このページではナンのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ナンのカロリーは257kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ナンの可食部100gあたりのカロリーは、257kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中434位です。これは多い順にすると上位27%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルのでナンのカロリーを評価すると、100件中65位です。これは上位から65%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 257Kcal |
全体での評価 | 434位 / 1592件中(上位27%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 65位 / 100件中(上位65%…やや低い) |
ナンはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜナンのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
ナンのカロリーが高い理由
ナンのカロリーは、可食部100gあたり257kcalと、他の食材と比較して「高い」と評価されています。
糖質の多さ
ナンは糖質が46.9g含まれており、「多い」と評価されています。糖質はエネルギー源となるため、多く含まれることでカロリーが高くなります。
食物繊維の普通さ
ナンには食物繊維が2g含まれており、「普通」と評価されています。食物繊維は消化を助ける役割があり、カロリーを抑える効果もありますが、ナンにはそれほど多く含まれていないため、カロリーが高くなってしまいます。
タンパク質・脂質の普通さ
ナンのタンパク質は10.3g、脂質は3.4g含まれており、「普通」と評価されています。タンパク質や脂質はエネルギー源となるため、多く含まれるとカロリーが高くなりますが、ナンの場合は他の食材と比較して普通の量となっています。
以上の栄養データから、ナンのカロリーが高い理由は、糖質の多さと食物繊維の少なさが主な要因と考えられます。糖質が多く含まれることでエネルギー源となり、カロリーが高くなります。また、食物繊維が少ないため、消化を助ける効果が抑えられ、カロリーを抑える効果も低くなってしまいます。そのため、ナンのカロリーは他の食材と比較して高いと評価されています。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ナン」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 46.9g | 4 | 187.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.0g | 2 | 4kcal |
たんぱく質 | 10.3g | 4 | 41.2kcal |
脂質 | 3.4g | 9 | 30.6kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ナン」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、187.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ナンは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ナンは、低糖質ダイエットに使える?
ナンは、インド料理を代表するパンですが、糖質量が46.9gもあるため、低糖質ダイエットには不向きです。
ナンの糖質量は46.9g
ナンは、小麦粉を主成分としており、そのため糖質量が非常に高いです。一般的なナンの糖質量は46.9gとされています。低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を制限することが求められますが、ナン1枚でほぼその制限を超えてしまいます。
低糖質ダイエットに不向きな理由
低糖質ダイエットでは、血糖値の急激な上昇を避けるため、炭水化物の摂取を控えることが重要です。ナンは炭水化物の主成分である小麦粉を使用しているため、血糖値の上昇を促進してしまいます。そのため、低糖質ダイエットを行う際には、ナンの摂取は控えることが望ましいです。
代替品としての活用方法
ナンが低糖質ダイエットに不向きであることは事実ですが、インド料理が好きな方にとっては、代替品を見つけることも重要です。代替品としては、カリフラワーライスや豆腐を使用したパンなどがあります。これらは糖質量が低く、低糖質ダイエットに適しています。ナンの代わりにこれらの食材を使用することで、インド料理を楽しみながらも、低糖質ダイエットを継続することができます。
まとめ
ナンは、糖質量が46.9gと非常に高く、低糖質ダイエットには不向きです。血糖値の上昇を抑えるためには、炭水化物の摂取を制限する必要があります。代替品としては、カリフラワーライスや豆腐を使用したパンがおすすめです。これらの食材を活用することで、インド料理を楽しみながらも、低糖質ダイエットを実践することができます。
ナンは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:ソラレピ
ナンは、低脂質ダイエットに使える?
ナンは、低脂質ダイエットにどちらかというと不向きな食品ですが、脂質の量は控えめです。
ナンの脂質量は3.4g
ナンは、穀物(パン)の一種であり、インドや中東などでよく食べられています。ナンの脂質量は、100gあたり3.4gとなっています。これは、他のパンと比べると少ない量です。
低脂質ダイエットには不向きな理由
しかし、ナンは低脂質ダイエットにはどちらかというと不向きです。その理由は、ナンの主成分である小麦粉には炭水化物が多く含まれているからです。炭水化物はエネルギー源として働きますが、摂り過ぎると脂肪として蓄積される可能性があります。
ナンを食べる際の注意点
低脂質ダイエットを目指す方がナンを食べる際には、以下の点に注意する必要があります。
1. ナンのサイズを抑える:ナンのサイズは大きいものが多いため、摂取するカロリー量が増えてしまいます。小さめのサイズを選ぶか、半分に切って食べるなどの工夫をすると良いでしょう。
2. 他の高脂質な料理との組み合わせに注意する:ナンは単体で食べるよりも、カレーやタンドリーチキンなどの料理と一緒に食べることが多いです。その際には、他の高脂質な料理との組み合わせに注意が必要です。脂質の摂取量が増えてしまわないように、バランスの良い組み合わせを心掛けましょう。
まとめ
ナンは、低脂質ダイエットにはどちらかというと不向きな食品ですが、脂質の量は控えめです。低脂質ダイエットを目指す方がナンを食べる際には、サイズを抑える工夫や他の高脂質な料理との組み合わせに注意する必要があります。バランスの良い食事を心掛けながら、適度に楽しむことが大切です。
最後に、ナンの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ナン」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 257 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 47.6 | g | |
└糖質 | 46.9 | g | 多い |
└食物繊維 | 2.0 | g | 普通 |
たんぱく質 | 10.3 | g | 普通 |
脂質 | 3.4 | g | 普通 |
「ナン」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 37.2 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.5 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 1.3 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ナン」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 530 | mg | 多い |
カリウム | 97 | mg | 低い |
カルシウム | 11 | mg | 普通 |
マグネシウム | 22 | mg | 普通 |
リン | 77 | mg | 普通 |
鉄 | 0.8 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.7 | mg | 普通 |
銅 | 0.11 | mg | 普通 |
マンガン | 0.30 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0.7 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.13 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.06 | mg | 普通 |
ナイアシン | 1.3 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.55 | mg | 普通 |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ナンと同じ穀物のパンジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
食パン | 248 | 44.1 | 8.9 | 4.1 | 4.2 |
コッペパン | 273 | (52.1) | 9.2 | 3.8 | 3.9 |
フランスパン | 289 | 55.8 | 9.4 | 1.3 | 2.7 |
ライ麦パン | 252 | 49.0 | 8.4 | 2.2 | 5.6 |
ぶどうパン | 263 | 49.9 | 8.2 | 3.5 | 2.2 |
ロールパン | 309 | 48.6 | 10.1 | 9.0 | 2.0 |
クロワッサン リッチタイプ | 438 | 44.1 | 7.9 | 26.8 | 1.8 |
イングリッシュマフィン | 224 | 40.6 | 8.1 | 3.6 | 1.2 |
ナン | 257 | 46.9 | 10.3 | 3.4 | 2.0 |
ベーグル | 270 | 53.6 | 9.6 | 2.0 | 2.5 |
全粒粉パン | 251 | 41.9 | 7.9 | 5.7 | 4.5 |
クロワッサン レギュラータイプ | 406 | (51.2) | (6.5) | (20.4) | (1.9) |
くるみパン | 292 | (37.0) | (8.2) | (12.6) | (2.4) |
バンズ | 274 | 48.2 | 10.4 | 4.8 | 4.2 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。