このページではアイスクリームのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
アイスクリームのカロリーは205kcal(100gあたり)!これってどうなの?
アイスクリームの可食部100gあたりのカロリーは、205kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中602位です。これは多い順にすると上位37%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルのでアイスクリームのカロリーを評価すると、54件中31位です。これは上位から57%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 205Kcal |
全体での評価 | 602位 / 1592件中(上位37%…平均的) |
「乳」ジャンル内での評価 | 31位 / 54件中(上位57%…やや低い) |
アイスクリームはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜアイスクリームのカロリーは平均的?なにが含まれているの?
引用元:ニッスイ
なぜアイスクリームのカロリーは平均的のか?
アイスクリームは可食部100gあたり205kcalというカロリー量で、「平均的」と評価されています。その理由について、以下の栄養データを参照して考えてみましょう。
カロリー
アイスクリームのカロリーは205kcalという数値で、他の食材と比較して「平均的」と評価されています。これは、アイスクリームに含まれる栄養素のバランスが考慮された結果と言えます。
糖質
アイスクリームの糖質は23.6gという量で、「普通」と評価されています。糖質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。アイスクリームの糖質量は適度であり、平均的な範囲に収まっていると言えます。
食物繊維
アイスクリームの食物繊維は0.1gという量で、「普通」と評価されています。食物繊維は腸内環境を整えるために重要な栄養素ですが、アイスクリームは乳製品の一種であり、食物繊維が多く含まれる食材ではありません。そのため、食物繊維量は平均的と言えます。
タンパク質
アイスクリームのタンパク質は3.5gという量で、「低い」と評価されています。タンパク質は筋肉や組織の修復に必要な栄養素であり、不足すると体の機能が低下する可能性があります。アイスクリームは主に乳製品から作られており、タンパク質量は他の食材と比べて低い傾向にあります。
脂質
アイスクリームの脂質は12gという量で、「多い」と評価されています。脂質はエネルギー源として重要な栄養素であり、体内の機能にも関与しています。しかし、過剰摂取は肥満や心臓病などのリスクを増加させる可能性があります。アイスクリームの脂質量は他の食材と比べてやや多い傾向にあります。
以上の栄養データから、アイスクリームのカロリーは平均的と評価されていることがわかります。アイスクリームは糖質や脂質の量が他の食材と比べてやや多いですが、栄養バランスを考慮した結果、平均的なカロリー量となっています。適度な摂取量を守りつつ、楽しむことが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「アイスクリーム」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 23.6g | 4 | 94.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0.1g | 2 | 0.2kcal |
たんぱく質 | 3.5g | 4 | 14kcal |
脂質 | 12.0g | 9 | 108kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「アイスクリーム」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、108kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
アイスクリームは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:ニッスイ
アイスクリームは、低糖質ダイエットに使える?
アイスクリームは、多くの人にとって夏の楽しみの一つです。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、アイスクリームは敵のような存在かもしれません。なぜなら、アイスクリームは糖質量が23.6gもあり、低糖質ダイエットには不向きな食品だからです。
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らす方法です。糖質はエネルギー源となるため、摂りすぎると体脂肪として蓄積されてしまいます。そのため、低糖質ダイエットでは糖質を制限し、体脂肪を減らすことを目指します。
アイスクリームは、乳(乳製品)を主成分としています。乳製品はタンパク質やカルシウムなど栄養素が豊富であり、健康に良いとされています。しかし、アイスクリームには砂糖や香料、添加物なども含まれており、その中には糖質が含まれています。
アイスクリームの糖質量は、一般的に一杯あたり23.6g程度です。これは低糖質ダイエットを実践している方にとっては大きな数値です。低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を50g以下に抑えることが推奨されています。そのため、アイスクリームを食べることで大幅に糖質制限を超えてしまう可能性があります。
また、アイスクリームは一度に多くの量を食べることが一般的です。しかし、アイスクリームは高カロリーな食品でもあります。低糖質ダイエットでは、糖質制限だけでなくカロリー制限も重要です。アイスクリームを食べることで、糖質だけでなくカロリーも摂りすぎてしまう可能性があります。
したがって、アイスクリームは低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。低糖質ダイエットを実践している方は、アイスクリームを控えるか、代替品として低糖質アイスクリームを選ぶことをおすすめします。低糖質アイスクリームは糖質量が少なく、カロリーも抑えられているため、低糖質ダイエットに適した食品と言えます。
アイスクリームは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
アイスクリームは、低脂質ダイエットに使える?
いつもお世話になっております。私たちの健康に気を使う方々の中には、ダイエットを目指している方も多いことでしょう。そこで、今回は「アイスクリームは低脂質ダイエットに不向き」というテーマでお話しいたします。
アイスクリームの脂質量
まず、アイスクリームに含まれる脂質量についてご説明いたします。一般的なアイスクリームの脂質量は、12g程度です。この量は、低脂質とは言えないのが現状です。
低脂質ダイエットの目標
低脂質ダイエットを目指す方々は、一般的に1日の脂質摂取量を30g以下に抑えることを目標とされています。この目標を達成するためには、アイスクリームの摂取は控えるべきと言えます。
アイスクリームの他の成分
また、アイスクリームには脂質以外にも糖分やカロリーが含まれています。このため、低脂質ダイエットを行う上でアイスクリームは適していないと言えます。糖分やカロリーの摂取を制限することも、ダイエットの重要なポイントです。
代替策
アイスクリームを摂取したい場合には、低脂質の代替品を選ぶことがおすすめです。例えば、低脂肪ヨーグルトやフローズンヨーグルトなどがあります。これらはアイスクリームに比べて脂質量が少なく、健康的な選択と言えます。
まとめ
アイスクリームは、低脂質ダイエットに不向きな食品であることがわかりました。脂質量や他の成分の含有量を考慮すると、摂取を控えることが望ましいです。代わりに、低脂肪ヨーグルトやフローズンヨーグルトなどを選ぶことで、健康的なダイエットを実践することができます。ダイエットを目指す方々にとって、アイスクリームの適切な摂取は慎重に考えるべきです。
最後に、アイスクリームの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「アイスクリーム」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 205 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 22.4 | g | |
└糖質 | 23.6 | g | 普通 |
└食物繊維 | 0.1 | g | 普通 |
たんぱく質 | 3.5 | g | 低い |
脂質 | 12.0 | g | 多い |
「アイスクリーム」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 61.3 | g | 普通 |
有機酸 | 0.2 | g | 多い |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 32 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「アイスクリーム」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 80 | mg | 普通 |
カリウム | 160 | mg | 普通 |
カルシウム | 130 | mg | 多い |
マグネシウム | 14 | mg | 普通 |
リン | 110 | mg | 普通 |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.5 | mg | 普通 |
銅 | 0.01 | mg | 低い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 13 | μg | 多い |
セレン | 4 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 7 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 100 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 45 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 100 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.1 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 5 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.18 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.1 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.03 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 0.4 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.72 | mg | 多い |
ビオチン | 2.6 | μg | 多い |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
乳固形分15.0 %以上、乳脂肪分12.0 %以上/試料: バニラアイスクリーム
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
アイスクリームと同じ乳の乳製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
無糖練乳 | 135 | 12.2 | 6.8 | 7.9 | (0) |
加糖練乳 | 314 | 56.5 | 7.7 | 8.5 | (0) |
ヨーグルト(無糖) | 56 | 4.6 | 3.6 | 3.0 | (0) |
ヨーグルト(脱脂加糖) | 65 | 11.3 | 4.3 | 0.2 | (0) |
飲むヨーグルト | 64 | 11.5 | 2.9 | 0.5 | (0) |
乳酸菌飲料 | 64 | 16.0 | 1.1 | 0.1 | (0) |
アイスクリーム | 205 | 23.6 | 3.5 | 12.0 | 0.1 |
アイスミルク | 167 | 24.1 | 3.4 | 6.4 | (0) |
ラクトアイス | 217 | 21.8 | 3.1 | 13.6 | 0.1 |
ソフトクリーム | 146 | 20.5 | 3.8 | 5.6 | (0) |
シャーベット | 128 | 28.7 | 0.9 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(低脂肪無糖) | 40 | 4.8 | 3.7 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(無脂肪無糖) | 37 | 4.9 | 4.0 | 0.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。