このページではコーンフレークのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
コーンフレークのカロリーは380kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:ニッスイ
コーンフレークの可食部100gあたりのカロリーは、380kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中160位です。これは多い順にすると上位10%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルのでコーンフレークのカロリーを評価すると、100件中4位です。これは上位から4%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 380Kcal |
全体での評価 | 160位 / 1592件中(上位10%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 4位 / 100件中(上位4%…高い) |
コーンフレークはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜコーンフレークのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:サントリー
コーンフレークのカロリーが高い理由
コーンフレークのカロリーが高い理由は、以下の栄養データを参考にすると明らかです。
糖質の多さ
コーンフレークは、可食部100gあたり82.7gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源として利用されるため、糖質の摂取量が多いとカロリーも高くなります。コーンフレークは砂糖やコーンシロップなどの甘味料が使用されており、そのため糖質の含有量が他の食材と比べて多くなっています。
食物繊維の多さ
一方で、コーンフレークは可食部100gあたり2.4gの食物繊維を含んでいます。食物繊維は消化吸収されにくく、腸内環境の改善や便通の促進に役立ちます。しかし、食物繊維は糖質とは異なり、エネルギー源としては利用されにくいため、カロリーにはほぼ寄与しません。
タンパク質と脂質の量
コーンフレークは可食部100gあたり7.8gのタンパク質と1.7gの脂質を含んでいます。タンパク質と脂質はエネルギー源として利用されるため、その量が多いほどカロリーも高くなります。しかし、コーンフレークのタンパク質と脂質の量は他の食材と比べて普通程度であり、カロリーの主な要因は糖質の多さによるものです。
以上のことから、コーンフレークのカロリーが高い理由は、糖質の多さによるものと言えます。砂糖やコーンシロップなどの甘味料が使用されており、そのため他の食材と比べて糖質の含有量が多くなっています。糖質はエネルギー源として利用されるため、カロリーも高くなっているのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「コーンフレーク」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 82.7g | 4 | 330.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.4g | 2 | 4.8kcal |
たんぱく質 | 7.8g | 4 | 31.2kcal |
脂質 | 1.7g | 9 | 15.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「コーンフレーク」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、330.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
コーンフレークは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:dancyu
コーンフレークは、低糖質ダイエットに使える?
コーンフレークは、朝食によく食べられる穀物製品の一つです。しかし、その糖質量はなんと82.7gもあります。このことから考えると、コーンフレークは低糖質ダイエットには不向きと言えるでしょう。
コーンフレークの糖質量
コーンフレークは、主成分であるトウモロコシから作られています。トウモロコシは自然に糖分を含んでおり、そのためコーンフレークにも多くの糖分が含まれています。実際に、100g当たりの糖質量は82.7gにもなります。これは、低糖質ダイエットを実践している人にとっては非常に高い数値です。
低糖質ダイエットとは
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らすダイエット方法です。糖質はエネルギー源として身体に取り込まれるため、摂り過ぎると余分なエネルギーとして蓄積されてしまいます。そのため、糖質を制限することで体重を減らすことができると言われています。
コーンフレークの問題点
コーンフレークは、糖質量が非常に高いため、低糖質ダイエットには向かない食品と言えます。低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を50g以下に抑えることが推奨されています。しかし、コーンフレークを食べるだけで既に糖質制限の目標を超えてしまいます。
代替品としての選択肢
低糖質ダイエットを実践する場合、コーンフレークの代わりに他の穀物製品を選ぶことがおすすめです。例えば、オートミールやブラウンライスなど、糖質量の比較的少ない食品を選ぶことができます。これらの食品は、食物繊維やビタミン・ミネラルも豊富に含まれており、健康的なダイエットにも役立ちます。
まとめ
コーンフレークは、糖質量が82.7gと非常に高いため、低糖質ダイエットには不向きな食品です。低糖質ダイエットを実践する場合は、コーンフレークの代わりに糖質量の少ない穀物製品を選ぶことが重要です。健康的なダイエットを目指すためにも、食品選びには注意しましょう。
コーンフレークは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:NHKきょうの料理
コーンフレークは、低脂質ダイエットに使える?
コーンフレークは、朝食やスナックとして人気のある穀物製品です。その低脂質な特性から、ダイエットにも利用されることがあります。今回は、コーンフレークが低脂質ダイエットに少し効果的である理由について考えてみましょう。
低脂質なコーンフレーク
コーンフレークは、1.7gという低脂質量を含んでいます。この数値は、ダイエットを行う上で重要なポイントです。低脂質の食品は、カロリー摂取を抑えることができます。脂質は高カロリーなため、摂取量を減らすことでカロリー制限を実現できます。
満腹感を与える食物繊維
コーンフレークには、食物繊維も含まれています。食物繊維は、消化に時間がかかり、満腹感を与える効果があります。ダイエット中は、食事の量を制限することが多いため、満腹感を得ることは重要です。コーンフレークの食物繊維は、食事の量を減らしながらも満足感を得るのに役立つでしょう。
バランスの取れた栄養素
コーンフレークは、穀物から作られており、多くの栄養素を含んでいます。ビタミンやミネラル、炭水化物など、バランスの取れた栄養素を摂取することができます。ダイエット中は、栄養不足になりがちですが、コーンフレークを摂取することで、必要な栄養素を補うことができます。
注意点も忘れずに
ただし、コーンフレークをダイエットに利用する際には、注意が必要です。添加物や砂糖の含有量には注意しましょう。また、コーンフレーク自体は低脂質ですが、トッピングやミルクを加えることで脂質やカロリーが増える可能性があります。適切な量を守り、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
まとめ
コーンフレークは、低脂質ダイエットに少し効果的な食品です。低脂質ながらも満腹感を与える食物繊維や、バランスの取れた栄養素を含んでいます。ただし、注意点を守りながら摂取することが重要です。適切な量とバランスの取れた食事を心掛け、コーンフレークを上手に活用しましょう。
最後に、コーンフレークの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「コーンフレーク」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 380 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 83.6 | g | |
└糖質 | 82.7 | g | 多い |
└食物繊維 | 2.4 | g | 多い |
たんぱく質 | 7.8 | g | 普通 |
脂質 | 1.7 | g | 普通 |
「コーンフレーク」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 4.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 2.4 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 2.1 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「コーンフレーク」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 830 | mg | 多い |
カリウム | 95 | mg | 低い |
カルシウム | 1 | mg | 低い |
マグネシウム | 14 | mg | 普通 |
リン | 45 | mg | 普通 |
鉄 | 0.9 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.2 | mg | 低い |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 5 | μg | 多い |
クロム | 3 | μg | 多い |
モリブデン | 15 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 10 | μg | 多い |
└β-カロテン | 72 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 80 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 120 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 10 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 3.1 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 2.0 | mg | 多い |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.03 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.3 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.22 | mg | 普通 |
ビオチン | 1.6 | μg | 普通 |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: とうきび
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
コーンフレークと同じ穀物の穀物製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
アマランサス | 343 | 59.9 | 12.7 | 6.0 | 7.4 |
あわ | 346 | 67.6 | 11.2 | 4.4 | 3.3 |
あわもち | 210 | 44.6 | 5.1 | 1.3 | 1.5 |
オートミール | 350 | 61.8 | 13.7 | 5.7 | 9.4 |
大麦 | 343 | 63.3 | 10.9 | 2.1 | 10.3 |
米粒麦 | 333 | 68.6 | 7.0 | 2.1 | 8.7 |
小麦の玄穀 | 329 | 59.8 | 10.8 | 3.1 | 14.0 |
ちくわぶ | 160 | 30.3 | 7.1 | 1.2 | 1.5 |
ピザ生地 | 265 | 49.1 | 9.1 | 3.0 | 2.3 |
そば米 | 347 | 71.8 | 9.6 | 2.5 | 3.7 |
ポップコーン | 472 | 52.8 | 10.2 | 22.8 | 9.3 |
コーンフレーク | 380 | 82.7 | 7.8 | 1.7 | 2.4 |
キヌア | 344 | 67.1 | 13.4 | 3.2 | 6.2 |
大麦めし | 118 | 24.6 | 2.2 | 0.5 | 4.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。