このページでは、芋のこんにゃくを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
こんにゃくのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはこんにゃくの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 5 | Kcal | かなり低い |
炭水化物 | 2.3 | g | |
└糖質 | 0.1 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 2.2 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.1 | g | かなり低い |
脂質 | Tr | g | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、芋分類に所属する正式名称「<いも類> こんにゃく 板こんにゃく 精粉こんにゃく」(こんにゃく(一般的な板こんにゃく))の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、こんにゃくがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
こんにゃくはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
こんにゃくとは?どんな食材?
こんにゃくは、日本の伝統的な食材であり、こんにゃく芋(Amorphophallus konjac)の根茎から作られます。こんにゃくは、主に食物繊維を豊富に含んでおり、その特徴的な食感と栄養価から、日本料理やダイエット食品として広く知られています。
こんにゃくの特徴1:食物繊維が豊富
こんにゃくは、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、消化吸収されずに腸内で水分を吸収し、便通を促進する効果があります。また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにするため、糖尿病の予防や管理にも役立ちます。
こんにゃくの特徴2:低カロリーでダイエットに適している
こんにゃくは、低カロリーでありながら満腹感を得られるため、ダイエットに適した食材として人気があります。さらに、こんにゃくには食物繊維以外にも、カルシウムや鉄などのミネラルも含まれており、栄養バランスも考慮されています。
こんにゃくの特徴3:食感が独特
こんにゃくは、独特の食感があります。こんにゃくは主成分が水分であり、食べるときの噛む力や咀嚼感が必要なく、柔らかくてもちもちとした食感が特徴です。この食感は、こんにゃくを料理に取り入れる際に独自のアクセントとなります。
まとめ
こんにゃくは、食物繊維が豊富で低カロリー、そして独特の食感がある食材です。その特徴的な栄養価と食感から、日本料理やダイエット食品として広く愛されています。食物繊維の摂取やダイエットを考える際には、こんにゃくを取り入れることを検討してみてください。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はこんにゃくがダイエットにどう役立つか説明します!
こんにゃくはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低カロリーでダイエットに適している
「こんにゃく」は100gあたりわずか5kcalと非常に低カロリーです。この低カロリーな特徴から、ダイエット中の方やカロリー摂取を気にされている方にとっては理想的な食材と言えます。こんにゃくを食べることで、満腹感を得ながらカロリーを抑えることができます。
2. 食物繊維が豊富で腸内環境を改善する
「こんにゃく」には100gあたり2.2gの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする働きもありますので、糖質の摂取を抑えたい方にもおすすめです。
3. 脂質や塩分がほとんど含まれていない
「こんにゃく」には脂質や塩分がほとんど含まれていません。脂質や塩分の摂り過ぎは健康に悪影響を及ぼすことがありますが、こんにゃくはその心配がありません。脂質や塩分の摂取を気にされている方にとっては、安心して摂取できる食材と言えるでしょう。
以上のように、「こんにゃく」は低カロリーでダイエットに適しているだけでなく、食物繊維が豊富で腸内環境を改善し、脂質や塩分がほとんど含まれていないという特徴があります。健康的な食事に取り入れることで、バランスの取れた食生活を送ることができるでしょう。
おすすめ:こんにゃくのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
こんにゃくに含まれる無機質の栄養を解説!
1. 低カロリーながら栄養価のある食材
こんにゃくは、可食部100gあたりのカロリーが非常に低く、ダイエットや健康志向の方に適しています。また、カリウムやカルシウム、鉄などのミネラルも含まれており、栄養価のある食材と言えます。
2. ナトリウムやマグネシウムが低い
こんにゃくは、ナトリウムやマグネシウムの含有量が低い特徴があります。ナトリウムは高血圧や体液バランスに関係するため、塩分制限が必要な方にも適しています。マグネシウムは骨や筋肉の健康に関係し、摂取が不足すると疲労感や筋肉の痙攣が起こることがあります。
3. ミネラルの一部が欠如している
一方で、こんにゃくにはヨウ素、セレン、クロム、モリブデンなどのミネラルがほとんど含まれていないという特徴もあります。これらのミネラルは体内で様々な役割を果たしており、不足すると健康に影響を及ぼす可能性があります。そのため、他の食材とのバランスを考えながら摂取する必要があります。
以上のように、こんにゃくは低カロリーながら栄養価のある食材であり、ナトリウムやマグネシウムが低いという特徴があります。一方で、一部のミネラルが欠如しているため、他の食材との組み合わせやバランスを考える必要があります。健康や食生活に配慮しながら、適度に摂取することが大切です。
こんにゃくに含まれるビタミンを解説!
ビタミンB6の特徴
ビタミンB6は、こんにゃくに含まれるビタミンの一つです。以下に、ビタミンB6の特徴を3つご紹介します。
1. 代謝に関与する
ビタミンB6は、私たちの体内での代謝に重要な役割を果たしています。特に、タンパク質の代謝において重要な役割を果たしています。タンパク質は私たちの体を構成する重要な栄養素であり、ビタミンB6の存在によって正常な代謝が行われることができます。
2. 血液の生成に関与する
ビタミンB6は、赤血球の生成にも関与しています。赤血球は酸素を体内の組織に運ぶ役割を果たしており、ビタミンB6の不足は貧血の原因となる可能性があります。したがって、ビタミンB6を適切に摂取することは、健康な血液の生成にとって重要です。
3. 神経系の正常な機能に関与する
ビタミンB6は、神経系の正常な機能にも関与しています。神経伝達物質の生成に必要な役割を果たしており、神経の発達や機能維持に重要な役割を果たしています。ビタミンB6の不足は神経系の異常や神経障害のリスクを増加させる可能性があります。
以上のように、ビタミンB6は代謝、血液の生成、神経系の機能に関与している重要な栄養素です。適切な摂取量を確保することで、健康な体を維持することができます。
なお、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB12・葉酸・パントテン酸・ビオチン・ビタミンCは、こんにゃくには含まれていないことがわかりました。ビタミンB6の含有量は0.02 mgであり、比較的低い量です。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次はこんにゃくの使用例としてレシピをご紹介します。
こんにゃくを使ったレシピ20選!
#1 子ども喜ぶ!玉こんにゃく風ちぎりこんにゃく
板こんにゃく、しょうゆ、みりん、砂糖、顆粒だしの素、かつお節
玉こんにゃくを使った、玉こんにゃく風ちぎりこんにゃくのレシピ。こんにゃくに切り込みを入れてちぎり、下ゆでして水気を切ります。…
レシピを見る#2 甘辛でご飯がすすむ!「さつま揚げとにんじん、こんにゃくのきんぴら」
さつま揚げ、人参、こんにゃく、玉ねぎ、輪切り唐辛子、ごま油、みりん、濃口醤油、上白糖、等
さつま揚げと人参、こんにゃくのきんぴらのレシピ。さつま揚げと野菜を炒めて甘辛い味付けで仕上げます。…
レシピを見る#3 こんにゃくの炒り煮
こんにゃく、醤油、砂糖、みりん、ごま油、輪切り唐辛子
こんにゃくの炒り煮は、こんにゃくを一口大に切り、下茹でして水分を蒸発させ、乾煎りして臭みを抜いた後、ごま油を入れて軽く炒め、醤油、みりん、砂糖を入れ煮詰め、かつおぶし、輪切り唐辛子を入れ軽く炒めるという手順で作ります。甘辛い味付けと、こんにゃくにしかない食感がくせになるので、ご飯のおかずにも、お酒のアテにも万能おかずとして楽しめます。…
レシピを見る#4 鶏むね肉とこんにゃくのチリソース
鶏むね肉、こんにゃく、ピーマン、玉ねぎ、ごま油、レタス、白いりごま、片栗粉、ケチャップ、等
鶏むね肉とこんにゃくを使った、低カロリーなチリソース炒めのレシピ。野菜もお肉もたっぷり使用。…
レシピを見る#5 銀杏としめじとたっぷりこんにゃく釜飯
しめじ、こんにゃく、銀杏(水煮)、炒りごま、ごま油、桜えび、すだち(くし切り)、小ねぎ(小口切り)
こんにゃく入り釜飯のレシピ。5mm幅の棒状のこんにゃくが入った釜飯です。…
レシピを見る#6 煮詰めるだけこんにゃくの照り煮のレシピ
コンニャク、醤油、砂糖、ゴマ油、鷹の爪
コンニャクを活用した甘辛照り煮のレシピ。コンニャクは格子状に隠し包丁を入れ味がしみ込みやすい様にしておきます。…
レシピを見る#7 鶏ささ身と糸こんにゃくの炒め物
鶏ささ身、糸こんにゃく、パプリカ(赤)、青ねぎ、ごま油、料理酒、オイスターソース、しょうゆ
ダイエット時にも最適な「鶏ささ身と糸こんにゃくの炒め物」。ローカロリーの食材を使い、オイスターソースでうまみを、ごま油でコクを出した満足感の得られる一品です。…
レシピを見る#8 こんにゃくステーキ
こんにゃく、ししとうがらし、にんにく、こしょう、オリーブオイル
ヘルシーで簡単なこんにゃくステーキのレシピ。こんにゃくは両面に格子状に切り込みを入れる事で中まで味が染み込みます。…
レシピを見る#9 カロリー控えめ こんにゃくの酢豚風
こんにゃく、にんじん、玉ねぎ、ピーマン、パプリカ(赤)、片栗粉、サラダ油、こんにゃくの下味、しょうゆ、等
こんにゃくで作る酢豚風炒めのレシピ。一度冷凍したこんにゃくを解凍すると不思議な事にまるで豚肉のような食感に生まれ変わります。…
レシピを見る#10 さばしょうゆ味付とこんにゃくのピリ辛炒め
しょうゆ、こんにゃく(白)、ししとう、ごま油、唐辛子(輪切り)
さばしょうゆの缶詰を使ったレシピ。合わせる具材はヘルシー食材のこんにゃく。…
レシピを見る#11 こんにゃくとにんじんの白和え
こんにゃく、にんじん、いんげん、しょうゆ、みりん、出汁
白和えのレシピ。具材にはこんにゃくとにんじんを使用しています。…
レシピを見る#12 手綱こんにゃくのピリ辛煮
こんにゃく、唐辛子
見た目も豪華な「手綱こんにゃくのピリ辛煮」のレシピ。普段のこんにゃくを手綱の形にすることで、味のしみ込みがよくなり、見た目も贅沢な仕上がりになります。…
レシピを見る#13 玉こんにゃく入りカレー肉じゃが
玉こんにゃく、豚薄切り肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、グリーンピース(冷凍)、カレー粉、きび砂糖、みりん、等
肉じゃがのアレンジ版「玉こんにゃく入りカレー肉じゃが」。じゃがいもだけでは単調になりがちな肉じゃがも、存在感大の玉こんにゃくをプラスすることで変化がついて楽しい食感に。…
レシピを見る#14 牛肉とつきこんにゃくの煮物
牛肉(切り落とし)、こんにゃく(つきこんにゃく)、にんじん、玉ねぎ、さやえんどう、ごま油、しょうゆ、みりん
牛肉入りで満足感のある、こんにゃくを活用した煮物のレシピ。にんじんとさやえんどうが入った、色鮮やかな一品です。…
レシピを見る#15 豚バラごぼうとこんにゃくの甘辛炒め【作り置き】
豚バラ切り落とし肉、ごぼう、こんにゃく、人参、ごま油、みりん、砂糖、醤油、白だし、等
根菜とコンニャク、豚バラ肉を使った炒め物のレシピ。野菜もたっぷりなので、体にうれしい料理です。…
レシピを見る#16 ほうれん草とこんにゃくの白あえ
ほうれん草、こんにゃく、あえ衣、木綿豆腐、白炒りごま、砂糖、しょうゆ
ほうれん草とこんにゃくを使った、副菜におすすめの白和えのレシピ。豆腐はしっかり水切りしてから和え衣にすると、味がぼやけません。…
レシピを見る#17 大根と鶏ひき肉と糸こんにゃくの直煮
大根、鶏ももひき肉、糸こんにゃく、砂糖、ごま油、青ねぎ(せん切り)
大根を使ったレシピ。大根に「牡蠣だし醬油」とひき肉のうまみがつまった一品。…
レシピを見る#18 甘辛味でお箸がすすむ! こんにゃくの煮物
砂糖、みりん、しょうゆ、サラダ油、一味唐辛子
こんにゃくを甘辛く煮たレシピ。こんにゃくの飾り切りが見た目もかわいい。…
レシピを見る#19 こんにゃくのピリ辛炒め
こんにゃく、サラダ油、ごま油、豆板醤、砂糖、しょうゆ、すりごま
こんにゃくだけで作る、おつまみになる炒め物のレシピ。こんにゃくは表面に格子状の切り込みを入れ、下ゆですることで味がしみ込みやすくなります。…
レシピを見る#20 プリっとした歯ごたえが魅力の"こんにゃく豚キムチ"
こんにゃく、豚バラ肉、キムチ、生姜、醤油、みりん、植物油、七味唐辛子
お酒が進む、こんにゃく入り豚キムチのレシピ。短冊状に切ったこんにゃくは、すりこ木などで叩いて味をしみ込みやすくします。…
レシピを見る最後に、こんにゃくの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「こんにゃく」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 5 | Kcal | かなり低い |
炭水化物 | 2.3 | g | |
└糖質 | 0.1 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 2.2 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.1 | g | かなり低い |
脂質 | Tr | g | 無し |
「こんにゃく」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 97.3 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.3 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「こんにゃく」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 10 | mg | 普通 |
カリウム | 33 | mg | 低い |
カルシウム | 43 | mg | 普通 |
マグネシウム | 2 | mg | 低い |
リン | 5 | mg | 低い |
鉄 | 0.4 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.02 | mg | 低い |
マンガン | 0.02 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB2 | (0) | mg | 無し |
ナイアシン | (0) | mg | 無し |
ビタミンB6 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0 | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
突きこんにゃく、玉こんにゃくを含む
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
こんにゃくと同じ芋のこんにゃくジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
こんにゃく精粉 | 194 | 5.4 | 3.0 | 0.1 | 79.9 |
こんにゃく | 5 | 0.1 | 0.1 | Tr | 2.2 |
生いもこんにゃく | 8 | 0.3 | 0.1 | 0.1 | 3.0 |
しらたき | 7 | 0.1 | 0.2 | Tr | 2.9 |
赤こんにゃく | 6 | 0.2 | 0.1 | Tr | 2.3 |
凍みこんにゃく(乾) | 192 | 5.8 | 3.3 | 1.4 | 71.3 |
凍みこんにゃく(ゆで) | 42 | 1.3 | 0.7 | 0.3 | 15.5 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。