このページでは、穀物のライむぎ(全粒粉)を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
ライむぎ(全粒粉)のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはライむぎ(全粒粉)の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 317 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 70.7 | g | |
└糖質 | 60.0 | g | 多い |
└食物繊維 | 13.3 | g | 多い |
たんぱく質 | 12.7 | g | 普通 |
脂質 | 2.7 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、穀物分類に所属する正式名称「ライむぎ 全粒粉」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、ライむぎ(全粒粉)がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
ライむぎ(全粒粉)はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
ライむぎ(全粒粉)とは?どんな食材?
ライむぎ(全粒粉)は、穀物の一種であり、製粉された食材です。ライむぎは、ライ麦とも呼ばれ、その特徴は全粒粉であることです。全粒粉とは、穀物の外皮(ふすま)を含む粉末状の食材であり、栄養価が高いことが特徴です。
ライむぎ(全粒粉)の特徴1:栄養価が高い
ライむぎ(全粒粉)は、穀物の外皮(ふすま)を含むため、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいます。特に食物繊維は多く含まれており、腸内環境の改善や便通の促進に役立ちます。また、ビタミンB群やミネラルもバランスよく含まれており、健康維持に貢献します。
ライむぎ(全粒粉)の特徴2:風味が豊か
ライむぎ(全粒粉)は、独特の風味があります。その香りや味わいは、他の粉類とは異なり、ほんのりとした甘みやコクがあります。この風味は、パンやクッキー、ケーキなどの焼き菓子に加えることで、独特の味わいを楽しむことができます。
ライむぎ(全粒粉)の特徴3:食感がしっかりしている
ライむぎ(全粒粉)は、他の粉類と比べて食感がしっかりしています。そのため、パンやパスタ、ピザ生地などに使用することで、もちもちとした食感を楽しむことができます。また、全粒粉のため、食べ応えもあり、満腹感を得ることができます。
以上のように、ライむぎ(全粒粉)は、栄養価が高く、風味が豊かで食感もしっかりした食材です。さまざまな料理に活用することで、健康的で美味しい食事を楽しむことができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はライむぎ(全粒粉)がダイエットにどう役立つか説明します!
ライむぎ(全粒粉)はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境の改善に役立つ
ライむぎ(全粒粉)は、可食部100gあたりに13.3gの食物繊維が含まれています。この量は非常に多く、食物繊維の摂取目標量である1日あたり25〜30gを満たすのに大変役立ちます。食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を改善する効果があります。また、便通を促進し、便秘の予防にも効果的です。
2. 糖質が多く、エネルギー源として活用できる
ライむぎ(全粒粉)は、可食部100gあたりに60gの糖質が含まれています。糖質は体に必要なエネルギー源となるため、適切な量を摂取することは健康的な食事にとって重要です。特に、運動や体力を必要とする活動を行う場合には、糖質の摂取が必要不可欠です。ライむぎ(全粒粉)は糖質を豊富に含んでいるため、エネルギー補給に適した食材と言えます。
3. 低脂肪であるため、健康的なダイエットに適している
ライむぎ(全粒粉)は、可食部100gあたりに2.7gの脂質が含まれています。脂質の摂取量が多いと、肥満や生活習慣病のリスクが高まるため、健康的な食事においては脂質の摂取量を制限する必要があります。ライむぎ(全粒粉)は低脂肪であるため、ダイエットや健康維持に適した食材として利用することができます。
以上のように、ライむぎ(全粒粉)は食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境の改善に役立ちます。また、糖質が多く、エネルギー源として活用できるため、運動や体力を必要とする活動に適しています。さらに、低脂肪であるため、健康的なダイエットにも適しています。穀物(製粉)の「ライむぎ(全粒粉)」は、健康的な食事に役立つ食材と言えます。
おすすめ:ライむぎ(全粒粉)のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
ライむぎ(全粒粉)に含まれる無機質の栄養を解説!
ライむぎ(全粒粉)の特徴
ライむぎ(全粒粉)は、以下の3つの特徴を持っています。
1. カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、モリブデンが多い
ライむぎ(全粒粉)は、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、モリブデンが多く含まれています。これらの栄養素は、体内の機能や代謝に欠かせない重要な役割を果たしています。特に鉄や亜鉛は、血液や免疫機能の維持に関与しており、健康維持に必要な栄養素です。
2. ナトリウムが低い
ライむぎ(全粒粉)には、ナトリウムがほとんど含まれていません。ナトリウムは、高血圧や心臓病のリスク因子となることが知られています。そのため、ナトリウムの摂取量を制限することは健康にとって重要です。ライむぎ(全粒粉)は、ナトリウムの摂取を抑えるための食材として適しています。
3. セレンが普通、カルシウムが普通、ヨウ素が無し
ライむぎ(全粒粉)には、セレンが普通の量含まれています。セレンは抗酸化作用を持ち、免疫機能の維持や甲状腺ホルモンの合成に関与しています。また、カルシウムも普通の量含まれています。カルシウムは骨や歯の形成に重要な役割を果たし、健康な骨や歯を維持するために必要です。一方で、ヨウ素はライむぎ(全粒粉)には含まれていません。ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必要な栄養素であり、十分な摂取が必要です。
ライむぎ(全粒粉)に含まれるビタミンを解説!
ライむぎ(全粒粉)のビタミン含有量の特徴
1. ビタミンEの含有量が多い
ライむぎ(全粒粉)には、ビタミンEの一種であるα-トコフェロールが1 mg含まれています。この量は他の穀物と比較して非常に多いです。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ効果があります。
2. ビタミンB群の含有量が多い
ライむぎ(全粒粉)には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチンなどのビタミンB群が多く含まれています。特にビタミンB1とビタミンB2の含有量は多く、1可食部100gあたり0.47 mgと0.2 mgです。ビタミンB群はエネルギー代謝に関与し、神経系の正常な機能を維持するために必要です。
3. ナイアシンの含有量は普通
ライむぎ(全粒粉)にはナイアシンが1.7 mg含まれています。この量は他のビタミンと比較して普通の範囲です。ナイアシンはエネルギー代謝に関与し、皮膚や消化器系の健康維持にも重要です。
以上の特徴から、ライむぎ(全粒粉)はビタミンEとビタミンB群の含有量が多く、特にビタミンB1とビタミンB2の含有量は顕著です。これらのビタミンは私たちの健康維持に重要な役割を果たしています。
最後に、ライむぎ(全粒粉)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ライむぎ(全粒粉)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 317 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 70.7 | g | |
└糖質 | 60.0 | g | 多い |
└食物繊維 | 13.3 | g | 多い |
たんぱく質 | 12.7 | g | 普通 |
脂質 | 2.7 | g | 普通 |
「ライむぎ(全粒粉)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 12.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.4 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「ライむぎ(全粒粉)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 400 | mg | 多い |
カルシウム | 31 | mg | 普通 |
マグネシウム | 100 | mg | 多い |
リン | 290 | mg | 多い |
鉄 | 3.5 | mg | 多い |
亜鉛 | 3.5 | mg | 多い |
銅 | 0.44 | mg | 多い |
マンガン | 2.15 | mg | 多い |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 2 | μg | 普通 |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 65 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.0 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.3 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.47 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.20 | mg | 多い |
ナイアシン | 1.7 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.22 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.87 | mg | 多い |
ビオチン | 9.5 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
別名:黒麦(くろむぎ)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ライむぎ(全粒粉)と同じ穀物の製粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
小麦粉(薄力粉) | 349 | 74.1 | 8.3 | 1.5 | 2.5 |
小麦粉(中力粉) | 337 | 73.2 | 9.0 | 1.6 | 2.8 |
小麦粉(強力粉) | 337 | 70.1 | 11.8 | 1.5 | 2.7 |
パン粉 | 277 | 47.0 | 11.0 | 5.1 | 3.0 |
そば粉 | 339 | 67.3 | 12.0 | 3.1 | 4.3 |
とうもろこし粉(玄穀) | 341 | 63.3 | 8.6 | 5.0 | 9.0 |
とうもろこし粉(コーンミール) | 375 | 66.1 | 8.3 | 4.0 | 8.0 |
とうもろこし粉(コーングリッツ) | 352 | 74.7 | 8.2 | 1.0 | 2.4 |
とうもろこし粉(コーンフラワー) | 347 | 75.6 | 6.6 | 2.8 | 1.7 |
はとむぎ(精白粒) | 353 | 72.4 | 13.3 | 1.3 | 0.6 |
ひえ(精白粒) | 361 | 70.2 | 9.4 | 3.3 | 4.3 |
もろこし(玄穀) | 344 | 62.7 | 10.3 | 4.7 | 9.7 |
もろこし(精白粒) | 348 | 71.5 | 9.5 | 2.6 | 4.4 |
ライむぎ(全粒粉) | 317 | 60.0 | 12.7 | 2.7 | 13.3 |
ライむぎ(ライ麦粉) | 324 | 64.0 | 8.5 | 1.6 | 12.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。