このページでは小麦粉(中力粉)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
小麦粉(中力粉)のカロリーは337kcal(100gあたり)!これってどうなの?
小麦粉(中力粉)の可食部100gあたりのカロリーは、337kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中273位です。これは多い順にすると上位17%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルので小麦粉(中力粉)のカロリーを評価すると、100件中44位です。これは上位から44%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 337Kcal |
全体での評価 | 273位 / 1592件中(上位17%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 44位 / 100件中(上位44%…平均的) |
小麦粉(中力粉)はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ小麦粉(中力粉)のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:ソラレピ
小麦粉(中力粉)のカロリーが高い理由
小麦粉(中力粉)は、可食部100gあたり337kcalという高いカロリーを持っています。この高いカロリーの理由について、以下の栄養データを参考に解説します。
糖質が多い
小麦粉(中力粉)は、可食部100gあたり73.2gの糖質を含んでおり、他の食材と比較しても多いです。糖質はエネルギー源となり、体内でブドウ糖に分解されてエネルギーとして利用されます。そのため、糖質の摂取量が多いほどカロリーが高くなる傾向があります。
食物繊維が多い
小麦粉(中力粉)には、可食部100gあたり2.8gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収されずに腸内で水分を吸収し、腸の動きを活発にする役割があります。また、食物繊維は満腹感を与えるため、食事の量を抑える助けとなります。しかし、食物繊維は熱量を持っているため、カロリーも一部分に含まれています。
タンパク質と脂質は普通
小麦粉(中力粉)には、可食部100gあたり9gのタンパク質と1.6gの脂質が含まれています。タンパク質は筋肉や細胞の構成要素として重要な役割を果たし、脂質はエネルギー源となるだけでなく、脂溶性ビタミンの吸収を助ける役割もあります。しかし、他の食材と比較して見ると、タンパク質と脂質の含有量は普通と言えます。
以上の栄養データから、小麦粉(中力粉)のカロリーが高い理由は、糖質と食物繊維の含有量が多いことが主な要因となっています。これらの栄養素の摂取量には注意が必要であり、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「小麦粉(中力粉)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 73.2g | 4 | 292.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.8g | 2 | 5.6kcal |
たんぱく質 | 9.0g | 4 | 36kcal |
脂質 | 1.6g | 9 | 14.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「小麦粉(中力粉)」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、292.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
小麦粉(中力粉)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:ソラレピ
小麦粉(中力粉)は、低糖質ダイエットに使える?
穀物(製粉)の「小麦粉(中力粉)」は、糖質量が73.2gで、した。
小麦粉(中力粉)は低糖質ダイエットに不向き
低糖質ダイエットは、糖質摂取を制限することで体重を減らす方法です。糖質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎると体重増加や血糖値の上昇につながることがあります。
小麦粉(中力粉)は、パンやケーキなどのお菓子作りによく使用される粉ですが、その糖質量は73.2gと比較的高いです。この糖質量は、低糖質ダイエットを実践する上で制限を受けることになります。
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取量を減らすことが目的です。代替として使用できる小麦粉の選択肢としては、アーモンド粉やココナッツ粉などがあります。これらの粉は糖質量が少なく、低糖質ダイエットに適しています。
また、小麦粉(中力粉)の糖質量を減らすためには、他の材料との組み合わせや調整が必要です。例えば、小麦粉の一部を代替粉に置き換えることや、糖質の吸収を遅らせるために食物繊維を摂取することが考えられます。
総じて言えることは、小麦粉(中力粉)は糖質量が高いため、低糖質ダイエットにおいては制限が必要です。代替として使用できる粉や工夫をすることで、低糖質ダイエットを実践することは可能ですが、その際には糖質摂取量を注意深く管理する必要があります。
小麦粉(中力粉)は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:Nadia
小麦粉(中力粉)は、低脂質ダイエットに使える?
小麦粉(中力粉)は、低脂質ダイエットに少し効果的
最近、健康意識の高まりと共に、多くの人々がダイエットに取り組んでいます。その中でも、低脂質ダイエットは特に注目されており、多くの人々が取り入れています。低脂質ダイエットは、脂肪の摂取量を制限することで、体重の減少や健康の改善を促すと言われています。
低脂質ダイエットにおいて、小麦粉(中力粉)は有用な食材と言えます。小麦粉(中力粉)は、穀物(製粉)から作られる粉であり、一般的にパンやパスタなどの主食に使用されます。その特徴は、低脂質であることです。小麦粉(中力粉)100gあたりの脂肪含有量はわずか1.6gと非常に低いため、低脂質ダイエットに適しています。
低脂質ダイエットでは、脂肪の摂取量を制限することが重要です。そのため、小麦粉(中力粉)を使用することで、脂肪摂取を抑えることができます。例えば、小麦粉(中力粉)を使用したパンやパスタを食べることで、満腹感を得ることができますが、同時に脂肪摂取量を抑えることもできます。
また、小麦粉(中力粉)は繊維質も含まれており、食物の消化を促進する効果もあります。繊維質は、腸内環境を整えるためにも重要な役割を果たします。そのため、小麦粉(中力粉)を摂取することで、腸内環境の改善も期待できます。
ただし、小麦粉(中力粉)を摂取する際には、適量を守ることが重要です。過剰な摂取はカロリーの摂り過ぎにつながり、逆にダイエット効果を損なう可能性があります。また、小麦粉(中力粉)自体には糖分も含まれているため、糖質制限を行っている人には注意が必要です。
低脂質ダイエットにおいて、小麦粉(中力粉)は有用な食材と言えます。脂肪摂取を抑えつつ、満腹感や腸内環境の改善を促すことができます。ただし、適量を守ることや糖質制限に注意することも大切です。バランスの良い食事と適度な運動と併せて、小麦粉(中力粉)を上手に活用して健康的なダイエットを実践しましょう。
最後に、小麦粉(中力粉)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「小麦粉(中力粉)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 337 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 75.1 | g | |
└糖質 | 73.2 | g | 多い |
└食物繊維 | 2.8 | g | 多い |
たんぱく質 | 9.0 | g | 普通 |
脂質 | 1.6 | g | 普通 |
「小麦粉(中力粉)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 14.0 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.4 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「小麦粉(中力粉)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 100 | mg | 低い |
カルシウム | 17 | mg | 普通 |
マグネシウム | 18 | mg | 普通 |
リン | 64 | mg | 普通 |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.5 | mg | 普通 |
銅 | 0.11 | mg | 普通 |
マンガン | 0.43 | mg | 多い |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 7 | μg | 多い |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 9 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.10 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.6 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.47 | mg | 普通 |
ビオチン | 1.5 | μg | 普通 |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
(100 g: 182 mL、100 mL:55 g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
小麦粉(中力粉)と同じ穀物の製粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
小麦粉(薄力粉) | 349 | 74.1 | 8.3 | 1.5 | 2.5 |
小麦粉(中力粉) | 337 | 73.2 | 9.0 | 1.6 | 2.8 |
小麦粉(強力粉) | 337 | 70.1 | 11.8 | 1.5 | 2.7 |
パン粉 | 277 | 47.0 | 11.0 | 5.1 | 3.0 |
そば粉 | 339 | 67.3 | 12.0 | 3.1 | 4.3 |
とうもろこし粉(玄穀) | 341 | 63.3 | 8.6 | 5.0 | 9.0 |
とうもろこし粉(コーンミール) | 375 | 66.1 | 8.3 | 4.0 | 8.0 |
とうもろこし粉(コーングリッツ) | 352 | 74.7 | 8.2 | 1.0 | 2.4 |
とうもろこし粉(コーンフラワー) | 347 | 75.6 | 6.6 | 2.8 | 1.7 |
はとむぎ(精白粒) | 353 | 72.4 | 13.3 | 1.3 | 0.6 |
ひえ(精白粒) | 361 | 70.2 | 9.4 | 3.3 | 4.3 |
もろこし(玄穀) | 344 | 62.7 | 10.3 | 4.7 | 9.7 |
もろこし(精白粒) | 348 | 71.5 | 9.5 | 2.6 | 4.4 |
ライむぎ(全粒粉) | 317 | 60.0 | 12.7 | 2.7 | 13.3 |
ライむぎ(ライ麦粉) | 324 | 64.0 | 8.5 | 1.6 | 12.9 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。