このページでは加糖練乳のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
加糖練乳のカロリーは314kcal(100gあたり)!これってどうなの?
加糖練乳の可食部100gあたりのカロリーは、314kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中312位です。これは多い順にすると上位19%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルので加糖練乳のカロリーを評価すると、54件中20位です。これは上位から37%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 314Kcal |
全体での評価 | 312位 / 1592件中(上位19%…高い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 20位 / 54件中(上位37%…平均的) |
加糖練乳はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ加糖練乳のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
加糖練乳のカロリーが高い理由
加糖練乳のカロリーは可食部100gあたり314kcalと、他の食材と比較して高い値となっています。その理由について、以下の栄養データを参照し説明します。
糖質が多い
加糖練乳には、可食部100gあたり56.5gの糖質が含まれています。糖質はエネルギー源として利用され、摂取した糖質が体内でブドウ糖に分解されエネルギーとして使われます。しかし、糖質が多いと一度に多くのエネルギーを摂取することになります。そのため、カロリーの値が高くなるのです。
食物繊維が無い
加糖練乳には、可食部100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収がされず、腸内で水分を吸収し膨張するため、満腹感を得ることができます。食物繊維が無いと、食べた後も満腹感が得にくくなり、結果的に多くの量を摂取してしまう可能性があります。そのため、カロリーの値が高くなるのです。
タンパク質と脂質は普通
加糖練乳には、可食部100gあたり7.7gのタンパク質と8.5gの脂質が含まれています。タンパク質と脂質はエネルギー源として利用されますが、加糖練乳の場合、その量は普通と言えます。つまり、カロリーの値が高い主な要因は糖質の摂取量が多いことによるものです。
以上の理由から、加糖練乳のカロリーは高いと評価されています。糖質の摂取量が多く、食物繊維が無いことが主な要因となっています。加糖練乳を摂取する際には、適量を守ることやバランスの良い食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「加糖練乳」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 56.5g | 4 | 226kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 7.7g | 4 | 30.8kcal |
脂質 | 8.5g | 9 | 76.5kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「加糖練乳」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、226kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
加糖練乳は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
加糖練乳は、低糖質ダイエットに使える?
加糖練乳は、乳(乳製品)の一種であり、砂糖を加えて甘く仕上げられています。砂糖の量は、一般的な加糖練乳においては56.5gも含まれています。この事実から考えると、加糖練乳は低糖質ダイエットには不向きな食品であると言えます。
加糖練乳の糖質量
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取を制限することが求められます。特に砂糖は、高い糖質量を持っており、血糖値の上昇を引き起こす可能性があります。そのため、糖質制限を目指す人にとっては、加糖練乳は避けるべき食品となります。
低糖質ダイエットのメリット
低糖質ダイエットは、血糖値の安定化や体重の管理に効果があるとされています。糖質を制限することによって、血糖値の急激な上昇を抑えることができ、インスリンの過剰分泌を防ぐことができます。また、糖質制限によって脂肪の燃焼を促進し、体重の減少をサポートすることも期待できます。
代替品としての選択肢
加糖練乳を使用する場合、糖質量が高いため、代替品を検討することが重要です。低糖質の代替品としては、糖質を含まないまたは少ない甘味料を使用した練乳や、無糖の練乳があります。これらの代替品を使用することで、糖質制限を守りながら、甘い味を楽しむことができます。
まとめ
加糖練乳は、糖質量が56.5gと高く、低糖質ダイエットには不向きな食品です。糖質制限を目指す場合には、加糖練乳の使用を避け、代替品を選択することが重要です。低糖質の代替品を使用することで、糖質制限を守りながら、甘い味を楽しむことができます。健康的な食生活を維持するためにも、糖質制限には注意が必要です。
加糖練乳は、低脂質ダイエットに使える!?
加糖練乳は、低脂質ダイエットに不向き
加糖練乳は、乳(乳製品)の一種であり、甘みを加えた状態で販売されています。その甘さと滑らかな食感から、様々な料理や飲み物に利用されています。しかし、低脂質ダイエットを考えている方にとっては、注意が必要です。
加糖練乳の脂質含有量
加糖練乳には、脂質が含まれています。一般的な加糖練乳の脂質含有量は、100mlあたり8.5gとなっています。低脂質ダイエットを行っている方々にとっては、この脂質量は高いと言えるでしょう。
低脂質ダイエットとは
低脂質ダイエットは、脂肪摂取量を制限することで体重を減らすダイエット方法です。脂肪は高カロリーなため、摂取量を減らすことでカロリー摂取を抑えることができます。しかし、加糖練乳に含まれる脂質量は、このダイエット方法には不向きです。
代替品の選択
低脂質ダイエットを行う際には、代替品の選択が重要です。乳製品の中でも、脂肪含有量の低い商品を選ぶことがポイントです。例えば、脱脂乳や低脂肪ヨーグルトなどは、脂質摂取を抑えることができます。
加糖練乳の利用方法
加糖練乳は、その甘さや食感から、様々な料理や飲み物に利用されています。しかし、低脂質ダイエットを行っている方にとっては、代替品の選択が必要です。例えば、加糖練乳の代わりに、甘味料を使ったノンカロリーのシロップを利用することができます。
まとめ
加糖練乳は、その甘さと滑らかな食感から、多くの人に愛されています。しかし、低脂質ダイエットを行っている方にとっては、その脂質含有量が問題となります。低脂質ダイエットを成功させるためには、代替品の選択が重要です。加糖練乳の代わりに、脂肪含有量の低い乳製品を選ぶことで、より効果的なダイエットが可能となります。
最後に、加糖練乳の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「加糖練乳」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 314 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 56.0 | g | |
└糖質 | 56.5 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 7.7 | g | 普通 |
脂質 | 8.5 | g | 普通 |
「加糖練乳」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 26.1 | g | 低い |
有機酸 | 0.4 | g | 多い |
灰分 | 1.6 | g | 普通 |
コレステロール | 19 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「加糖練乳」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 96 | mg | 普通 |
カリウム | 400 | mg | 多い |
カルシウム | 260 | mg | 多い |
マグネシウム | 25 | mg | 普通 |
リン | 220 | mg | 多い |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.8 | mg | 普通 |
銅 | 0.02 | mg | 低い |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | 35 | μg | 多い |
セレン | 6 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 9 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 120 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 20 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 20 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 120 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.1 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.08 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.37 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.3 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 0.7 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.29 | mg | 多い |
ビオチン | 3.2 | μg | 多い |
ビタミンC | 2 | mg | 普通 |
別名: コンデンスミルク/(100 g:78mL、100 mL:128g)/しょ糖: 44 g
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
加糖練乳と同じ乳の乳製品ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
無糖練乳 | 135 | 12.2 | 6.8 | 7.9 | (0) |
加糖練乳 | 314 | 56.5 | 7.7 | 8.5 | (0) |
ヨーグルト(無糖) | 56 | 4.6 | 3.6 | 3.0 | (0) |
ヨーグルト(脱脂加糖) | 65 | 11.3 | 4.3 | 0.2 | (0) |
飲むヨーグルト | 64 | 11.5 | 2.9 | 0.5 | (0) |
乳酸菌飲料 | 64 | 16.0 | 1.1 | 0.1 | (0) |
アイスクリーム | 205 | 23.6 | 3.5 | 12.0 | 0.1 |
アイスミルク | 167 | 24.1 | 3.4 | 6.4 | (0) |
ラクトアイス | 217 | 21.8 | 3.1 | 13.6 | 0.1 |
ソフトクリーム | 146 | 20.5 | 3.8 | 5.6 | (0) |
シャーベット | 128 | 28.7 | 0.9 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(低脂肪無糖) | 40 | 4.8 | 3.7 | 1.0 | (0) |
ヨーグルト(無脂肪無糖) | 37 | 4.9 | 4.0 | 0.3 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。