このページではヨーグルト(無糖)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ヨーグルト(無糖)のカロリーは56kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ヨーグルト(無糖)の可食部100gあたりのカロリーは、56kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1229位です。これは多い順にすると上位77%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルのでヨーグルト(無糖)のカロリーを評価すると、54件中49位です。これは上位から90%に位置するカロリーで、評価は「かなり低い」となります。
カロリー | 56Kcal |
全体での評価 | 1229位 / 1592件中(上位77%…低い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 49位 / 54件中(上位90%…かなり低い) |
ヨーグルト(無糖)はカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜヨーグルト(無糖)のカロリーは低いの?なにが含まれているの?
ヨーグルト(無糖)のカロリーが低い理由
ヨーグルト(無糖)は、乳製品の一種でありながら、そのカロリーは可食部100gあたり56kcalと比較的低いです。この低カロリーの理由について、以下の栄養データを参考に解説します。
糖質がかなり低い
ヨーグルト(無糖)の糖質は可食部100gあたり4.6gと非常に低いです。一般的なヨーグルトには砂糖が添加されており、それによってカロリーが増えることがありますが、無糖のヨーグルトはそのような添加糖が含まれていません。そのため、糖質の摂取量を抑えることができます。
食物繊維は無し
ヨーグルト(無糖)には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を得る効果がありますが、無糖のヨーグルトにはその効果が期待できません。そのため、カロリーが低い一因と言えます。
タンパク質が低い
ヨーグルト(無糖)のタンパク質は可食部100gあたり3.6gと低めです。タンパク質は体の細胞や組織を作るために必要な栄養素ですが、無糖のヨーグルトには他のヨーグルトと比べて少ない量が含まれています。そのため、カロリーが低い要因と言えます。
脂質が普通
ヨーグルト(無糖)の脂質は可食部100gあたり3gで、一般的な範囲内です。脂質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、過剰摂取するとカロリーが増える可能性があります。無糖のヨーグルトは脂質の量を抑えることで、カロリーを低くしています。
以上のように、ヨーグルト(無糖)のカロリーが低い理由は、糖質やタンパク質の量が少なく、脂質の量も適度であることによります。これらの栄養データを参考に、ヨーグルト(無糖)はダイエットや健康管理に適した食材であると言えます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ヨーグルト(無糖)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 4.6g | 4 | 18.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 3.6g | 4 | 14.4kcal |
脂質 | 3.0g | 9 | 27kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ヨーグルト(無糖)」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、27kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ヨーグルト(無糖)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ヨーグルト(無糖)は、低糖質ダイエットに使える?
ヨーグルト(無糖)は、糖質量が4.6gで、低糖質ダイエットに少し効果的です。
ヨーグルト(無糖)の糖質量は4.6g
ヨーグルト(無糖)は、乳(乳製品)の一種ですが、糖質量は4.6gと比較的少ないです。低糖質ダイエットを行う際には、糖質の摂取を抑えることが重要ですが、ヨーグルト(無糖)はその点で選びやすい食品と言えます。
低糖質ダイエットにおすすめの理由
ヨーグルト(無糖)が低糖質ダイエットにおすすめな理由は、以下の点が挙げられます。
1. 糖質量が比較的少ない
ヨーグルト(無糖)は、他のフレーバー付きのヨーグルトと比べて糖質量が少ないです。砂糖や果糖などの甘味料が加えられていないため、糖質の摂取を抑えることができます。
2. 脂肪分が少ない
ヨーグルト(無糖)には、脂肪分が少ない傾向があります。脂肪分の摂り過ぎは、体重増加や生活習慣病のリスクを高めることが知られています。低脂肪のヨーグルト(無糖)を選ぶことで、カロリー摂取を抑えることができます。
3. 腸内環境を整える効果
ヨーグルト(無糖)には、乳酸菌が含まれています。乳酸菌は腸内環境を整える働きがあり、消化や排便の改善に役立ちます。腸内環境が整うことで、代謝が促進され、ダイエット効果を高めることができます。
まとめ
ヨーグルト(無糖)は、糖質量が4.6gと比較的少ないため、低糖質ダイエットにおすすめの食品です。また、脂肪分が少なく、腸内環境を整える効果もあるため、健康的なダイエットをサポートしてくれます。ただし、個人の体質や目標に合わせて摂取量を調整することが重要です。
ヨーグルト(無糖)は、低脂質ダイエットに使える!?
ヨーグルト(無糖)は、低脂質ダイエットに使える?
ヨーグルト(無糖)は、乳(乳製品)の一種であり、低脂質の食品として知られています。しかし、実際にはヨーグルト(無糖)は低脂質ダイエットにどちらかと言えば不向きな食品です。その理由を詳しく見ていきましょう。
低脂質が3g
ヨーグルト(無糖)の脂質は、一般的には控えめと言えます。その量は約3gです。この量は他の乳製品と比較すると少ない方ですが、低脂質ダイエットを考えると、さらに脂質を制限する必要があります。
脂質の量は控えめ
ヨーグルト(無糖)は、他の乳製品と比較しても脂質の量が控えめです。そのため、脂質を摂り過ぎることを心配する方にとっては、良い選択肢と言えるでしょう。ただし、低脂質ダイエットを目指す場合には、他の食品と組み合わせる必要があります。
低脂質ダイエットには不向き
ヨーグルト(無糖)は、低脂質ダイエットには不向きな食品と言えます。なぜなら、低脂質ダイエットでは脂質の摂取を極力抑える必要がありますが、ヨーグルト(無糖)には他の栄養素も含まれているからです。例えば、タンパク質やカルシウムなどが含まれています。
まとめ
ヨーグルト(無糖)は、脂質の量が控えめであり、他の乳製品と比較しても低脂質と言えます。しかし、低脂質ダイエットを考える場合には、他の食品と組み合わせる必要があります。ヨーグルト(無糖)の他の栄養素も考慮しながら、バランスの良い食事を心がけましょう。
最後に、ヨーグルト(無糖)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ヨーグルト(無糖)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 56 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 4.9 | g | |
└糖質 | 4.6 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 3.6 | g | 低い |
脂質 | 3.0 | g | 普通 |
「ヨーグルト(無糖)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 87.7 | g | 多い |
有機酸 | 0.9 | g | 多い |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 12 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「ヨーグルト(無糖)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 48 | mg | 普通 |
カリウム | 170 | mg | 普通 |
カルシウム | 120 | mg | 多い |
マグネシウム | 12 | mg | 普通 |
リン | 100 | mg | 普通 |
鉄 | Tr | mg | 無し |
亜鉛 | 0.4 | mg | 普通 |
銅 | 0.01 | mg | 低い |
マンガン | Tr | mg | 無し |
ヨウ素 | 17 | μg | 多い |
セレン | 3 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 4 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 33 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 3 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 3 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 33 | μg | 多い |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.1 | mg | 低い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 1 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.14 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.1 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.49 | mg | 普通 |
ビオチン | 2.5 | μg | 普通 |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
別名: プレーンヨーグルト
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ヨーグルト(無糖)と同じ乳の乳製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
無糖練乳 | 135 | 12.2 | 6.8 | 7.9 | (0) |
加糖練乳 | 314 | 56.5 | 7.7 | 8.5 | (0) |
ヨーグルト(無糖) | 56 | 4.6 | 3.6 | 3.0 | (0) |
ヨーグルト(脱脂加糖) | 65 | 11.3 | 4.3 | 0.2 | (0) |
飲むヨーグルト | 64 | 11.5 | 2.9 | 0.5 | (0) |
乳酸菌飲料 | 64 | 16.0 | 1.1 | 0.1 | (0) |
アイスクリーム | 205 | 23.6 | 3.5 | 12.0 | 0.1 |
アイスミルク | 167 | 24.1 | 3.4 | 6.4 | (0) |
ラクトアイス | 217 | 21.8 | 3.1 | 13.6 | 0.1 |
ソフトクリーム | 146 | 20.5 | 3.8 | 5.6 | (0) |
シャーベット | 128 | 28.7 | 0.9 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(低脂肪無糖) | 40 | 4.8 | 3.7 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(無脂肪無糖) | 37 | 4.9 | 4.0 | 0.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。