このページでは、穀物の粟を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
粟のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは粟の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 346 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 69.7 | g | |
└糖質 | 67.6 | g | 多い |
└食物繊維 | 3.3 | g | 多い |
たんぱく質 | 11.2 | g | 普通 |
脂質 | 4.4 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、穀物分類に所属する正式名称「あわ 精白粒」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、粟がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
粟はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:NHKきょうの料理
粟とは?どんな食材?
粟(あわ)は、穀物の一種であり、日本では古くから栽培されてきた重要な食材です。粟は小さな粒であり、主に穀物製品として利用されています。
粟の特徴
粟は、直径が約2〜3ミリメートルの小さな粒であり、外側は硬くて白色をしています。粟は、栄養価が高く、主に炭水化物やたんぱく質、ビタミンB群、食物繊維を含んでいます。また、粟はグルテンフリーであるため、小麦アレルギーを持つ人にも適しています。
粟の利用方法
粟は、主に穀物製品として利用されています。例えば、粟を粉状に挽いて作られるのが「粟粉」です。粟粉は、パンや麺類、お菓子などの製造に使用されます。また、粟を炊いて食べることもあります。粟ごはんは、もちもちとした食感が特徴であり、栄養価も高いため、健康に配慮した食事に適しています。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は粟がダイエットにどう役立つか説明します!
粟はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:DELISH KITCHEN
1. 糖質のエネルギー源としての役割
粟は糖質が多く含まれており、可食部100gあたりの糖質量は67.6gもあります。糖質は私たちの体にとって重要なエネルギー源となります。糖質を摂取することで、体内でブドウ糖に分解され、エネルギーとして利用されます。粟の糖質量が多いため、適度な量を摂取することで、健康的な食事に役立ちます。
2. 食物繊維の摂取源としての役割
粟には食物繊維が3.3g含まれており、これは可食部100gあたりの量としては多いです。食物繊維は腸内環境を整える働きや便通を促進する効果があります。また、食物繊維は食事の満腹感を高めるため、過食を防ぐ助けにもなります。粟を摂取することで、食物繊維の摂取量を増やし、健康的な食事に貢献することができます。
3. 低脂肪の食材としての役割
粟は脂質が4.4g含まれており、これは可食部100gあたりの量としては普通です。脂質は私たちの体にとって必要な栄養素ですが、過剰摂取は健康に悪影響を与えることがあります。粟は低脂肪の食材として分類され、バランスの取れた食事に適しています。脂質の摂取量を抑えたい方や、ダイエット中の方にとって、粟は健康的な食事の一部として役立つでしょう。
以上のように、粟は糖質のエネルギー源としての役割、食物繊維の摂取源としての役割、低脂肪の食材としての役割など、健康的な食事に役立つ要素があります。適度な量を摂取することで、バランスの取れた食事を実現しましょう。
おすすめ:粟のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
粟に含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:Eレシピ
「粟」の特徴
「粟」は、以下の3つの特徴を持っています。
1. ミネラル豊富な食材
「粟」は、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、セレン、クロム、モリブデンといったミネラルが豊富に含まれています。特にマグネシウムやリン、鉄の含有量は多く、これらのミネラルは体内の機能や健康維持に重要な役割を果たしています。
2. ナトリウムが低い
「粟」は、ナトリウムの含有量が非常に低い食材です。ナトリウムは過剰摂取すると高血圧や心臓病のリスクを高めることがありますが、「粟」はその心配が少ない食材と言えます。
3. カリウムが普通
「粟」に含まれるカリウムの量は普通です。カリウムは体内の水分バランスや神経・筋肉の正常な機能に関与しており、適切な摂取量が必要です。「粟」はカリウムを摂取する上で一定の助けを提供してくれる食材と言えます。
粟に含まれるビタミンを解説!
引用元:NHKきょうの料理
1. ビタミンEの含有量
粟に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールが0.6 mg、β-トコフェロールが0 mg、γ-トコフェロールが2.2 mg、δ-トコフェロールが0 mgとなっています。特にγ-トコフェロールの含有量が多く、他のビタミンEと比べて豊富に含まれています。
2. ビタミンB群の含有量
粟にはビタミンB1が0.56 mg、ビタミンB2が0.07 mg、ナイアシンが2.9 mg、ビタミンB6が0.18 mg、パントテン酸が1.83 mg、ビオチンが14 μg含まれています。特にビタミンB1、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチンの含有量が多いことが特徴です。
3. ビタミンA・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB12・葉酸・ビタミンCは含まれない
粟にはビタミンA、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンB12、葉酸、ビタミンCは含まれていません。これらのビタミンを摂取する場合は、他の食品から摂取する必要があります。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次は粟の使用例としてレシピをご紹介します。
粟を使ったレシピ11選!
#1 粟おはぎ
もち米、もちあわ
このレシピは雑穀の代表的な材料である粟(あわ)を使ったおはぎのレシピです。もち米と粟を混ぜ合わせて炊き上げ、しっとりとほの甘いおはぎに仕上げます。…
レシピを見る#2 まろやかな味わい♪ 粟米湯
こしょう、鶏ガラスープの素、片栗粉
クリームコーン缶と鶏ガラスープの素を使った、中華風のコーンスープ「粟米湯(スーミータン)」のレシピ。すべての食材と調味料を鍋で煮込むだけの、お手軽な一品です。…
レシピを見る#3 粟餅のサンドイッチ
粟餅、きな粉、砂糖、しょうゆ、海苔、食パン、バター、ゆで小豆、プチトマト、等
このレシピは粟餅を使ったサンドイッチです。意外な組み合わせですが、のりと小豆の相性はGOOD!まず、合わせきな粉と甘じょうゆを作っておきます。…
レシピを見る#5 粟(あわ)ぜんざい
くちなしの実、小豆、ざらめ糖、砂糖
このレシピは、小豆とくちなしの実を使った「粟(あわ)ぜんざい」の作り方です。まず、くちなしの実を使って黄色い液体を作り、あわを茹でて蒸し器で蒸します。…
レシピを見る#6 たけのこと粟麩の梅煮
新ゆでたけのこ、粟麩(あわふ)、菜の花、だし、砂糖、しょうゆ、みりん、梅干し、木の芽、等
木の芽の香りの、たけのこ・菜の花・粟麩の梅煮のレシピ。料亭の一品のような美しさが魅力。…
レシピを見る#7 揚げ生麩の田楽
生麩(粟麩・よもぎ麩)、揚げ油、白味噌、みりん、砂糖、けしの実(あれば)
生麩を揚げて作る田楽のレシピ。田楽は平安時代からある日本の伝統的な料理です。…
レシピを見る#8 生麩田楽
生麩(よもぎ麩や粟麩)、サラダ油、米油、なたね油など植物油、練り辛子や木の芽など、みそ(※)、砂糖、みりん
生麩で作る田楽のレシピ。田楽みその材料を鍋で合わせて、スライスして焼いた生麩にのせるだけ。…
レシピを見る#9 揚げ餅のみそスープ
お餅、揚げ油、大根、ニンジン、白菜、ネギ、だし汁、麦みそ、七味唐辛子、等
このレシピはお餅を使った揚げ餅のみそスープです。粟餅を使用していますが、お好みのお餅でも作れます。…
レシピを見る#10 牛肉と秋野菜の治部煮風
牛薄切り肉、里芋、かぶ、にんじん、生椎茸、すだれ麩、小麦粉、だし汁、みりん、等
トロリとした汁が具材に絡む治部煮のレシピ。治部煮は石川県金沢市の郷土料理で加賀料理とも言われます。…
レシピを見る#11 天津甘栗ごはん豆腐の酸辣湯
もち粟、天津甘栗、松の実、絹ごし豆腐、春雨、にんじん、もやし、干し椎茸(もどす)、鶏ガラスープの素、等
粟と甘栗の組み合わせが新鮮な炊き込みごはん レシピ。酸っぱさと辛さが絶妙の豆腐の酸辣湯スープとの相性も抜群の一品です。…
レシピを見る最後に、粟の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「粟」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 346 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 69.7 | g | |
└糖質 | 67.6 | g | 多い |
└食物繊維 | 3.3 | g | 多い |
たんぱく質 | 11.2 | g | 普通 |
脂質 | 4.4 | g | 普通 |
「粟」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 13.3 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.4 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「粟」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 300 | mg | 普通 |
カルシウム | 14 | mg | 普通 |
マグネシウム | 110 | mg | 多い |
リン | 280 | mg | 多い |
鉄 | 4.8 | mg | 多い |
亜鉛 | 2.5 | mg | 多い |
銅 | 0.49 | mg | 多い |
マンガン | 0.88 | mg | 多い |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 2 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 22 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 2.2 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.56 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.07 | mg | 普通 |
ナイアシン | 2.9 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.18 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.83 | mg | 多い |
ビオチン | 14.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
うるち、もちを含む/歩留り: 70~80 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
粟と同じ穀物の穀物製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
アマランサス | 343 | 59.9 | 12.7 | 6.0 | 7.4 |
あわ | 346 | 67.6 | 11.2 | 4.4 | 3.3 |
あわもち | 210 | 44.6 | 5.1 | 1.3 | 1.5 |
オートミール | 350 | 61.8 | 13.7 | 5.7 | 9.4 |
大麦 | 343 | 63.3 | 10.9 | 2.1 | 10.3 |
米粒麦 | 333 | 68.6 | 7.0 | 2.1 | 8.7 |
小麦の玄穀 | 329 | 59.8 | 10.8 | 3.1 | 14.0 |
ちくわぶ | 160 | 30.3 | 7.1 | 1.2 | 1.5 |
ピザ生地 | 265 | 49.1 | 9.1 | 3.0 | 2.3 |
そば米 | 347 | 71.8 | 9.6 | 2.5 | 3.7 |
ポップコーン | 472 | 52.8 | 10.2 | 22.8 | 9.3 |
コーンフレーク | 380 | 82.7 | 7.8 | 1.7 | 2.4 |
キヌア | 344 | 67.1 | 13.4 | 3.2 | 6.2 |
大麦めし | 118 | 24.6 | 2.2 | 0.5 | 4.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。