このページでは生クリーム(乳脂肪)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
生クリーム(乳脂肪)のカロリーは404kcal(100gあたり)!これってどうなの?
生クリーム(乳脂肪)の可食部100gあたりのカロリーは、404kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中115位です。これは多い順にすると上位7%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルので生クリーム(乳脂肪)のカロリーを評価すると、54件中7位です。これは上位から12%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 404Kcal |
全体での評価 | 115位 / 1592件中(上位7%…高い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 7位 / 54件中(上位12%…高い) |
生クリーム(乳脂肪)はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ生クリーム(乳脂肪)のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
生クリーム(乳脂肪)のカロリーが高い理由
生クリーム(乳脂肪)は、可食部100gあたり404kcalという高いカロリーを持っています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
脂質が多い
生クリーム(乳脂肪)には、可食部100gあたり43gの脂質が含まれています。脂質はカロリーの主要な供給源であり、1gの脂質は9kcalのエネルギーを提供します。そのため、生クリームには多くの脂質が含まれているため、カロリーが高くなっています。
糖質が低い
生クリーム(乳脂肪)には、可食部100gあたり10.1gの糖質が含まれています。糖質はカロリーの一部を担っていますが、生クリームには糖質が比較的少ないため、カロリーが高くなっています。
食物繊維が無い
生クリーム(乳脂肪)には、可食部100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維はカロリーを抑える効果があり、消化吸収を遅らせることで満腹感を与えます。しかし、生クリームには食物繊維が含まれていないため、カロリーが高くなっています。
タンパク質が低い
生クリーム(乳脂肪)には、可食部100gあたり1.9gのタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉の構成要素であり、カロリーの一部を担っています。しかし、生クリームにはタンパク質が比較的少ないため、カロリーが高くなっています。
以上のように、生クリーム(乳脂肪)のカロリーが高い理由は、脂質が多く、糖質・食物繊維・タンパク質が比較的少ないことによるものです。そのため、摂取する際には適量を守ることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「生クリーム(乳脂肪)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 10.1g | 4 | 40.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 1.9g | 4 | 7.6kcal |
脂質 | 43.0g | 9 | 387kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「生クリーム(乳脂肪)」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、387kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
生クリーム(乳脂肪)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
生クリーム(乳脂肪)は、低糖質ダイエットに使える?
生クリーム(乳脂肪)は、糖質量が10.1gで、低糖質ダイエットにどちらかというと不向きだが、糖質量は控えめです。
生クリーム(乳脂肪)の糖質量について
生クリーム(乳脂肪)は、乳から取り出されたクリームであり、その糖質量は10.1gです。この数字を見ると、低糖質ダイエットに適しているかどうか疑問が生じます。
低糖質ダイエットとは
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで、体脂肪を減らし、血糖値を安定させるダイエット方法です。糖質を摂取すると、血糖値が急上昇し、脂肪の蓄積を促進することが知られています。
生クリーム(乳脂肪)の糖質量の問題
生クリーム(乳脂肪)は、糖質量が10.1gとなっています。この数値を見ると、低糖質ダイエットに適しているとは言い難いです。糖質制限を目指す場合、生クリーム(乳脂肪)を摂取することによって、糖質の摂取量が増えてしまう可能性があります。
生クリーム(乳脂肪)の利点
しかし、生クリーム(乳脂肪)は、糖質量は控えめです。他の高糖質な食品と比べると、糖質の摂取量は少なくなります。また、生クリーム(乳脂肪)には、脂肪やタンパク質が豊富に含まれており、満腹感を得ることができます。
まとめ
生クリーム(乳脂肪)は、低糖質ダイエットにどちらかというと不向きな食品ですが、糖質量は控えめです。糖質制限を目指す場合は、摂取量に注意が必要ですが、他の高糖質な食品と比べれば、糖質の摂取量は少なくなります。また、生クリーム(乳脂肪)には、脂肪やタンパク質が豊富に含まれており、満腹感を得ることができます。低糖質ダイエットを実践する際には、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
生クリーム(乳脂肪)は、低脂質ダイエットに使える!?
生クリーム(乳脂肪)は、低脂質ダイエットに使える?
生クリーム(乳脂肪)は、美味しさやクリーミーさで人気のある食材ですが、低脂質ダイエットには不向きな食品とされています。その理由をご説明いたします。
生クリーム(乳脂肪)の脂質量
生クリーム(乳脂肪)は、100gあたり43gの脂質を含んでいます。この脂質量は非常に高く、低脂質ダイエットを目指す方にとっては避けるべき食材と言えます。脂質はカロリーを多く含み、摂り過ぎると体重増加や肥満の原因となります。
生クリーム(乳脂肪)の栄養価
生クリーム(乳脂肪)には、脂質以外にも栄養素が含まれています。例えば、ビタミンAやカルシウムなどがありますが、これらの栄養素は他の食品からも摂取できます。そのため、低脂質ダイエットを実践する際には、生クリーム(乳脂肪)の栄養価を考慮する必要はありません。
低脂質ダイエットに適した食材
低脂質ダイエットを目指す方には、生クリーム(乳脂肪)の代わりに低脂肪の乳製品や代替品を選ぶことをおすすめします。例えば、低脂肪ヨーグルトやスキムミルクなどがあります。これらの食材は脂質量が少なく、カロリーも低いため、ダイエットに適しています。
まとめ
生クリーム(乳脂肪)は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。その高い脂質量からくる高カロリーが、体重増加や肥満の原因となる可能性があります。低脂肪ダイエットを実践する際には、生クリーム(乳脂肪)の代わりに低脂肪の乳製品や代替品を選ぶことが重要です。健康的な食生活を送るために、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
最後に、生クリーム(乳脂肪)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「生クリーム(乳脂肪)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 404 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 6.5 | g | |
└糖質 | 10.1 | g | 低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 1.9 | g | 低い |
脂質 | 43.0 | g | 多い |
「生クリーム(乳脂肪)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 48.2 | g | 普通 |
有機酸 | 0.1 | g | 多い |
灰分 | 0.4 | g | 低い |
コレステロール | 64 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「生クリーム(乳脂肪)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 43 | mg | 普通 |
カリウム | 76 | mg | 低い |
カルシウム | 49 | mg | 普通 |
マグネシウム | 5 | mg | 低い |
リン | 84 | mg | 普通 |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.2 | mg | 低い |
銅 | 0.02 | mg | 低い |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 8 | μg | 多い |
セレン | 2 | μg | 普通 |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 14 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 150 | μg | 多い |
└α-カロテン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン | 110 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 110 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 160 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.3 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 14 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.13 | mg | 普通 |
ナイアシン | Tr | mg | 無し |
ビタミンB6 | Tr | mg | 無し |
ビタミンB12 | 0.2 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.13 | mg | 低い |
ビオチン | 1.2 | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
別名:生クリーム、フレッシュクリーム/(100 g:95mL、100 mL:105g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
生クリーム(乳脂肪)と同じ乳のクリームジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
生クリーム(乳脂肪) | 404 | 10.1 | 1.9 | 43.0 | 0 |
生クリーム(乳脂肪・植物性脂肪) | 388 | 5.4 | 4.4 | 42.1 | (0) |
生クリーム(植物性脂肪) | 353 | 5.2 | 1.3 | 39.5 | 0 |
ホイップクリーム(乳脂肪) | 409 | 16.2 | 1.8 | 40.7 | (0) |
ホイップクリーム(乳脂肪・植物性脂肪) | 394 | 15.0 | 4.0 | 38.4 | (0) |
ホイップクリーム(植物性脂肪) | 399 | 13.9 | 6.3 | 36.1 | (0) |
コーヒーホワイトナー(液状 乳脂肪) | 205 | 6.4 | 5.2 | 18.3 | (0) |
コーヒーホワイトナー(液状 乳脂肪・植物性脂肪) | 227 | 4.6 | 4.8 | 21.6 | (0) |
コーヒーホワイトナー(液状 植物性脂肪) | 244 | 2.5 | 4.3 | 24.8 | (0) |
コーヒーホワイトナー(粉末状 乳脂肪) | 504 | 64.5 | 7.6 | 27.3 | 0 |
コーヒーホワイトナー(粉末状 植物性脂肪) | 542 | 59.4 | 2.1 | 36.2 | 0 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。