このページでは、穀物のとうもろこし粉(コーングリッツ)を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
とうもろこし粉(コーングリッツ)のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはとうもろこし粉(コーングリッツ)の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 352 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 76.4 | g | |
└糖質 | 74.7 | g | 多い |
└食物繊維 | 2.4 | g | 多い |
たんぱく質 | 8.2 | g | 普通 |
脂質 | 1.0 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、穀物分類に所属する正式名称「とうもろこし コーングリッツ 黄色種」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、とうもろこし粉(コーングリッツ)がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
とうもろこし粉(コーングリッツ)はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
とうもろこし粉(コーングリッツ)とは?どんな食材?
とうもろこし粉(コーングリッツ)は、とうもろこしを製粉して作られる食材です。とうもろこしの実を乾燥させ、細かく挽いて作られるため、粉状の食材となります。
とうもろこし粉(コーングリッツ)の特徴
とうもろこし粉(コーングリッツ)は、その特徴的な粒状の食感が特徴です。粒子が大きめで、粉の中には細かい砕片も含まれていることがあります。また、とうもろこしの自然な甘みや風味も感じることができます。
とうもろこし粉(コーングリッツ)の使い方
とうもろこし粉(コーングリッツ)は、主にパンやクッキー、ケーキなどの焼き菓子の材料として使用されます。また、トウモロコシの粉を使ったシリアルやポリジンなどの朝食食品にも利用されています。粒状の食感を活かした料理や、とうもろこしの風味を楽しむことができる食材として幅広く活用されています。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はとうもろこし粉(コーングリッツ)がダイエットにどう役立つか説明します!
とうもろこし粉(コーングリッツ)はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 糖質が多いが、食物繊維も多いため、エネルギーの持続に役立つ
「とうもろこし粉(コーングリッツ)」は糖質が74.7gと多いですが、同時に食物繊維も2.4g含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、エネルギーの持続に役立ちます。糖質の吸収を緩やかにすることで、血糖値の急激な上昇を抑え、エネルギーの安定供給をサポートします。
2. カロリーが高く、タンパク質も含まれているため、満腹感を得られる
「とうもろこし粉(コーングリッツ)」はカロリーが352kcalと高いですが、タンパク質も8.2g含まれています。タンパク質は体内での消化吸収に時間がかかり、満腹感を得られる効果があります。そのため、少量でも満足感を得ることができ、過食を防ぐことができます。
3. 脂質が低く、塩分も含まれていないため、健康的な食事に適している
「とうもろこし粉(コーングリッツ)」は脂質が1gと低く、塩分も含まれていません。脂質の摂取量を抑えることで、カロリー摂取をコントロールし、健康的な食事に貢献します。また、塩分の摂取量を抑えることで、高血圧や心臓病のリスクを軽減することができます。
以上のように、「とうもろこし粉(コーングリッツ)」は糖質とカロリーが高いものの、食物繊維やタンパク質の含有量が豊富であり、脂質や塩分の摂取量を抑えることができます。そのため、エネルギーの持続や満腹感の獲得、健康的な食事への貢献に役立つ食材と言えます。
おすすめ:とうもろこし粉(コーングリッツ)のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
とうもろこし粉(コーングリッツ)に含まれる無機質の栄養を解説!
1. ナトリウムが低い
とうもろこし粉(コーングリッツ)は、可食部100gあたりのナトリウム含有量が1mgと非常に低いです。ナトリウムは高血圧や心臓病のリスクを増加させる可能性があるため、ナトリウムが低い食材を選ぶことは健康にとって重要です。
2. セレンとモリブデンが多い
とうもろこし粉(コーングリッツ)には、セレンが6μg、モリブデンが10μg含まれています。セレンは抗酸化作用を持ち、免疫機能の維持や甲状腺ホルモンの合成に関与しています。モリブデンは酵素の活性化に必要であり、体内の代謝をサポートします。これらの栄養素が豊富に含まれていることは、とうもろこし粉の特徴の一つです。
3. カルシウムとマンガンが低い
一方、とうもろこし粉(コーングリッツ)は、カルシウムが2mg、マンガンは含まれていません。カルシウムは骨や歯の形成に重要な役割を果たし、マンガンは酵素の活性化や骨の形成に関与しています。これらの栄養素が少ないことは、とうもろこし粉の特徴の一つと言えます。
以上のように、とうもろこし粉(コーングリッツ)はナトリウムが低く、セレンとモリブデンが多い一方で、カルシウムとマンガンが少ないという特徴があります。これらの特徴を考慮しながら、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
とうもろこし粉(コーングリッツ)に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンAの特徴
とうもろこし粉(コーングリッツ)に含まれるビタミンAは、レチノールは含まず、代わりにα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量、レチノール活性当量が多く含まれています。
2. ビタミンEの特徴
とうもろこし粉(コーングリッツ)に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールが普通量含まれ、β-トコフェロールとδ-トコフェロールは含まれていません。一方、γ-トコフェロールは多く含まれています。
3. その他のビタミンの特徴
とうもろこし粉(コーングリッツ)には、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸が普通量含まれています。また、ビオチンも多く含まれています。
なお、とうもろこし粉(コーングリッツ)にはビタミンD、ビタミンK、ビタミンB12、葉酸、ビタミンCは含まれていないことに注意してください。
最後に、とうもろこし粉(コーングリッツ)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「とうもろこし粉(コーングリッツ)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 352 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 76.4 | g | |
└糖質 | 74.7 | g | 多い |
└食物繊維 | 2.4 | g | 多い |
たんぱく質 | 8.2 | g | 普通 |
脂質 | 1.0 | g | 低い |
「とうもろこし粉(コーングリッツ)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 14.0 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.4 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「とうもろこし粉(コーングリッツ)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 160 | mg | 普通 |
カルシウム | 2 | mg | 低い |
マグネシウム | 21 | mg | 普通 |
リン | 50 | mg | 普通 |
鉄 | 0.3 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.4 | mg | 普通 |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 6 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 10 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 15 | μg | 多い |
└β-カロテン | 110 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 130 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 180 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 15 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.5 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.05 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.7 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.11 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.32 | mg | 普通 |
ビオチン | 3.1 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: とうきび/歩留り: 44~55 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
とうもろこし粉(コーングリッツ)と同じ穀物の製粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
小麦粉(薄力粉) | 349 | 74.1 | 8.3 | 1.5 | 2.5 |
小麦粉(中力粉) | 337 | 73.2 | 9.0 | 1.6 | 2.8 |
小麦粉(強力粉) | 337 | 70.1 | 11.8 | 1.5 | 2.7 |
パン粉 | 277 | 47.0 | 11.0 | 5.1 | 3.0 |
そば粉 | 339 | 67.3 | 12.0 | 3.1 | 4.3 |
とうもろこし粉(玄穀) | 341 | 63.3 | 8.6 | 5.0 | 9.0 |
とうもろこし粉(コーンミール) | 375 | 66.1 | 8.3 | 4.0 | 8.0 |
とうもろこし粉(コーングリッツ) | 352 | 74.7 | 8.2 | 1.0 | 2.4 |
とうもろこし粉(コーンフラワー) | 347 | 75.6 | 6.6 | 2.8 | 1.7 |
はとむぎ(精白粒) | 353 | 72.4 | 13.3 | 1.3 | 0.6 |
ひえ(精白粒) | 361 | 70.2 | 9.4 | 3.3 | 4.3 |
もろこし(玄穀) | 344 | 62.7 | 10.3 | 4.7 | 9.7 |
もろこし(精白粒) | 348 | 71.5 | 9.5 | 2.6 | 4.4 |
ライむぎ(全粒粉) | 317 | 60.0 | 12.7 | 2.7 | 13.3 |
ライむぎ(ライ麦粉) | 324 | 64.0 | 8.5 | 1.6 | 12.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。