このページでは乳酸菌飲料のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
乳酸菌飲料のカロリーは64kcal(100gあたり)!これってどうなの?
乳酸菌飲料の可食部100gあたりのカロリーは、64kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1181位です。これは多い順にすると上位74%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルので乳酸菌飲料のカロリーを評価すると、54件中42位です。これは上位から77%に位置するカロリーで、評価は同じく「低い」となります。
カロリー | 64Kcal |
全体での評価 | 1181位 / 1592件中(上位74%…低い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 42位 / 54件中(上位77%…低い) |
乳酸菌飲料はカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ乳酸菌飲料のカロリーは低いの?なにが含まれているの?
乳酸菌飲料のカロリーは低い理由
乳酸菌飲料は、乳(乳製品)の一種であり、そのカロリーは可食部100gあたり64kcalと評価されています。このカロリーは他の食材と比較して「低い」とされています。では、なぜ乳酸菌飲料のカロリーは低いのでしょうか?
糖質は普通、食物繊維は無し
乳酸菌飲料の栄養データを見てみると、糖質は16gで「普通」と評価されています。一方、食物繊維は無しです。糖質の量が普通であることからも、乳酸菌飲料のカロリーが低い理由の一つと考えられます。糖質が少ないことで、エネルギー源となる糖の摂取量が抑えられ、カロリーが低くなるのです。
タンパク質と脂質も低い
乳酸菌飲料の栄養データによると、タンパク質は1.1g、脂質は0.1gと評価されています。これらの値も「低い」とされており、乳酸菌飲料のカロリーが低い理由の一つとなっています。タンパク質や脂質は、通常食材に含まれる栄養素ですが、乳酸菌飲料にはそれらが少ないため、カロリーが低くなるのです。
まとめ
乳酸菌飲料のカロリーが低い理由は、糖質、タンパク質、脂質の量が他の食材と比較して少ないことにあります。糖質が普通であり、食物繊維は無いため、エネルギー源となる糖の摂取量が抑えられています。また、タンパク質や脂質も少ないため、カロリーが低くなっているのです。乳酸菌飲料はカロリーが低いため、ダイエットや健康管理に適した飲み物として選ばれることが多くなっています。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「乳酸菌飲料」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 16.0g | 4 | 64kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 1.1g | 4 | 4.4kcal |
脂質 | 0.1g | 9 | 0.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「乳酸菌飲料」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、64kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
乳酸菌飲料は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
乳酸菌飲料は低糖質ダイエットに不向き
現代の健康志向の高まりに伴い、低糖質ダイエットが注目されています。このようなダイエット方法では、糖質の摂取を制限することが重要です。しかし、乳(乳製品)の一種である「乳酸菌飲料」は、糖質量が16gも含まれているため、低糖質ダイエットには不向きと言えます。
乳酸菌飲料の糖質量
乳酸菌飲料は、乳製品の一種であり、健康に良いとされる乳酸菌を含んでいます。しかし、その糖質量は16gもあります。低糖質ダイエットでは、一般的に1日の糖質摂取量を50g以下に抑えることが推奨されています。乳酸菌飲料の糖質量が16gであることを考慮すると、摂取することで糖質制限の目標を達成することは難しいでしょう。
乳酸菌飲料の他の成分
また、乳酸菌飲料には糖質以外にも様々な成分が含まれています。例えば、乳酸菌飲料には乳製品由来のたんぱく質や脂質も含まれています。これらの成分はエネルギー源として利用されるため、低糖質ダイエットにおいても摂取量を制限する必要があります。乳酸菌飲料の糖質量が高いだけでなく、他の成分も摂取量を考慮する必要があるため、低糖質ダイエットには不向きと言えます。
代替となる飲み物の選択
低糖質ダイエットを実践する際には、乳酸菌飲料の代わりに他の飲み物を選択することがおすすめです。例えば、糖質の摂取量が少ないお茶や水を飲むことで、糖質制限の目標を達成することができます。また、乳酸菌は他の食品やサプリメントから摂取することも可能です。乳酸菌を摂取することは健康に良いとされていますが、乳酸菌飲料を摂取することにこだわる必要はありません。
まとめ
乳酸菌飲料は糖質量が16gもあり、低糖質ダイエットには不向きです。糖質制限を目指す場合には、乳酸菌飲料の代わりに糖質の摂取量が少ない飲み物を選択することが重要です。また、乳酸菌は他の食品やサプリメントからも摂取することができます。低糖質ダイエットを成功させるためには、適切な飲み物の選択とバランスの取れた食事が必要です。
乳酸菌飲料は、低脂質ダイエットに使える!?
乳酸菌飲料は、低脂質ダイエットに使える?
低脂質ダイエットは、健康的な体重管理や生活習慣病の予防に効果的な方法として知られています。その中でも、乳製品の一種である乳酸菌飲料は、低脂質ダイエットに特に効果的な飲み物として注目されています。
乳酸菌飲料の低脂質性
乳酸菌飲料は、乳製品の一種でありながら、その脂質含有量は驚くほど低いです。一般的な乳酸菌飲料の脂質含有量は、わずか0.1gです。この低脂質な特徴により、乳酸菌飲料は低脂質ダイエットにおいて、脂肪摂取を制限しながらも満足感を得ることができる飲み物として選ばれるのです。
乳酸菌飲料の効果
乳酸菌飲料には、乳酸菌と呼ばれる有益な菌が含まれています。これらの乳酸菌は、腸内環境を整える効果があり、腸内の善玉菌の増殖を促します。腸内環境が整うことで、便秘の改善や免疫力の向上などの健康効果が期待されます。また、乳酸菌飲料には消化吸収をサポートする酵素も含まれており、食事の効率的な消化・吸収を促進します。
さらに、乳酸菌飲料にはカルシウムやビタミンなどの栄養素も含まれています。これらの栄養素は、健康な体を維持するために必要なものであり、低脂質ダイエット中に不足しがちな栄養を補うことができます。
乳酸菌飲料の摂取方法
乳酸菌飲料は、食事の前後に摂取することで効果的です。食事の前に摂取することで、腸内環境を整える効果が期待できます。また、食事の後に摂取することで、消化吸収をサポートし、食事の効率的な利用を促進することができます。
ただし、乳酸菌飲料はあくまでダイエットの補助的な役割を果たすものであり、食事のバランスや適切な運動と併せて行うことが重要です。また、個人の体質や健康状態によっては、乳酸菌飲料の摂取による効果が異なる場合もあります。そのため、医師や栄養士と相談しながら、自身に合った摂取方法を見つけることが大切です。
まとめ
乳酸菌飲料は、低脂質ダイエットにおいて特に効果的な飲み物です。その低脂質な特徴と乳酸菌による腸内環境の整え効果、さらには栄養素の補給など、多くの健康効果が期待できます。しかし、乳酸菌飲料はあくまで補助的な役割を果たすものであり、食事のバランスや適切な運動と併せて行うことが重要です。個人の体質や健康状態によっては、効果が異なる場合もあるため、専門家との相談をおすすめします。
最後に、乳酸菌飲料の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「乳酸菌飲料」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 64 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 16.4 | g | |
└糖質 | 16.0 | g | 普通 |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 1.1 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「乳酸菌飲料」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 82.1 | g | 多い |
有機酸 | 0.6 | g | 多い |
灰分 | 0.3 | g | 低い |
コレステロール | 1 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「乳酸菌飲料」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 18 | mg | 普通 |
カリウム | 48 | mg | 低い |
カルシウム | 43 | mg | 普通 |
マグネシウム | 5 | mg | 低い |
リン | 30 | mg | 低い |
鉄 | Tr | mg | 無し |
亜鉛 | 0.4 | mg | 普通 |
銅 | Tr | mg | 無し |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 6 | μg | 多い |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | Tr | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.05 | mg | 普通 |
ナイアシン | Tr | mg | 無し |
ビタミンB6 | Tr | mg | 無し |
ビタミンB12 | Tr | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.11 | mg | 低い |
ビオチン | 0.6 | μg | 普通 |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
無脂乳固形分3.0 %以上/(100 g: 92.9 mL、100 mL: 107.6 g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
乳酸菌飲料と同じ乳の乳製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
無糖練乳 | 135 | 12.2 | 6.8 | 7.9 | (0) |
加糖練乳 | 314 | 56.5 | 7.7 | 8.5 | (0) |
ヨーグルト(無糖) | 56 | 4.6 | 3.6 | 3.0 | (0) |
ヨーグルト(脱脂加糖) | 65 | 11.3 | 4.3 | 0.2 | (0) |
飲むヨーグルト | 64 | 11.5 | 2.9 | 0.5 | (0) |
乳酸菌飲料 | 64 | 16.0 | 1.1 | 0.1 | (0) |
アイスクリーム | 205 | 23.6 | 3.5 | 12.0 | 0.1 |
アイスミルク | 167 | 24.1 | 3.4 | 6.4 | (0) |
ラクトアイス | 217 | 21.8 | 3.1 | 13.6 | 0.1 |
ソフトクリーム | 146 | 20.5 | 3.8 | 5.6 | (0) |
シャーベット | 128 | 28.7 | 0.9 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(低脂肪無糖) | 40 | 4.8 | 3.7 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(無脂肪無糖) | 37 | 4.9 | 4.0 | 0.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。