このページではとうもろこし粉(玄穀)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
とうもろこし粉(玄穀)のカロリーは341kcal(100gあたり)!これってどうなの?
とうもろこし粉(玄穀)の可食部100gあたりのカロリーは、341kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中259位です。これは多い順にすると上位16%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルのでとうもろこし粉(玄穀)のカロリーを評価すると、100件中38位です。これは上位から38%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 341Kcal |
全体での評価 | 259位 / 1592件中(上位16%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 38位 / 100件中(上位38%…平均的) |
とうもろこし粉(玄穀)はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜとうもろこし粉(玄穀)のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
とうもろこし粉(玄穀)のカロリーは高い理由
とうもろこし粉(玄穀)のカロリーは、可食部100gあたり341kcalと、他の食材と比較して「高い」と評価されています。その理由について、以下の栄養データを参考に考えてみましょう。
糖質が多い
とうもろこし粉(玄穀)には、可食部100gあたり63.3gの糖質が含まれています。糖質はエネルギー源として体内で利用されるため、糖質の含有量が多いほどカロリーも高くなります。そのため、糖質が多いとうもろこし粉(玄穀)はカロリーも高くなるのです。
食物繊維が多い
とうもろこし粉(玄穀)には、可食部100gあたり9gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収されにくく、腸内の善玉菌のエサとなるため、腸内環境を整える効果があります。また、食物繊維は満腹感をもたらすため、食事の量を抑えることができます。しかし、食物繊維は熱量を持っているため、多く摂取するとカロリーも高くなります。そのため、食物繊維が多いとうもろこし粉(玄穀)はカロリーも高くなるのです。
タンパク質と脂質は普通
とうもろこし粉(玄穀)には、可食部100gあたり8.6gのタンパク質と5gの脂質が含まれています。タンパク質は体の組織を作るために必要な栄養素であり、脂質はエネルギー源として利用されます。しかし、タンパク質や脂質の含有量が多いわけではないため、カロリーにはそれほど影響を与えません。そのため、タンパク質と脂質の含有量が普通であるとうもろこし粉(玄穀)でも、カロリーは高くなるのです。
以上の理由から、とうもろこし粉(玄穀)のカロリーは高いと評価されています。糖質や食物繊維の含有量が多いことが主な要因です。しかし、食物繊維は腸内環境を整える効果があり、糖質もエネルギー源として利用されるため、適量摂取することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「とうもろこし粉(玄穀)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 63.3g | 4 | 253.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 9.0g | 2 | 18kcal |
たんぱく質 | 8.6g | 4 | 34.4kcal |
脂質 | 5.0g | 9 | 45kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「とうもろこし粉(玄穀)」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、253.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
とうもろこし粉(玄穀)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
とうもろこし粉(玄穀)は低糖質ダイエットに不向き
とうもろこし粉(玄穀)は、穀物(製粉)の一種です。一般的に、玄穀は健康食品として注目されており、低糖質ダイエットにも適していると言われています。しかし、実際のところ、とうもろこし粉(玄穀)は糖質量が63.3gも含まれており、低糖質ダイエットには不向きと言わざるを得ません。
糖質量が高い
とうもろこし粉(玄穀)の糖質量は63.3gと非常に高いです。糖質制限を目指す方にとっては、この糖質量は大きな問題となります。低糖質ダイエットでは、糖質摂取量を制限することが重要ですが、とうもろこし粉(玄穀)の摂取はその制限を難しくします。
血糖値の上昇を招く
とうもろこし粉(玄穀)には、消化されやすい炭水化物が含まれています。このため、摂取すると血糖値が急激に上昇する可能性があります。低糖質ダイエットでは、血糖値の上昇を抑えることが重要ですが、とうもろこし粉(玄穀)の摂取は逆効果となります。
代替品の選択が必要
低糖質ダイエットを実践する際には、とうもろこし粉(玄穀)の代わりに他の食材を選択することが重要です。例えば、アーモンド粉やココナッツ粉などは糖質量が低く、低糖質ダイエットに適しています。これらの代替品を活用することで、糖質制限を守りながら美味しい料理を楽しむことができます。
まとめ
とうもろこし粉(玄穀)は、糖質量が63.3gと高く、血糖値の上昇を招く可能性があります。そのため、低糖質ダイエットを実践する際には避けるべき食材と言えます。代わりに、アーモンド粉やココナッツ粉などの低糖質な代替品を選択することで、健康的な食事を楽しむことができます。低糖質ダイエットを目指す方は、とうもろこし粉(玄穀)の使用には注意しましょう。
とうもろこし粉(玄穀)は、低脂質ダイエットに使える!?
とうもろこし粉(玄穀)は、低脂質ダイエットに使える?
とうもろこし粉(玄穀)は、穀物の一種であり、多くの人々にとっては食事の一部として重要な存在です。しかし、低脂質ダイエットを考えている人にとっては、とうもろこし粉(玄穀)が適しているかどうか疑問に思うかもしれません。
とうもろこし粉(玄穀)の脂質量は控えめ
とうもろこし粉(玄穀)は、脂質の量が控えめです。100gあたりの脂質量は約5gです。これは、低脂質ダイエットを実践している人にとっては好ましい数字です。脂質を制限することで、体重管理や健康維持に役立つことがあります。
しかし、低脂質ダイエットには不向きかもしれません
一方で、とうもろこし粉(玄穀)は低脂質ダイエットには不向きかもしれません。なぜなら、低脂質ダイエットは脂肪の摂取量を制限することを目的としており、脂質を控えめにするだけでは不十分な場合があります。
低脂質ダイエットでは、脂肪の摂取量を制限するだけでなく、バランスの良い栄養摂取も重要です。たんぱく質や炭水化物の摂取量も考慮する必要があります。とうもろこし粉(玄穀)は炭水化物の豊富な供給源であり、その点では低脂質ダイエットには適していると言えます。
まとめ
とうもろこし粉(玄穀)は、低脂質ダイエットにおいては脂質の量が控えめですが、バランスの良い栄養摂取を考慮する必要があります。低脂質ダイエットを実践する際には、たんぱく質や炭水化物の摂取量も重要です。とうもろこし粉(玄穀)を利用する際には、それらの要素を考慮しながら食事を計画することが大切です。
最後に、とうもろこし粉(玄穀)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「とうもろこし粉(玄穀)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 341 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 70.6 | g | |
└糖質 | 63.3 | g | 多い |
└食物繊維 | 9.0 | g | 多い |
たんぱく質 | 8.6 | g | 普通 |
脂質 | 5.0 | g | 普通 |
「とうもろこし粉(玄穀)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 14.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.3 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「とうもろこし粉(玄穀)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3 | mg | 低い |
カリウム | 290 | mg | 普通 |
カルシウム | 5 | mg | 低い |
マグネシウム | 75 | mg | 多い |
リン | 270 | mg | 多い |
鉄 | 1.9 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.7 | mg | 多い |
銅 | 0.18 | mg | 多い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 6 | μg | 多い |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 20 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 11 | μg | 多い |
└β-カロテン | 99 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 100 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 150 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 13 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.0 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 3.9 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.30 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.10 | mg | 普通 |
ナイアシン | 2.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.39 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.57 | mg | 多い |
ビオチン | 8.3 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: とうきび
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
とうもろこし粉(玄穀)と同じ穀物の製粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
小麦粉(薄力粉) | 349 | 74.1 | 8.3 | 1.5 | 2.5 |
小麦粉(中力粉) | 337 | 73.2 | 9.0 | 1.6 | 2.8 |
小麦粉(強力粉) | 337 | 70.1 | 11.8 | 1.5 | 2.7 |
パン粉 | 277 | 47.0 | 11.0 | 5.1 | 3.0 |
そば粉 | 339 | 67.3 | 12.0 | 3.1 | 4.3 |
とうもろこし粉(玄穀) | 341 | 63.3 | 8.6 | 5.0 | 9.0 |
とうもろこし粉(コーンミール) | 375 | 66.1 | 8.3 | 4.0 | 8.0 |
とうもろこし粉(コーングリッツ) | 352 | 74.7 | 8.2 | 1.0 | 2.4 |
とうもろこし粉(コーンフラワー) | 347 | 75.6 | 6.6 | 2.8 | 1.7 |
はとむぎ(精白粒) | 353 | 72.4 | 13.3 | 1.3 | 0.6 |
ひえ(精白粒) | 361 | 70.2 | 9.4 | 3.3 | 4.3 |
もろこし(玄穀) | 344 | 62.7 | 10.3 | 4.7 | 9.7 |
もろこし(精白粒) | 348 | 71.5 | 9.5 | 2.6 | 4.4 |
ライむぎ(全粒粉) | 317 | 60.0 | 12.7 | 2.7 | 13.3 |
ライむぎ(ライ麦粉) | 324 | 64.0 | 8.5 | 1.6 | 12.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。