このページでは、乳の無糖練乳を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
無糖練乳のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは無糖練乳の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 135 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 11.2 | g | |
└糖質 | 12.2 | g | 普通 |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 6.8 | g | 普通 |
脂質 | 7.9 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0.4 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、乳分類に所属する正式名称「<牛乳及び乳製品> (練乳類) 無糖練乳」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、無糖練乳がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
無糖練乳はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
無糖練乳とは?どんな食材?
無糖練乳は、乳(乳製品)の一種であり、砂糖を加えずに製造される食材です。練乳は、牛乳を濃縮して糖分を加え、甘く濃厚な風味を持つ調味料として広く使用されていますが、無糖練乳はその名の通り、砂糖を含まないバリエーションです。
特徴1:甘さを抑えた風味
無糖練乳は、砂糖の代わりに他の甘味料を使用せずに作られるため、通常の練乳と比べて甘さが抑えられています。そのため、甘さを控えた風味を楽しむことができます。この特徴は、甘さを抑えたい料理や飲み物に使用する際に便利です。
特徴2:濃厚なテクスチャー
無糖練乳は、通常の練乳と同様に濃厚なテクスチャーを持っています。この濃厚さは、料理やデザートに豊かな口当たりとクリーミーさを与えることができます。また、練乳特有の風味もあり、料理に深みを加えることができます。
特徴3:多様な用途
無糖練乳は、さまざまな料理や飲み物に使用することができます。例えば、コーヒーや紅茶に加えることで、ミルクの代わりに濃厚な風味を楽しむことができます。また、スムージーやアイスクリーム、ケーキなどのデザートにも利用することができます。その他にも、ソースやドレッシングの材料としても活用できます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は無糖練乳がダイエットにどう役立つか説明します!
無糖練乳はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低カロリーであるためダイエットに適している
無糖練乳は、可食部100gあたりのカロリーが135kcalと比較的低いです。この低カロリーな特徴から、無糖練乳はダイエット中の方にとって役立つ食材と言えます。ダイエット中は摂取カロリーを制限する必要がありますが、無糖練乳を使用することで甘さを楽しむことができ、カロリーを抑えた食事を実現することができます。
2. 糖質が普通レベルであり、血糖値の上昇を抑える効果が期待できる
無糖練乳の糖質は可食部100gあたり12.2gと普通レベルです。一般的な練乳に比べて糖質が少ないため、血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。血糖値の急激な上昇は、インスリンの分泌を促すことで脂肪の蓄積を促進させる可能性がありますが、無糖練乳を摂取することでこのリスクを軽減することができます。
3. タンパク質を含んでおり、筋肉の形成や修復に役立つ
無糖練乳には可食部100gあたり6.8gのタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉の形成や修復に重要な役割を果たします。適切なタンパク質の摂取は、健康的な筋肉の維持や増強に欠かせません。無糖練乳はタンパク質を含んでいるため、適度な量を摂取することで健康的な食事に役立てることができます。
おすすめ:無糖練乳のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
無糖練乳に含まれる無機質の栄養を解説!
1. カリウム、カルシウム、リンの含有量が多い
無糖練乳は、カリウム、カルシウム、リンの含有量が多い特徴があります。カリウムは体内の水分バランスを調整し、神経や筋肉の正常な働きをサポートします。カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素であり、リンはエネルギー代謝やDNA合成に関与しています。無糖練乳を摂取することで、これらの栄養素を効果的に摂ることができます。
2. ナトリウムの含有量が普通
無糖練乳には、ナトリウムが含まれていますが、その含有量は普通です。ナトリウムは体内の水分バランスを維持するために必要ですが、摂りすぎると高血圧や体液の過剰な貯留を引き起こす可能性があります。無糖練乳は、適度なナトリウムの摂取を提供するため、バランスの取れた食事に取り入れることができます。
3. 鉄や銅の含有量が低い
無糖練乳には鉄や銅の含有量が低い特徴があります。鉄は赤血球の形成に関与し、銅は体内の酵素の働きをサポートします。しかし、過剰な鉄や銅の摂取は体に悪影響を与える可能性があります。無糖練乳はこれらの栄養素を控えめに含んでいるため、鉄や銅の摂取量を調整したい場合に適しています。
以上の特徴から、無糖練乳はカリウム、カルシウム、リンの含有量が多く、ナトリウムの含有量は普通であり、鉄や銅の含有量は低いという特徴を持っています。これらの特徴を考慮しながら、無糖練乳を食事に取り入れることで、バランスの取れた栄養摂取が可能となります。
無糖練乳に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンAの特徴
無糖練乳に含まれるビタミンAは、レチノールとレチノール活性当量の2つが主な成分です。レチノールの含有量は48 μgで、多いと言えます。また、レチノール活性当量も50 μg含まれており、これも多いと言えます。ビタミンAは、視力の維持や免疫機能の向上に役立つ栄養素です。
2. ビタミンEの特徴
無糖練乳に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールの成分があります。100gあたりの含有量は0.2 mgで、普通と言えます。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化を遅らせる効果があります。
3. その他のビタミンの特徴
無糖練乳にはビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸が含まれています。これらのビタミンの含有量は、ビタミンKが3 μg、ビタミンB1が0.06 mg、ビタミンB2が0.35 mg、ナイアシンが0.2 mg、ビタミンB6が0.01 mg、ビタミンB12が0.1 μg、パントテン酸が1.1 mgです。これらのビタミンの含有量は、普通から多いまでの範囲に分布しています。
最後に、無糖練乳の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「無糖練乳」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 135 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 11.2 | g | |
└糖質 | 12.2 | g | 普通 |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 6.8 | g | 普通 |
脂質 | 7.9 | g | 普通 |
「無糖練乳」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 72.5 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.6 | g | 普通 |
コレステロール | 27 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0.4 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「無糖練乳」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 140 | mg | 普通 |
カリウム | 330 | mg | 多い |
カルシウム | 270 | mg | 多い |
マグネシウム | 21 | mg | 普通 |
リン | 210 | mg | 多い |
鉄 | 0.2 | mg | 低い |
亜鉛 | 1.0 | mg | 普通 |
銅 | 0.02 | mg | 低い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 48 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 18 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 50 | μg | 多い |
ビタミンD | Tr | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 3 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.35 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.2 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.10 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
別名: エバミルク/(100 g:78mL、100 mL:128g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
無糖練乳と同じ乳の乳製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
無糖練乳 | 135 | 12.2 | 6.8 | 7.9 | (0) |
加糖練乳 | 314 | 56.5 | 7.7 | 8.5 | (0) |
ヨーグルト(無糖) | 56 | 4.6 | 3.6 | 3.0 | (0) |
ヨーグルト(脱脂加糖) | 65 | 11.3 | 4.3 | 0.2 | (0) |
飲むヨーグルト | 64 | 11.5 | 2.9 | 0.5 | (0) |
乳酸菌飲料 | 64 | 16.0 | 1.1 | 0.1 | (0) |
アイスクリーム | 205 | 23.6 | 3.5 | 12.0 | 0.1 |
アイスミルク | 167 | 24.1 | 3.4 | 6.4 | (0) |
ラクトアイス | 217 | 21.8 | 3.1 | 13.6 | 0.1 |
ソフトクリーム | 146 | 20.5 | 3.8 | 5.6 | (0) |
シャーベット | 128 | 28.7 | 0.9 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(低脂肪無糖) | 40 | 4.8 | 3.7 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(無脂肪無糖) | 37 | 4.9 | 4.0 | 0.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。