このページではオートミールのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
オートミールのカロリーは350kcal(100gあたり)!これってどうなの?
オートミールの可食部100gあたりのカロリーは、350kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中224位です。これは多い順にすると上位14%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルのでオートミールのカロリーを評価すると、100件中15位です。これは上位から15%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 350Kcal |
全体での評価 | 224位 / 1592件中(上位14%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 15位 / 100件中(上位15%…高い) |
オートミールはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜオートミールのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
オートミールのカロリーが高い理由
オートミールは、穀物(穀物製品)の一種であり、可食部100gあたりのカロリーは350kcalと高いと評価されています。その理由を以下の栄養データから解説いたします。
糖質が多い
オートミールは、可食部100gあたりに61.8gの糖質が含まれています。糖質はエネルギーの源となりますが、摂り過ぎると体重の増加や血糖値の上昇につながる可能性があります。
食物繊維が多い
オートミールには、可食部100gあたりに9.4gの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果がありますが、摂り過ぎると消化不良や腹痛の原因となる可能性もあります。
タンパク質が多い
オートミールには、可食部100gあたりに13.7gのタンパク質が含まれています。タンパク質は体の組織や筋肉の形成に必要な栄養素であり、食事のバランスに欠かせません。
脂質は普通
オートミールには、可食部100gあたりに5.7gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎると肥満や動脈硬化のリスクが高まる可能性があります。
以上の栄養データから分かるように、オートミールはカロリーが高い主な要因は、糖質や食物繊維、タンパク質の含有量が多いことです。オートミールを摂取する際には、バランスの良い食事と適切な量を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「オートミール」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 61.8g | 4 | 247.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 9.4g | 2 | 18.8kcal |
たんぱく質 | 13.7g | 4 | 54.8kcal |
脂質 | 5.7g | 9 | 51.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「オートミール」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、247.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
オートミールは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
オートミールは、低糖質ダイエットに使える?
オートミールは、穀物(穀物製品)の一種であり、糖質量が61.8gとされています。この糖質量は、低糖質ダイエットを実践する上で注意が必要です。
オートミールの糖質量
オートミールは、一般的に健康食品として知られていますが、実は糖質量が比較的高い食品です。糖質量が61.8gということは、低糖質ダイエットを行う際には制限が必要な食品であると言えます。
低糖質ダイエットに不向きな理由
オートミールが低糖質ダイエットに不向きな理由は、その糖質量にあります。低糖質ダイエットでは、糖質の摂取を制限することが目的です。しかし、オートミールはその糖質量が高いため、摂取量によってはダイエット効果を阻害する可能性があります。
オートミールの適切な摂取量
オートミールを低糖質ダイエットに取り入れる場合、適切な摂取量を守ることが重要です。一般的には、1食あたり30g以下のオートミールを摂取することが推奨されています。このような摂取量ならば、糖質制限を保ちながらオートミールの栄養価を享受することができます。
他の低糖質食品の選択肢
低糖質ダイエットを実践する場合、オートミール以外の低糖質食品を選ぶことも有益です。例えば、野菜や魚、豆類などは糖質量が比較的低く、栄養価も高いため、ダイエットに適しています。これらの食品を積極的に摂取することで、健康的な低糖質ダイエットを実践することができます。
まとめ
オートミールは、糖質量が61.8gということから、低糖質ダイエットには不向きな食品です。適切な摂取量を守りつつ、他の低糖質食品と組み合わせることで、効果的なダイエットを実践することができます。低糖質ダイエットを行う際には、栄養バランスを考慮し、適切な食品選びを行いましょう。
オートミールは、低脂質ダイエットに使える!?
オートミールは、低脂質ダイエットに使える?
オートミールは、穀物(穀物製品)の一種であり、健康やダイエットに良いと言われています。しかし、その脂質の量についてはどうでしょうか。
オートミールの脂質量は5.7g
実際に調べてみると、オートミールの脂質量は5.7gであることがわかりました。この量は、一般的な穀物と比べて控えめと言えるでしょう。
オートミールは低脂質ダイエットにどちらかというと不向き
しかし、オートミールは低脂質ダイエットに使えるとは言い切れません。なぜなら、オートミールには他の穀物と同様に炭水化物も含まれているため、カロリーが高くなる可能性があります。
低脂質ダイエットを目指す場合、脂質の量だけでなく、炭水化物やタンパク質の摂取量も考慮する必要があります。オートミールは脂質の量は控えめですが、炭水化物の量は多いため、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
まとめ
オートミールは、低脂質ダイエットに使える食材の一つですが、他の要素も考慮する必要があります。脂質の量は控えめですが、炭水化物の量も多いため、バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。オートミールを上手に活用しながら、健康的なダイエットを実践しましょう。
最後に、オートミールの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「オートミール」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 350 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 69.1 | g | |
└糖質 | 61.8 | g | 多い |
└食物繊維 | 9.4 | g | 多い |
たんぱく質 | 13.7 | g | 多い |
脂質 | 5.7 | g | 普通 |
「オートミール」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 10.0 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.5 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「オートミール」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3 | mg | 低い |
カリウム | 260 | mg | 普通 |
カルシウム | 47 | mg | 普通 |
マグネシウム | 100 | mg | 多い |
リン | 370 | mg | 多い |
鉄 | 3.9 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.1 | mg | 多い |
銅 | 0.28 | mg | 多い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 18 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 110 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.20 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.08 | mg | 普通 |
ナイアシン | 1.1 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.11 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.29 | mg | 多い |
ビオチン | 22.0 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: オート、オーツ。一食分は30g程度のため、炊飯後の白米等と比較する際は要注意。
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
オートミールと同じ穀物の穀物製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
アマランサス | 343 | 59.9 | 12.7 | 6.0 | 7.4 |
あわ | 346 | 67.6 | 11.2 | 4.4 | 3.3 |
あわもち | 210 | 44.6 | 5.1 | 1.3 | 1.5 |
オートミール | 350 | 61.8 | 13.7 | 5.7 | 9.4 |
大麦 | 343 | 63.3 | 10.9 | 2.1 | 10.3 |
米粒麦 | 333 | 68.6 | 7.0 | 2.1 | 8.7 |
小麦の玄穀 | 329 | 59.8 | 10.8 | 3.1 | 14.0 |
ちくわぶ | 160 | 30.3 | 7.1 | 1.2 | 1.5 |
ピザ生地 | 265 | 49.1 | 9.1 | 3.0 | 2.3 |
そば米 | 347 | 71.8 | 9.6 | 2.5 | 3.7 |
ポップコーン | 472 | 52.8 | 10.2 | 22.8 | 9.3 |
コーンフレーク | 380 | 82.7 | 7.8 | 1.7 | 2.4 |
キヌア | 344 | 67.1 | 13.4 | 3.2 | 6.2 |
大麦めし | 118 | 24.6 | 2.2 | 0.5 | 4.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。