このページではもろこし(精白粒)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
もろこし(精白粒)のカロリーは348kcal(100gあたり)!これってどうなの?
もろこし(精白粒)の可食部100gあたりのカロリーは、348kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中230位です。これは多い順にすると上位14%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルのでもろこし(精白粒)のカロリーを評価すると、100件中19位です。これは上位から19%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 348Kcal |
全体での評価 | 230位 / 1592件中(上位14%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 19位 / 100件中(上位19%…高い) |
もろこし(精白粒)はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜもろこし(精白粒)のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
もろこし(精白粒)のカロリーが高い理由
もろこし(精白粒)は、可食部100gあたり348kcalのカロリーを含んでおり、他の食材と比較して「高い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に解説します。
糖質が多い
もろこし(精白粒)は、可食部100gあたり71.5gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源として働きますが、摂り過ぎると体内に余分なエネルギーが蓄積され、肥満の原因となる可能性があります。そのため、糖質が多いことがカロリーが高い理由の一つと言えます。
食物繊維が多い
もろこし(精白粒)には、可食部100gあたり4.4gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を持続させる効果があります。しかし、食物繊維は熱量をほとんど持たないため、カロリーが高い要因とは言えません。
タンパク質と脂質は普通
もろこし(精白粒)のタンパク質は可食部100gあたり9.5g、脂質は2.6gです。タンパク質と脂質はエネルギー源としても重要ですが、もろこし(精白粒)の場合は他の栄養素と比較して普通の量となっています。したがって、カロリーが高い主な要因は糖質の摂取量と言えます。
以上の栄養データから、もろこし(精白粒)のカロリーが高い理由は、糖質の多さによるものと考えられます。糖質はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取には注意が必要です。バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「もろこし(精白粒)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 71.5g | 4 | 286kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 4.4g | 2 | 8.8kcal |
たんぱく質 | 9.5g | 4 | 38kcal |
脂質 | 2.6g | 9 | 23.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「もろこし(精白粒)」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、286kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
もろこし(精白粒)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
もろこし(精白粒)は、低糖質ダイエットに使える?
もろこし(精白粒)は、穀物(製粉)の一種です。しかし、その糖質量はなんと71.5gもあります。この数字を見ると、もろこし(精白粒)は低糖質ダイエットには不向きと言わざるを得ません。
もろこし(精白粒)の糖質量
もろこし(精白粒)の糖質量は71.5gです。低糖質ダイエットを実践している方にとって、これはかなり高い数値です。低糖質ダイエットでは、1日に摂取する糖質量を制限することが一般的ですが、もろこし(精白粒)を摂取すると、その制限を超えてしまう可能性が高いです。
もろこし(精白粒)の他の栄養価
もろこし(精白粒)には、糖質以外にも様々な栄養素が含まれています。例えば、食物繊維やビタミン、ミネラルなどです。しかし、これらの栄養素を摂取するためにもろこし(精白粒)を選ぶ必要はありません。他の食材や穀物からも同様の栄養素を摂取することができます。
低糖質ダイエットに適した食材
低糖質ダイエットを実践する場合、もろこし(精白粒)の代わりに適した食材を選ぶことが重要です。例えば、野菜や豆類、魚や肉などが挙げられます。これらの食材には糖質が少なく、かつ他の栄養素も豊富に含まれています。低糖質ダイエットを成功させるためには、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。
まとめ
もろこし(精白粒)は、糖質量が71.5gと高く、低糖質ダイエットには不向きです。代わりに、野菜や豆類、魚や肉などの低糖質で栄養価の高い食材を選ぶことがおすすめです。低糖質ダイエットを成功させるためには、食事のバリエーションを豊富にし、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
もろこし(精白粒)は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:dancyu
もろこし(精白粒)は、低脂質ダイエットに使える?
もろこし(精白粒)は、低脂質ダイエットに少し効果的
もろこし(精白粒)は、穀物の一種であり、その低脂質な特徴から、ダイエットにも活用されることがあります。脂質は、体にとって必要な栄養素ではありますが、摂り過ぎると体重の増加や健康リスクの増加につながる可能性があります。そのため、低脂質ダイエットは、健康的な体重管理を目指す人々にとって重要な手段となっています。
もろこし(精白粒)の低脂質特性
もろこし(精白粒)は、一般的な穀物と比較しても、低脂質であると言えます。100gあたりの脂質含有量は、わずか2.6gとなっており、ダイエット中の脂質摂取を制限する際に適しています。また、もろこし(精白粒)には、食物繊維やビタミンB群、ミネラルなども含まれており、バランスの取れた食事をサポートすることもできます。
もろこし(精白粒)のダイエット効果
もろこし(精白粒)は、低脂質ながらも、食物繊維やビタミンB群、ミネラルを含むため、ダイエット中の栄養バランスを保つのに役立ちます。食物繊維は、満腹感を促進し、食事量の制限に役立つだけでなく、腸内環境の改善にも寄与します。ビタミンB群やミネラルも、エネルギー代謝や体内の機能維持に必要な栄養素です。これらの栄養素をバランスよく摂取することで、健康的なダイエットが可能となります。
もろこし(精白粒)の活用方法
もろこし(精白粒)は、さまざまな料理に活用することができます。例えば、サラダやスープ、炒め物などに加えることで、食事のボリュームを増やすことができます。また、もろこし(精白粒)を使った粥やおかゆも、ヘルシーなダイエットメニューの一つとしておすすめです。さらに、もろこし(精白粒)を粉砕して粉末状にしたものを使用することで、パンやクッキーなどのお菓子作りにも利用することができます。
まとめ
もろこし(精白粒)は、低脂質ダイエットに少し効果的な食材です。低脂質でありながらも、食物繊維やビタミンB群、ミネラルを含むため、栄養バランスを保ちながら健康的なダイエットをサポートしてくれます。さまざまな料理に活用することで、食事のバリエーションを増やすこともできます。もろこし(精白粒)を上手に活用して、理想の体重と健康を手に入れましょう。
最後に、もろこし(精白粒)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「もろこし(精白粒)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 348 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 74.1 | g | |
└糖質 | 71.5 | g | 多い |
└食物繊維 | 4.4 | g | 多い |
たんぱく質 | 9.5 | g | 普通 |
脂質 | 2.6 | g | 普通 |
「もろこし(精白粒)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 12.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.3 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「もろこし(精白粒)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2 | mg | 低い |
カリウム | 410 | mg | 多い |
カルシウム | 14 | mg | 普通 |
マグネシウム | 110 | mg | 多い |
リン | 290 | mg | 多い |
鉄 | 2.4 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.3 | mg | 多い |
銅 | 0.21 | mg | 多い |
マンガン | 1.12 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 1.5 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.10 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 普通 |
ナイアシン | 3.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.24 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.66 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: こうりゃん、ソルガム、たかきび、マイロ/歩留り: 70~80 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
もろこし(精白粒)と同じ穀物の製粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
小麦粉(薄力粉) | 349 | 74.1 | 8.3 | 1.5 | 2.5 |
小麦粉(中力粉) | 337 | 73.2 | 9.0 | 1.6 | 2.8 |
小麦粉(強力粉) | 337 | 70.1 | 11.8 | 1.5 | 2.7 |
パン粉 | 277 | 47.0 | 11.0 | 5.1 | 3.0 |
そば粉 | 339 | 67.3 | 12.0 | 3.1 | 4.3 |
とうもろこし粉(玄穀) | 341 | 63.3 | 8.6 | 5.0 | 9.0 |
とうもろこし粉(コーンミール) | 375 | 66.1 | 8.3 | 4.0 | 8.0 |
とうもろこし粉(コーングリッツ) | 352 | 74.7 | 8.2 | 1.0 | 2.4 |
とうもろこし粉(コーンフラワー) | 347 | 75.6 | 6.6 | 2.8 | 1.7 |
はとむぎ(精白粒) | 353 | 72.4 | 13.3 | 1.3 | 0.6 |
ひえ(精白粒) | 361 | 70.2 | 9.4 | 3.3 | 4.3 |
もろこし(玄穀) | 344 | 62.7 | 10.3 | 4.7 | 9.7 |
もろこし(精白粒) | 348 | 71.5 | 9.5 | 2.6 | 4.4 |
ライむぎ(全粒粉) | 317 | 60.0 | 12.7 | 2.7 | 13.3 |
ライむぎ(ライ麦粉) | 324 | 64.0 | 8.5 | 1.6 | 12.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。