このページではこんにゃくのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
こんにゃくのカロリーは5kcal(100gあたり)!これってどうなの?
こんにゃくの可食部100gあたりのカロリーは、5kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1563位です。これは多い順にすると上位98%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「かなり低い」です。
また、日本食品標準成分表の「芋」ジャンルのでこんにゃくのカロリーを評価すると、55件中55位です。これは上位から100%に位置するカロリーで、評価は同じく「かなり低い」となります。
カロリー | 5Kcal |
全体での評価 | 1563位 / 1592件中(上位98%…かなり低い) |
「芋」ジャンル内での評価 | 55位 / 55件中(上位100%…かなり低い) |
こんにゃくはカロリーがかなり低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜこんにゃくのカロリーはかなり低いの?なにが含まれているの?
なぜこんにゃくのカロリーはかなり低いのか?
こんにゃくは、可食部100gあたりのカロリーがわずか5kcalと、他の食材と比較して非常に低いと評価されています。その理由について、以下の栄養データを参考に説明します。
カロリー:5kcal(かなり低い)
こんにゃくは、その特徴的な低カロリーの理由は、主に水分の割合の高さによるものです。こんにゃくは水分が約97%を占めており、そのためカロリーが非常に低くなっています。食事制限中やダイエット中の方にとっては、嬉しい食材と言えるでしょう。
糖質:0.1g(かなり低い)
こんにゃくは糖質も非常に少なく、可食部100gあたり0.1gしか含まれていません。糖質制限をしている方や、血糖値の上昇を気にしている方にとっては、安心して食べることができる食材と言えます。
食物繊維:2.2g(多い)
こんにゃくには食物繊維も豊富に含まれています。可食部100gあたり2.2gの食物繊維が含まれており、腸内環境の改善や便通の促進に役立ちます。また、食物繊維は満腹感を与える効果もあるため、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。
タンパク質:0.1g(かなり低い)
こんにゃくにはタンパク質もほとんど含まれていません。可食部100gあたり0.1gという微量のタンパク質しか含まれていないため、タンパク質を摂取するためには他の食材との組み合わせが必要です。
脂質:0g(無し)
こんにゃくには脂質が含まれていません。可食部100gあたり脂質は完全にゼロであり、低脂肪食材としても利用されています。脂質制限をしている方や、健康を意識している方にとっては、優れた食材と言えるでしょう。
以上のように、こんにゃくのカロリーがかなり低いのは、水分の割合が高く、糖質や脂質がほとんど含まれていないからです。また、食物繊維が豊富に含まれているため、健康やダイエットにも役立つ食材と言えるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「こんにゃく」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 0.1g | 4 | 0.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.2g | 2 | 4.4kcal |
たんぱく質 | 0.1g | 4 | 0.4kcal |
脂質 | Trg | 9 | 0kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「こんにゃく」のカロリー内訳です。一番多いのは食物繊維で、4.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
こんにゃくは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
こんにゃくは、低糖質ダイエットに使える?
こんにゃくは、糖質量が0.1gと非常に低いため、低糖質ダイエットに特に効果的な食材として注目されています。
糖質制限ダイエットの人気
最近では、糖質制限ダイエットが注目されており、多くの人が糖質を制限することで体重の減少や健康効果を期待しています。糖質制限ダイエットは、血糖値の急上昇を抑えることで脂肪の燃焼を促進し、食事のカロリー制限だけではなく、体脂肪の減少も期待できるとされています。
こんにゃくの特徴
こんにゃくは、芋の一種であり、主成分は水溶性食物繊維であるグルコマンナンです。このグルコマンナンは、水分を吸収して膨張し、満腹感を与える効果があります。また、グルコマンナンは消化吸収されずに腸内で分解されるため、糖質としてのエネルギー源になりません。
低糖質ダイエットにおけるこんにゃくの効果
こんにゃくは、糖質量が0.1gと非常に低いため、糖質制限ダイエットにおいては積極的に取り入れることができます。こんにゃくを食事に取り入れることで、糖質摂取量を抑えることができます。また、こんにゃくに含まれるグルコマンナンは満腹感を与えるため、食事量を減らすことができます。
注意点
ただし、こんにゃくは食物繊維が豊富なため、大量に摂取すると消化器系に負担をかけることがあります。また、こんにゃくには特有の匂いや食感があるため、食べる際には調理方法や調味料の工夫が必要です。
まとめ
こんにゃくは、糖質量が0.1gと非常に低いため、低糖質ダイエットに特に効果的な食材です。糖質制限ダイエットを行っている方や健康的な食事を心掛けている方にとって、こんにゃくは優れた選択肢となります。ただし、摂取量には注意し、適度な範囲で摂取することが大切です。
こんにゃくは、低脂質ダイエットに使える!?
こんにゃくは、低脂質ダイエットに使える?
こんにゃくは、低脂質ダイエットに特に効果的な食材として知られています。その理由を詳しくご説明いたします。
こんにゃくの脂質量は0g!
まず、こんにゃくの特徴として挙げられるのは、その低脂質な成分です。実際、こんにゃくには脂質がほとんど含まれていません。脂質は体に摂取するとエネルギーとして蓄積されるため、低脂質の食材を選ぶことはダイエットにおいて重要なポイントです。こんにゃくはその点で優れた食材と言えるでしょう。
こんにゃくに含まれる食物繊維が満腹感をもたらす
また、こんにゃくには豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収が進まず、腸内で水分を吸収して膨れる性質があります。そのため、こんにゃくを摂取することで満腹感を得ることができます。ダイエット中は食事制限が必要なため、満腹感を得ることは大変重要です。こんにゃくの食物繊維は、その点でもダイエットに効果的な食材と言えるでしょう。
こんにゃくは低カロリーで栄養価も高い
さらに、こんにゃくは低カロリーでありながら栄養価が高いという特徴もあります。こんにゃくは主に水分と食物繊維で構成されているため、カロリーが非常に低いのです。一方で、ビタミンやミネラル、特にカルシウムや鉄分などの栄養素も豊富に含まれています。ダイエット中は栄養バランスを考えることも重要ですが、こんにゃくを摂取することで低カロリーながら必要な栄養素を摂ることができます。
まとめ
こんにゃくは低脂質ダイエットに特に効果的な食材であることが分かりました。その低脂質な成分や食物繊維、低カロリーでありながら栄養価が高いという特徴が、ダイエットにおいて重要な要素となります。こんにゃくを上手に活用しながら、健康的なダイエットを実践してみてください。
最後に、こんにゃくの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「こんにゃく」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 5 | Kcal | かなり低い |
炭水化物 | 2.3 | g | |
└糖質 | 0.1 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 2.2 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.1 | g | かなり低い |
脂質 | Tr | g | 無し |
「こんにゃく」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 97.3 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.3 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「こんにゃく」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 10 | mg | 普通 |
カリウム | 33 | mg | 低い |
カルシウム | 43 | mg | 普通 |
マグネシウム | 2 | mg | 低い |
リン | 5 | mg | 低い |
鉄 | 0.4 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.02 | mg | 低い |
マンガン | 0.02 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB2 | (0) | mg | 無し |
ナイアシン | (0) | mg | 無し |
ビタミンB6 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0 | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
突きこんにゃく、玉こんにゃくを含む
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
こんにゃくと同じ芋のこんにゃくジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
こんにゃく精粉 | 194 | 5.4 | 3.0 | 0.1 | 79.9 |
こんにゃく | 5 | 0.1 | 0.1 | Tr | 2.2 |
生いもこんにゃく | 8 | 0.3 | 0.1 | 0.1 | 3.0 |
しらたき | 7 | 0.1 | 0.2 | Tr | 2.9 |
赤こんにゃく | 6 | 0.2 | 0.1 | Tr | 2.3 |
凍みこんにゃく(乾) | 192 | 5.8 | 3.3 | 1.4 | 71.3 |
凍みこんにゃく(ゆで) | 42 | 1.3 | 0.7 | 0.3 | 15.5 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。