク質の含有量が多いほどカロリーも高くなります。チーズスプレッドは、乳(チーズ)から作られており、その乳にはタンパク質が豊富に含まれているため、タンパク質の多さがカロリーの高さにつながっているのです。
糖質が少ない
チーズスプレッドは、可食部100gあたり3.2gの糖質を含んでいます。糖質は1gあたり4kcalのエネルギーを提供するため、糖質の含有量が少ないほどカロリーは低くなります。チーズスプレッドは、糖質の含有量が比較的少ないため、カロリーが高くなっているのです。
食物繊維がない
チーズスプレッドには、可食部100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収されにくく、カロリーを抑える効果があります。しかし、チーズスプレッドは食物繊維が含まれていないため、その分カロリーが高くなっているのです。
以上のように、チーズスプレッドのカロリーが高い理由は、脂質やタンパク質の多さ、糖質の少なさ、そして食物繊維の欠如によるものです。これらの要素が組み合わさることで、チーズスプレッドは高カロリーとなっているのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「チーズスプレッド」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.2g | 4 | 12.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 15.9g | 4 | 63.6kcal |
脂質 | 25.7g | 9 | 231.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「チーズスプレッド」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、231.3kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
チーズスプレッドは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:Eレシピ
チーズスプレッドは、低糖質ダイエットに使える?
チーズスプレッドは、糖質量が3.2gで、低糖質ダイエットに少し効果的かもしれません。
チーズスプレッドの糖質量は3.2g
チーズスプレッドは、乳(チーズ)を主成分とした食品であり、糖質量は3.2gです。糖質制限を行っている方にとっては、この低い糖質量は魅力的な要素と言えるでしょう。
低糖質ダイエットの効果
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重の減少や血糖値の安定化を目指すダイエット方法です。糖質はエネルギー源として利用されるため、摂取量を制限することで脂肪の燃焼を促進し、体重の減少につながるとされています。
チーズスプレッドの効果
チーズスプレッドは、乳(チーズ)を主成分としているため、低糖質ダイエットに適していると言えます。糖質量が3.2gと低いため、糖質制限を行っている方にとっては、食事のバリエーションを増やすことができるでしょう。
チーズスプレッドの利用方法
チーズスプレッドは、パンやクラッカーに塗ったり、野菜のディップとして使ったりすることができます。低糖質ダイエットを行っている方は、糖質の摂取に気を付けなければなりませんが、チーズスプレッドを上手に活用することで、食事のバリエーションを増やすことができます。
まとめ
チーズスプレッドは、糖質量が3.2gと低いため、低糖質ダイエットに少し効果的かもしれません。糖質制限を行っている方にとっては、食事のバリエーションを増やすことができるため、取り入れてみる価値があります。ただし、個々の体質やダイエットの目的によって適切な摂取量や利用方法は異なるため、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
チーズスプレッドは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キューピー3分クッキング
チーズスプレッドは、低脂質ダイエットに不向き
チーズスプレッドは、多くの人にとって美味しいトーストやクラッカーのトッピングとして人気があります。しかし、低脂質ダイエットを実践している方にとっては、注意が必要な食品です。なぜなら、チーズスプレッドには高い脂質が含まれているからです。
チーズスプレッドの脂質量
調査によると、一般的なチーズスプレッドの脂質量は25.7gです。これは、低脂質ダイエットを実践している方にとってはかなり高い数値です。低脂質ダイエットでは、1日の脂質摂取量を制限することが一般的ですが、チーズスプレッドを摂取すると、大部分の脂質摂取量を使ってしまうことになります。
チーズスプレッドの栄養バランス
また、チーズスプレッドは脂質だけでなく、カロリーや塩分も高い傾向にあります。低脂質ダイエットでは、カロリー制限も重要なポイントです。チーズスプレッドを摂取すると、高いカロリーを摂取してしまうことになり、ダイエットの効果が薄れてしまう可能性があります。さらに、塩分の摂り過ぎも健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
代替品の選択肢
低脂質ダイエットを実践している方には、チーズスプレッドの代替品を選ぶことをおすすめします。例えば、低脂肪のチーズやヨーグルトを使用することで、脂質やカロリーを抑えながらも美味しいトーストやクラッカーを楽しむことができます。また、野菜やフルーツをトッピングとして活用することも良い選択肢です。これらの代替品を選ぶことで、低脂質ダイエットを継続しやすくなります。
まとめ
チーズスプレッドは、低脂質ダイエットには不向きな食品です。高い脂質量やカロリー、塩分が含まれており、ダイエットの効果を損なう可能性があります。代替品を選ぶことで、低脂質ダイエットをより効果的に実践することができます。食事の選択には注意し、バランスの取れた食事を心がけましょう。
最後に、チーズスプレッドの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「チーズスプレッド」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 284 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.6 | g | |
└糖質 | 3.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 15.9 | g | 多い |
脂質 | 25.7 | g | 多い |
「チーズスプレッド」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 53.8 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 4.0 | g | 多い |
コレステロール | 87 | mg | 多い |
食塩相当量 | 2.5 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「チーズスプレッド」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1000 | mg | 多い |
カリウム | 50 | mg | 低い |
カルシウム | 460 | mg | 多い |
マグネシウム | 14 | mg | 普通 |
リン | 620 | mg | 多い |
鉄 | 0.2 | mg | 低い |
亜鉛 | 1.6 | mg | 多い |
銅 | 0.05 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 180 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 150 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 190 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.3 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.1 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 6 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.35 | mg | 多い |
ナイアシン | Tr | mg | 無し |
ビタミンB6 | 0.03 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 0.5 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.16 | mg | 低い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
チーズスプレッドと同じ乳のチーズジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
エダムチーズ | 321 | 3.2 | 28.9 | 25.0 | (0) |
エメンタールチーズ | 398 | 5.8 | 27.3 | 33.6 | (0) |
カテージチーズ | 99 | 2.2 | 13.3 | 4.5 | (0) |
カマンベールチーズ | 291 | 4.2 | 19.1 | 24.7 | (0) |
クリームチーズ | 313 | 5.3 | 8.2 | 33.0 | (0) |
ゴーダチーズ | 356 | 3.7 | 25.8 | 29.0 | (0) |
チェダーチーズ | 390 | 3.7 | 25.7 | 33.8 | (0) |
パルメザンチーズ | 445 | 8.0 | 44.0 | 30.8 | (0) |
ブルーチーズ | 326 | 5.3 | 18.8 | 29.0 | (0) |
プロセスチーズ | 313 | 2.4 | 22.7 | 26.0 | (0) |
チーズスプレッド | 284 | 3.2 | 15.9 | 25.7 | (0) |
マスカルポーネチーズ | 273 | 7.2 | 4.4 | 28.2 | (0) |
モッツァレラチーズ | 269 | 4.2 | 18.4 | 19.9 | (0) |
ヤギチーズ | 280 | 5.9 | 20.6 | 21.7 | (0) |
リコッタチーズ | 159 | 6.7 | 7.1 | 11.5 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。