このページではもろこし(玄穀)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
もろこし(玄穀)のカロリーは344kcal(100gあたり)!これってどうなの?
もろこし(玄穀)の可食部100gあたりのカロリーは、344kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中244位です。これは多い順にすると上位15%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルのでもろこし(玄穀)のカロリーを評価すると、100件中30位です。これは上位から30%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 344Kcal |
全体での評価 | 244位 / 1592件中(上位15%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 30位 / 100件中(上位30%…平均的) |
もろこし(玄穀)はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜもろこし(玄穀)のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
もろこし(玄穀)のカロリーは高い理由
もろこし(玄穀)のカロリーが高い理由について考えてみましょう。
糖質が多いため
もろこし(玄穀)は、可食部100gあたり糖質が62.7gも含まれています。糖質はエネルギー源として利用されるため、糖質が多い食材はカロリーも高くなります。そのため、もろこし(玄穀)のカロリーが高いと言われているのです。
食物繊維が多いため
もろこし(玄穀)には、可食部100gあたり9.7gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収がされにくく、胃腸の動きを活発にする効果があります。そのため、食物繊維が多い食材は満腹感を得やすく、カロリーが高いと感じることがあります。
タンパク質と脂質は普通
もろこし(玄穀)のタンパク質は可食部100gあたり10.3g、脂質は4.7gです。タンパク質と脂質はエネルギー源として利用されますが、もろこし(玄穀)の場合は他の食材と比較して普通の量と言えます。そのため、カロリーが高い主な理由は糖質と食物繊維の含有量によるものと考えられます。
以上の理由から、もろこし(玄穀)のカロリーが高いと評価されているのです。もろこし(玄穀)を摂取する際には、適量を守りながらバランスの良い食事を心がけることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「もろこし(玄穀)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 62.7g | 4 | 250.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 9.7g | 2 | 19.4kcal |
たんぱく質 | 10.3g | 4 | 41.2kcal |
脂質 | 4.7g | 9 | 42.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「もろこし(玄穀)」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、250.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
もろこし(玄穀)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
もろこし(玄穀)は、低糖質ダイエットに使える?
もろこし(玄穀)は、糖質量が62.7gで、した。
もろこし(玄穀)は低糖質ダイエットに不向き
低糖質ダイエットは、健康や美容を目指す多くの人々にとって人気のある食事方法です。このダイエットでは、糖質の摂取を制限することで体重の管理や血糖値の安定を図ります。そのため、糖質量の少ない食品を選ぶことが重要です。
ところで、穀物の中でも「もろこし(玄穀)」は、糖質量が62.7gもあります。この数値は、低糖質ダイエットにおいてはかなり高いと言えます。そのため、もろこし(玄穀)は低糖質ダイエットに不向きな食品と言えるでしょう。
低糖質ダイエットでは、炭水化物の摂取量を制限することが求められます。しかし、もろこし(玄穀)は炭水化物の一種であり、その糖質量は非常に高いです。このため、もろこし(玄穀)を摂取することで、糖質制限の目標を達成することは難しいでしょう。
また、もろこし(玄穀)には食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素も含まれています。これらの栄養素は健康にとって重要ですが、糖質制限を重視する低糖質ダイエットでは、糖質摂取量を最小限に抑えることが求められます。そのため、もろこし(玄穀)の栄養価を享受しながら低糖質ダイエットを実践することは難しいでしょう。
まとめ
もろこし(玄穀)は、糖質量が62.7gという高い数値を持っています。そのため、低糖質ダイエットにおいては避けるべき食品と言えます。低糖質ダイエットを実践する際には、もろこし(玄穀)の代わりに糖質量の少ない食品を選ぶことが重要です。健康や美容を考えるならば、糖質制限を意識した食事選びが必要です。
もろこし(玄穀)は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:dancyu
もろこし(玄穀)は、低脂質ダイエットに使える?
もろこし(玄穀)は、低脂質が4.7gでした。
もろこし(玄穀)は低脂質ダイエットにどちらかというと不向き
もろこし(玄穀)は、低脂質ダイエットに使える食材としては、どちらかというと不向きです。しかし、脂質の量は控えめであるため、穀物の中では比較的ヘルシーな選択肢と言えます。
もろこし(玄穀)の脂質量は控えめ
もろこし(玄穀)に含まれる脂質の量は、他の穀物と比べて控えめです。低脂質ダイエットを実践している方にとっては、もろこし(玄穀)は選択肢の一つとなるかもしれません。ただし、完全に低脂質とは言えないため、摂取量には注意が必要です。
もろこし(玄穀)の栄養価
もろこし(玄穀)には、脂質以外にも様々な栄養素が含まれています。例えば、食物繊維やビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれており、健康維持に役立つとされています。ただし、脂質の摂取量に気をつける必要があるため、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
もろこし(玄穀)の摂取量の注意点
もろこし(玄穀)を低脂質ダイエットに取り入れる場合、摂取量には注意が必要です。脂質の量は控えめではありますが、過剰な摂取はカロリー摂取量を上げることになります。ダイエットを目指す方は、バランスの取れた食事に加えて、適切な運動なども取り入れることが重要です。
まとめ
もろこし(玄穀)は、低脂質ダイエットに使える食材ではありますが、完全に低脂質とは言えません。脂質の量は控えめであるため、適度な摂取量を守りながらバランスの取れた食事を心掛けましょう。また、もろこし(玄穀)には他の栄養素も含まれており、健康維持に役立つとされています。低脂質ダイエットを実践する際には、個々の体質や目標に合わせて摂取量を調整し、健康的な生活を送ることが大切です。
最後に、もろこし(玄穀)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「もろこし(玄穀)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 344 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 71.1 | g | |
└糖質 | 62.7 | g | 多い |
└食物繊維 | 9.7 | g | 多い |
たんぱく質 | 10.3 | g | 普通 |
脂質 | 4.7 | g | 普通 |
「もろこし(玄穀)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 12.0 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.9 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「もろこし(玄穀)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2 | mg | 低い |
カリウム | 590 | mg | 多い |
カルシウム | 16 | mg | 普通 |
マグネシウム | 160 | mg | 多い |
リン | 430 | mg | 多い |
鉄 | 3.3 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.7 | mg | 多い |
銅 | 0.44 | mg | 多い |
マンガン | 1.63 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 34 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 2.3 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.35 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.10 | mg | 普通 |
ナイアシン | 6.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.31 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.42 | mg | 多い |
ビオチン | 15.0 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: こうりゃん、ソルガム、たかきび、マイロ
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
もろこし(玄穀)と同じ穀物の製粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
小麦粉(薄力粉) | 349 | 74.1 | 8.3 | 1.5 | 2.5 |
小麦粉(中力粉) | 337 | 73.2 | 9.0 | 1.6 | 2.8 |
小麦粉(強力粉) | 337 | 70.1 | 11.8 | 1.5 | 2.7 |
パン粉 | 277 | 47.0 | 11.0 | 5.1 | 3.0 |
そば粉 | 339 | 67.3 | 12.0 | 3.1 | 4.3 |
とうもろこし粉(玄穀) | 341 | 63.3 | 8.6 | 5.0 | 9.0 |
とうもろこし粉(コーンミール) | 375 | 66.1 | 8.3 | 4.0 | 8.0 |
とうもろこし粉(コーングリッツ) | 352 | 74.7 | 8.2 | 1.0 | 2.4 |
とうもろこし粉(コーンフラワー) | 347 | 75.6 | 6.6 | 2.8 | 1.7 |
はとむぎ(精白粒) | 353 | 72.4 | 13.3 | 1.3 | 0.6 |
ひえ(精白粒) | 361 | 70.2 | 9.4 | 3.3 | 4.3 |
もろこし(玄穀) | 344 | 62.7 | 10.3 | 4.7 | 9.7 |
もろこし(精白粒) | 348 | 71.5 | 9.5 | 2.6 | 4.4 |
ライむぎ(全粒粉) | 317 | 60.0 | 12.7 | 2.7 | 13.3 |
ライむぎ(ライ麦粉) | 324 | 64.0 | 8.5 | 1.6 | 12.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。