このページでは、穀物のとうもろこし粉(玄穀)を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
とうもろこし粉(玄穀)のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはとうもろこし粉(玄穀)の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 341 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 70.6 | g | |
└糖質 | 63.3 | g | 多い |
└食物繊維 | 9.0 | g | 多い |
たんぱく質 | 8.6 | g | 普通 |
脂質 | 5.0 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、穀物分類に所属する正式名称「とうもろこし 玄穀 黄色種」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、とうもろこし粉(玄穀)がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
とうもろこし粉(玄穀)はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
とうもろこし粉(玄穀)とは?どんな食材?
とうもろこし粉(玄穀)は、とうもろこしを製粉して作られる食材です。玄穀とは、穀物の外側の殻や皮を剥いていない状態のことを指します。そのため、とうもろこし粉は、とうもろこしの胚乳や外側の部分を含んだ、栄養価の高い食材となっています。
とうもろこし粉の特徴
とうもろこし粉は、その特有の風味と甘みが特徴です。また、食物繊維やビタミンB群、ミネラルなどの栄養素も豊富に含まれており、健康に良い影響を与えることが期待されています。さらに、グルテンフリーの食材であるため、小麦アレルギーを持つ人やグルテンを避ける食事を心掛ける人にも適しています。
とうもろこし粉の使い方
とうもろこし粉は、様々な料理に利用することができます。パンやケーキの材料として使用することで、風味豊かな味わいを楽しむことができます。また、トウモロコシトルティーヤやトウモロコシパンケーキなど、メキシコ料理やアメリカ南部料理にも欠かせない食材です。さらに、とうもろこし粉を使ったクッキーやクレープなど、洋菓子のアレンジにも幅広く活用されています。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はとうもろこし粉(玄穀)がダイエットにどう役立つか説明します!
とうもろこし粉(玄穀)はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 糖質の多さからエネルギー源として活用できる
「とうもろこし粉(玄穀)」は糖質が多く含まれており、可食部100gあたりで63.3gもの糖質が摂取できます。糖質は私たちの体にとって重要なエネルギー源となりますので、適度な量を摂取することで日常の活動や運動に必要なエネルギーを供給することができます。
2. 食物繊維の多さで腸内環境を整える
「とうもろこし粉(玄穀)」には食物繊維が豊富に含まれており、可食部100gあたりで9gもの食物繊維を摂取することができます。食物繊維は腸内環境を整える役割があり、便通の改善や腸内の善玉菌の増加にも効果があります。また、食物繊維は食事の満腹感も促進するため、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。
3. タンパク質の摂取も期待できる
「とうもろこし粉(玄穀)」にはタンパク質も含まれており、可食部100gあたりで8.6gのタンパク質を摂取することができます。タンパク質は私たちの体の成長や修復に必要な栄養素であり、筋肉の形成や免疫力の向上にも関与しています。特にベジタリアンやビーガンの方にとっては、植物性のタンパク源として穀物を摂取することは重要です。
おすすめ:とうもろこし粉(玄穀)のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
とうもろこし粉(玄穀)に含まれる無機質の栄養を解説!
1. マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅が多く含まれている
とうもろこし粉(玄穀)は、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅といった無機質栄養素が多く含まれています。これらの栄養素は体内の代謝や骨の形成などに重要な役割を果たしており、健康維持に不可欠です。特に鉄は貧血の予防に役立ちますので、貧血のリスクが高い方にとっては良い食材と言えるでしょう。
2. ナトリウム、カルシウムが低い
一方、とうもろこし粉(玄穀)にはナトリウムとカルシウムが低い量しか含まれていません。ナトリウムは過剰摂取が高血圧や心臓病のリスクを増加させることが知られており、カルシウムは骨の健康に関わる重要な栄養素です。そのため、ナトリウムやカルシウムの制限をしている方には適した食材と言えます。
3. マンガン、ヨウ素、クロムが含まれていない
とうもろこし粉(玄穀)にはマンガン、ヨウ素、クロムが含まれていません。これらの栄養素は体内の代謝や甲状腺の機能に関与しており、不足すると健康に影響を及ぼす可能性があります。したがって、これらの栄養素の摂取が不足している方は、他の食材から補う必要があります。
以上のように、とうもろこし粉(玄穀)はマグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅が多く含まれており、一方でナトリウム、カルシウムは低い量しか含まれていません。また、マンガン、ヨウ素、クロムは含まれていないため、これらの栄養素の摂取が不足している場合は他の食材との組み合わせが必要です。
とうもろこし粉(玄穀)に含まれるビタミンを解説!
とうもろこし粉(玄穀)のビタミンの特徴
1. ビタミンAの特徴
とうもろこし粉(玄穀)に含まれるビタミンAは、レチノールは含まれていませんが、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量の含有量が多いです。これらの成分は、体内でビタミンAに変換され、視力の維持や免疫機能の向上に役立ちます。
2. ビタミンEの特徴
とうもろこし粉(玄穀)に含まれるビタミンEは、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールの含有量が多いです。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化や損傷を防ぐ効果があります。
3. その他のビタミンの特徴
とうもろこし粉(玄穀)にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチンの含有量が多いです。これらのビタミンはエネルギー代謝や神経機能の維持に関与し、健康な体を維持するために必要な栄養素です。
なお、とうもろこし粉(玄穀)にはビタミンD、ビタミンK、ビタミンB12、葉酸、ビタミンCは含まれていませんので、これらのビタミンを摂取するためには他の食品をバランスよく摂る必要があります。
最後に、とうもろこし粉(玄穀)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「とうもろこし粉(玄穀)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 341 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 70.6 | g | |
└糖質 | 63.3 | g | 多い |
└食物繊維 | 9.0 | g | 多い |
たんぱく質 | 8.6 | g | 普通 |
脂質 | 5.0 | g | 普通 |
「とうもろこし粉(玄穀)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 14.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.3 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「とうもろこし粉(玄穀)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3 | mg | 低い |
カリウム | 290 | mg | 普通 |
カルシウム | 5 | mg | 低い |
マグネシウム | 75 | mg | 多い |
リン | 270 | mg | 多い |
鉄 | 1.9 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.7 | mg | 多い |
銅 | 0.18 | mg | 多い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 6 | μg | 多い |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 20 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 11 | μg | 多い |
└β-カロテン | 99 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 100 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 150 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 13 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.0 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 3.9 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.30 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.10 | mg | 普通 |
ナイアシン | 2.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.39 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.57 | mg | 多い |
ビオチン | 8.3 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: とうきび
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
とうもろこし粉(玄穀)と同じ穀物の製粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
小麦粉(薄力粉) | 349 | 74.1 | 8.3 | 1.5 | 2.5 |
小麦粉(中力粉) | 337 | 73.2 | 9.0 | 1.6 | 2.8 |
小麦粉(強力粉) | 337 | 70.1 | 11.8 | 1.5 | 2.7 |
パン粉 | 277 | 47.0 | 11.0 | 5.1 | 3.0 |
そば粉 | 339 | 67.3 | 12.0 | 3.1 | 4.3 |
とうもろこし粉(玄穀) | 341 | 63.3 | 8.6 | 5.0 | 9.0 |
とうもろこし粉(コーンミール) | 375 | 66.1 | 8.3 | 4.0 | 8.0 |
とうもろこし粉(コーングリッツ) | 352 | 74.7 | 8.2 | 1.0 | 2.4 |
とうもろこし粉(コーンフラワー) | 347 | 75.6 | 6.6 | 2.8 | 1.7 |
はとむぎ(精白粒) | 353 | 72.4 | 13.3 | 1.3 | 0.6 |
ひえ(精白粒) | 361 | 70.2 | 9.4 | 3.3 | 4.3 |
もろこし(玄穀) | 344 | 62.7 | 10.3 | 4.7 | 9.7 |
もろこし(精白粒) | 348 | 71.5 | 9.5 | 2.6 | 4.4 |
ライむぎ(全粒粉) | 317 | 60.0 | 12.7 | 2.7 | 13.3 |
ライむぎ(ライ麦粉) | 324 | 64.0 | 8.5 | 1.6 | 12.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。