このページでは、穀物の米粒麦を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
米粒麦のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは米粒麦の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 333 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 76.2 | g | |
└糖質 | 68.6 | g | 多い |
└食物繊維 | 8.7 | g | 多い |
たんぱく質 | 7.0 | g | 普通 |
脂質 | 2.1 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、穀物分類に所属する正式名称「おおむぎ 米粒麦」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、米粒麦がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
米粒麦はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
米粒麦とは?どんな食材?
米粒麦は、穀物の一種であり、主に日本や中国で栽培されています。その名の通り、小さな米粒のような形状をしており、小麦に似た特徴を持ちます。
特徴1: 栄養価の高さ
米粒麦は、小さな粒ですが、栄養価が非常に高い食材です。特に、食物繊維やビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれており、健康に良い影響を与えます。また、低カロリーでありながら、食物の満腹感を得ることができるため、ダイエットにも適しています。
特徴2: 多様な料理に利用可能
米粒麦は、その小さな粒の形状から、さまざまな料理に利用することができます。例えば、サラダやスープ、炒め物など、様々な料理にアクセントとして活用することができます。また、食感も特徴的であり、歯ごたえがありながらも、口の中でほどけるような食感が楽しめます。
特徴3: 風味豊かな味わい
米粒麦は、小麦に似た特徴を持っており、香ばしさやコクのある味わいが特徴です。そのため、料理に加えることで、風味豊かな味わいを楽しむことができます。また、他の穀物との相性も良く、一緒に調理することで、より一層美味しさを引き立てることができます。
以上のように、米粒麦は栄養価の高さや多様な料理への利用性、風味豊かな味わいなど、魅力的な食材です。穀物の一種として、健康や食事のバリエーションを考える上で、積極的に取り入れてみる価値があります。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は米粒麦がダイエットにどう役立つか説明します!
米粒麦はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 糖質が多いが、食物繊維も多いため血糖値の上昇を緩やかにする効果がある
「米粒麦」は糖質が68.6gも含まれており、これは多いと言えます。しかし、同時に食物繊維も8.7g含まれており、これも多いと言えます。食物繊維は消化吸収が遅く、血糖値の急激な上昇を緩やかにする効果があります。そのため、「米粒麦」を摂取することで、血糖値の急激な上昇を抑えることができ、健康的な食事に役立つと言えます。
2. カロリーが高いが、栄養価の高い食材である
「米粒麦」は100gあたり333kcalと、カロリーが高いと言えます。しかし、その分栄養価も高く、炭水化物やタンパク質、食物繊維を豊富に含んでいます。特に炭水化物はエネルギー源として重要であり、タンパク質は体の組織や筋肉の修復に必要です。そのため、「米粒麦」を摂取することで、栄養をバランスよく摂ることができ、健康的な食事に役立つと言えます。
3. 塩分が無く、低ナトリウム食に適している
「米粒麦」には塩分が含まれておらず、さらに塩分が無いために低ナトリウム食に適しています。高ナトリウム食は高血圧や心臓病のリスクを高めることがありますが、低ナトリウム食はこれらのリスクを軽減する効果があります。そのため、「米粒麦」を摂取することで、低ナトリウム食を実践することができ、健康的な食事に役立つと言えます。
おすすめ:米粒麦のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
米粒麦に含まれる無機質の栄養を解説!
1. 栄養バランスの良さ
「米粒麦」は、無機質栄養データから見ると、ナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、セレンなどの栄養素をバランスよく含んでいます。特にカリウムやセレンは普通以上の含有量であり、健康にとって重要な栄養素です。このような栄養バランスの良さが、「米粒麦」をバランスの取れた食事に適している特徴と言えます。
2. 亜鉛や銅、モリブデンの多さ
「米粒麦」は、亜鉛や銅、モリブデンの含有量が多い特徴があります。亜鉛は免疫機能の維持や傷の治癒に関与し、銅は酵素の働きをサポートします。また、モリブデンは体内の代謝に必要な栄養素です。これらの栄養素が多く含まれていることから、「米粒麦」は免疫力や体内の代謝をサポートする食材として適していると言えます。
3. マンガンやヨウ素、クロムの欠如
「米粒麦」には、マンガンやヨウ素、クロムが含まれていない特徴があります。マンガンは骨や結合組織の形成に関与し、ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必要です。クロムは血糖値の調節に関与しています。これらの栄養素が欠如しているため、「米粒麦」だけでこれらの栄養素を摂取することは難しいですが、他の食材と組み合わせることでバランスの取れた食事を実現できます。
米粒麦に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンEは少量含まれる
「米粒麦」に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールという形で0.1 mg含まれています。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞を酸化から守る役割を果たします。ただし、含有量は少量であるため、他の食材と比べるとあまり多くはありません。
2. ビタミンB群は豊富に含まれる
「米粒麦」にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチンが豊富に含まれています。特にビタミンB1、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチンは多く含まれており、栄養面での優れた特徴と言えます。これらのビタミンB群はエネルギー代謝や神経機能の維持に関与しています。
3. ビタミンA・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB12・葉酸・ビタミンCは含まれない
「米粒麦」にはビタミンA、ビタミンD、ビタミンK、ビタミンB12、葉酸、ビタミンCは含まれていません。これらのビタミンは他の食材から摂取する必要があります。食事のバランスを考える際には、これらのビタミンを補うために他の食材を摂取する必要があります。
最後に、米粒麦の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「米粒麦」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 333 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 76.2 | g | |
└糖質 | 68.6 | g | 多い |
└食物繊維 | 8.7 | g | 多い |
たんぱく質 | 7.0 | g | 普通 |
脂質 | 2.1 | g | 普通 |
「米粒麦」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 14.0 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.7 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「米粒麦」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2 | mg | 低い |
カリウム | 170 | mg | 普通 |
カルシウム | 17 | mg | 普通 |
マグネシウム | 25 | mg | 普通 |
リン | 140 | mg | 普通 |
鉄 | 1.2 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.2 | mg | 多い |
銅 | 0.37 | mg | 多い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 9 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.19 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.05 | mg | 普通 |
ナイアシン | 2.3 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.19 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.64 | mg | 多い |
ビオチン | 3.5 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: 切断麦/白麦を含む/歩留り: 玄皮麦40~50 %、玄裸麦50~60 %
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
米粒麦と同じ穀物の穀物製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
アマランサス | 343 | 59.9 | 12.7 | 6.0 | 7.4 |
あわ | 346 | 67.6 | 11.2 | 4.4 | 3.3 |
あわもち | 210 | 44.6 | 5.1 | 1.3 | 1.5 |
オートミール | 350 | 61.8 | 13.7 | 5.7 | 9.4 |
大麦 | 343 | 63.3 | 10.9 | 2.1 | 10.3 |
米粒麦 | 333 | 68.6 | 7.0 | 2.1 | 8.7 |
小麦の玄穀 | 329 | 59.8 | 10.8 | 3.1 | 14.0 |
ちくわぶ | 160 | 30.3 | 7.1 | 1.2 | 1.5 |
ピザ生地 | 265 | 49.1 | 9.1 | 3.0 | 2.3 |
そば米 | 347 | 71.8 | 9.6 | 2.5 | 3.7 |
ポップコーン | 472 | 52.8 | 10.2 | 22.8 | 9.3 |
コーンフレーク | 380 | 82.7 | 7.8 | 1.7 | 2.4 |
キヌア | 344 | 67.1 | 13.4 | 3.2 | 6.2 |
大麦めし | 118 | 24.6 | 2.2 | 0.5 | 4.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。