このページでは赤飯のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
赤飯のカロリーは186kcal(100gあたり)!これってどうなの?
赤飯の可食部100gあたりのカロリーは、186kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中650位です。これは多い順にすると上位40%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルので赤飯のカロリーを評価すると、100件中81位です。これは上位から81%に位置するカロリーで、評価は「低い」となります。
カロリー | 186Kcal |
全体での評価 | 650位 / 1592件中(上位40%…平均的) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 81位 / 100件中(上位81%…低い) |
赤飯はカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ赤飯のカロリーは平均的?なにが含まれているの?
引用元:キッコーマン
赤飯のカロリーは平均的な理由
赤飯のカロリーが平均的である理由は、その栄養データから判断することができます。
糖質が多い
赤飯の糖質は100gあたり41.1gと多いです。糖質はエネルギー源として重要な栄養素であり、体内でブドウ糖に分解されてエネルギーとなります。赤飯には糖質が多く含まれているため、エネルギー供給に適しています。
食物繊維が普通
赤飯の食物繊維は100gあたり1.6gと普通です。食物繊維は腸内環境を整えたり、便通を促進する働きがあります。赤飯には一定量の食物繊維が含まれているため、健康維持に役立ちます。
タンパク質が低い
赤飯のタンパク質は100gあたり4.3gと低いです。タンパク質は体の組織を構成するために必要な栄養素であり、筋肉や骨の形成にも関与しています。赤飯にはタンパク質が少ないため、他の食材と比較して低いと評価されます。
脂質が低い
赤飯の脂質は100gあたり0.6gと低いです。脂質はエネルギー源として重要な栄養素であり、体温調節や細胞の構成要素としても必要です。赤飯には脂質が少ないため、他の食材と比較して低いと評価されます。
以上の栄養データから、赤飯のカロリーが平均的であると評価されます。糖質が多く、食物繊維・タンパク質・脂質が比較的低いため、バランスの取れた食事に適しています。ただし、個々の栄養素の摂取量は個人の体調や生活習慣によって異なるため、適切な摂取量を考慮しながら食事をすることが重要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「赤飯」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 41.1g | 4 | 164.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 1.6g | 2 | 3.2kcal |
たんぱく質 | 4.3g | 4 | 17.2kcal |
脂質 | 0.6g | 9 | 5.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「赤飯」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、164.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
赤飯は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
赤飯は低糖質ダイエットに不向き
赤飯は、日本料理の一つであり、特に祝い事やお祭りなどでよく食べられる食品です。赤飯は、お米に赤い色をつけるために赤餅や赤のりなどを使用し、甘さと風味を引き立てています。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、赤飯はあまり適していない食品と言えます。
赤飯の糖質量は高い
赤飯の糖質量は、一般的に41.1gとされています。低糖質ダイエットでは、一日の糖質摂取量を制限することが重要であり、一般的には50g以下を目安としています。そのため、赤飯を食べることで、一食での糖質摂取量が大幅に増えてしまう可能性があります。
糖質制限と血糖値の関係
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取を制限することで血糖値の上昇を抑えることが目的とされています。血糖値が急激に上昇すると、インスリンの分泌が増え、脂肪の蓄積や体重増加のリスクが高まります。そのため、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、血糖値の急激な上昇を避けるために、糖質の摂取を制限することが重要です。
代替品としての選択肢
赤飯が低糖質ダイエットに不向きであることを考慮すると、代替品として他の食品を選ぶことが求められます。低糖質の代表的な食品としては、野菜や魚、豆類などがあります。これらの食品は糖質量が比較的少なく、栄養価も高いため、低糖質ダイエットに適しています。
まとめ
赤飯は、糖質量が41.1gと高く、低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。低糖質ダイエットを実践している方は、血糖値の急激な上昇を避けるために、赤飯の摂取を控えることが重要です。代わりに、野菜や魚、豆類などの低糖質食品を選ぶことで、健康的なダイエットを実現することができます。
赤飯は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
赤飯は、低脂質ダイエットに使える?
赤飯は、低脂質ダイエットに特に効果的な食品として知られています。赤飯は、穀物であるお米を使用して作られるため、他のお米製品と比較しても低脂質な特徴があります。一般的な赤飯の脂質量は、0.6gであることがわかっています。
赤飯の低脂質な特徴
赤飯は、お米を主成分としているため、他の高脂質な食品と比較しても脂質量が低いです。赤飯には、お米の胚芽やもち米が含まれており、これらの成分には脂質が少ない特徴があります。また、赤飯には食物繊維も豊富に含まれており、脂質の吸収を抑える効果も期待できます。
赤飯の低脂質ダイエット効果
赤飯を低脂質ダイエットに取り入れることで、脂質摂取を抑えることができます。脂質は、エネルギー源として重要ですが、摂りすぎると体内に蓄積されてしまいます。赤飯の低脂質な特徴を活かして、脂質摂取をコントロールすることができるのです。
赤飯の摂取方法
赤飯を低脂質ダイエットに取り入れる際には、適切な量を摂取することが重要です。一般的な摂取量は、1食あたり100g程度です。また、赤飯を主食として摂取する場合は、他の高脂質な食品とのバランスを考えることも大切です。野菜や魚などの低脂質な食品と組み合わせることで、より効果的な低脂質ダイエットが可能です。
まとめ
赤飯は、穀物であるお米を使用して作られるため、低脂質な特徴があります。赤飯を低脂質ダイエットに取り入れることで、脂質摂取を抑えることができます。適切な量を摂取し、他の低脂質な食品と組み合わせることで、より効果的な低脂質ダイエットが実現できるでしょう。赤飯を上手に活用して、健康的な生活を送りましょう。
最後に、赤飯の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「赤飯」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 186 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 41.9 | g | |
└糖質 | 41.1 | g | 多い |
└食物繊維 | 1.6 | g | 普通 |
たんぱく質 | 4.3 | g | 低い |
脂質 | 0.6 | g | 低い |
「赤飯」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 53.0 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.2 | g | 低い |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「赤飯」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 0 | mg | 無し |
カリウム | 71 | mg | 低い |
カルシウム | 6 | mg | 低い |
マグネシウム | 11 | mg | 普通 |
リン | 34 | mg | 低い |
鉄 | 0.4 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.9 | mg | 普通 |
銅 | 0.13 | mg | 多い |
マンガン | 0.45 | mg | 多い |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 2 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 61 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 1 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 1 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.3 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.5 | mg | 多い |
ビタミンK | 1 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.01 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.2 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.03 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.30 | mg | 普通 |
ビオチン | 1.0 | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
別名: おこわ、こわめし/原材料配合割合: もち米100、ささげ10
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
赤飯と同じ穀物のお米製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
おにぎり(具なし) | 170 | 39.3 | 2.7 | 0.3 | 0.4 |
焼きおにぎり(具なし) | 166 | 39.5 | 3.1 | 0.3 | 0.4 |
きりたんぽ | 200 | 46.2 | 3.2 | 0.4 | 0.4 |
上新粉 | 343 | 78.8 | 6.2 | 0.9 | 0.6 |
ビーフン | 360 | 80.3 | 7.0 | 1.6 | 0.9 |
米こうじ | 260 | 59.3 | 5.8 | 1.7 | 1.4 |
お餅 | 223 | 50.8 | 4.0 | 0.6 | 0.5 |
赤飯 | 186 | 41.1 | 4.3 | 0.6 | 1.6 |
あくまき | 131 | 26.1 | 2.3 | 1.8 | 0.2 |
白玉粉 | 347 | 80.4 | 6.3 | 1.0 | 0.5 |
道明寺粉 | 349 | 80.9 | 7.1 | 0.7 | 0.7 |
玄米粉 | 370 | 82.6 | 7.1 | 2.9 | 3.5 |
米ぬか | 374 | 32.9 | 13.4 | 19.6 | 20.5 |
ライスペーパー | 339 | 83.7 | 0.5 | 0.3 | 0.8 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。