このページではうどんのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
うどんのカロリーは249kcal(100gあたり)!これってどうなの?
うどんの可食部100gあたりのカロリーは、249kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中453位です。これは多い順にすると上位28%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルのでうどんのカロリーを評価すると、100件中71位です。これは上位から71%に位置するカロリーで、評価は「低い」となります。
カロリー | 249Kcal |
全体での評価 | 453位 / 1592件中(上位28%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 71位 / 100件中(上位71%…低い) |

うどんはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜうどんのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
うどんのカロリーが高い理由
うどんのカロリーは、可食部100gあたり249kcalと、他の食材と比較して高いです。
糖質が多い
うどんには糖質が54.2g含まれており、他の食材と比べて多いです。糖質はエネルギー源となるため、うどんのカロリーが高い要因となっています。
食物繊維が多い
うどんには食物繊維が3.6g含まれており、他の食材と比べて多いです。食物繊維は消化を促進し、満腹感を与えるため、食べ過ぎを防ぐ効果がありますが、同時にカロリーも高めになります。
タンパク質は普通
うどんに含まれるタンパク質は6.1gで、他の食材と比べて普通です。タンパク質は体の修復や筋肉の形成に必要な栄養素ですが、うどんのカロリーが高くなる要因ではありません。
脂質は低い
うどんには脂質が0.6gしか含まれておらず、他の食材と比べて低いです。脂質はカロリーを多く含むため、うどんのカロリーが高い要因ではありません。
以上の栄養データから、うどんのカロリーが高い理由は、糖質と食物繊維の含有量が多いことが挙げられます。糖質はエネルギー源となるため、うどんのカロリーが高くなります。また、食物繊維は満腹感を与えるため、食べ過ぎを防ぐ効果がありますが、同時にカロリーも高めになります。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「うどん」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 54.2g | 4 | 216.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 3.6g | 2 | 7.2kcal |
たんぱく質 | 6.1g | 4 | 24.4kcal |
脂質 | 0.6g | 9 | 5.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。

上記が「うどん」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、216.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
うどんは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
うどんは、低糖質ダイエットに使える?
穀物(麺類)の「うどん」は、糖質量が54.2gで、した。
うどんは低糖質ダイエットに不向き
低糖質ダイエットは、血糖値の上昇を抑えることを目的とした食事法です。糖質の摂取を制限することで、体脂肪の燃焼を促進し、体重の減少を図ることができます。しかし、うどんはその目的には適していない食品と言えます。
高糖質なうどん
うどんは、主成分として小麦粉を使用しており、その糖質量は54.2gと高いです。一般的な低糖質ダイエットでは、1食あたりの糖質摂取量を20〜50g程度に抑えることが推奨されています。この目安に比べると、うどんの糖質量はかなり多いと言えます。
血糖値の上昇を招く
糖質の摂取によって血糖値が上昇すると、インスリンの分泌が促されます。インスリンは血糖値を下げる役割を持っていますが、過剰なインスリンの分泌は体内の脂肪蓄積を促進し、ダイエットの妨げとなります。うどんのような高糖質の食品を摂取することで、血糖値の急激な上昇が起こり、体脂肪の増加につながる可能性があります。
代替となる食材の選択
低糖質ダイエットを実践する場合、うどんの代わりに低糖質の麺類を選ぶことが重要です。例えば、こんにゃく麺や豆腐麺は糖質量が非常に低く、血糖値の上昇を抑えることができます。これらの食材を使用して、うどんの代替品として利用することで、低糖質ダイエットを成功させることができます。
まとめ
うどんは、糖質量が54.2gと高いため、低糖質ダイエットには不向きな食品です。血糖値の急激な上昇を招き、体脂肪の増加につながる可能性があります。低糖質ダイエットを実践する場合は、うどんの代わりに低糖質の麺類を選ぶことが重要です。代替品として、こんにゃく麺や豆腐麺などを利用することで、効果的な低糖質ダイエットを行うことができます。
うどんは、低脂質ダイエットに使える!?
うどんは、低脂質ダイエットに使える?
「うどんは低脂質ダイエットに特に効果的」と言われていますが、本当でしょうか?穀物(麺類)の一種であるうどんは、一般的には高炭水化物の食品として知られていますが、実は低脂質なのです。
うどんの脂質量は0.6g
まず、うどんの脂質量について説明します。一般的なうどんの脂質量は、100gあたり0.6g程度です。これは非常に低い値であり、他の麺類や主食と比較しても優れた数値です。
低脂質なのに満腹感を得られる
また、うどんは低脂質であるにも関わらず、満腹感を得ることができます。これは、うどんの炭水化物の多さによるものです。炭水化物はエネルギー源として重要な栄養素であり、食事においても重要な役割を果たしています。うどんには炭水化物が豊富に含まれており、そのために満腹感を得ることができるのです。
バランスの取れた食事には欠かせない
さらに、うどんは他の栄養素もバランスよく含んでいます。たんぱく質や食物繊維、ビタミンB群などが豊富に含まれており、バランスの取れた食事には欠かせない存在です。低脂質でありながら、必要な栄養素を摂ることができるので、ダイエット中でも健康を維持するために適していると言えます。
注意点もあります
ただし、うどんを食べる際には注意点もあります。具材やつけ汁によっては、脂質やカロリーが増えることがあります。また、うどんの量も適切にコントロールする必要があります。過剰に摂取すると、逆にダイエット効果が期待できなくなる可能性があります。
まとめ
うどんは低脂質ダイエットに特に効果的な食品です。低脂質でありながら満腹感を得ることができ、バランスの取れた栄養素を摂ることができます。ただし、注意点を守りながら適切な量を摂取することが重要です。うどんを上手に取り入れることで、健康的で効果的なダイエットを実践することができるでしょう。

最後に、うどんの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「うどん」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 249 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 56.8 | g | |
└糖質 | 54.2 | g | 多い |
└食物繊維 | 3.6 | g | 多い |
たんぱく質 | 6.1 | g | 普通 |
脂質 | 0.6 | g | 低い |
「うどん」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 33.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 3.0 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 2.5 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「うどん」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1000 | mg | 多い |
カリウム | 90 | mg | 低い |
カルシウム | 18 | mg | 普通 |
マグネシウム | 13 | mg | 普通 |
リン | 49 | mg | 普通 |
鉄 | 0.3 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.08 | mg | 普通 |
マンガン | 0.39 | mg | 多い |
ヨウ素 | 2 | μg | 多い |
セレン | 6 | μg | 多い |
クロム | 2 | μg | 多い |
モリブデン | 7 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | - | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.09 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.6 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.03 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.36 | mg | 普通 |
ビオチン | 0.8 | μg | 普通 |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
きしめん、ひもかわを含む/食物繊維:AOAC2011.25法
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
うどんと同じ穀物の麺類ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
大麦めん | 343 | 63.2 | 12.9 | 1.7 | 6.3 |
うどん | 249 | 54.2 | 6.1 | 0.6 | 3.6 |
そうめん・冷や麦 | 333 | 71.0 | 9.5 | 1.1 | 2.5 |
中華めん | 249 | 50.4 | 8.6 | 1.2 | 5.4 |
沖縄そば麺 | 266 | 52.5 | 9.2 | 2.0 | 2.1 |
マカロニ・スパゲッティ | 347 | 68.9 | 12.9 | 1.8 | 5.4 |
蕎麦(生) | 271 | 50.3 | 9.8 | 1.9 | 6.0 |
冷麺 | 249 | 57.1 | 3.9 | 0.7 | 1.1 |
でん粉めん | 129 | 31.4 | 0.1 | 0.2 | 0.8 |
緑豆はるさめ | 78 | 19.1 | Tr | 0.1 | 1.5 |
春雨 | 76 | 19.1 | 0 | Tr | 0.8 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。