このページではそうめん・冷や麦のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
そうめん・冷や麦のカロリーは333kcal(100gあたり)!これってどうなの?
そうめん・冷や麦の可食部100gあたりのカロリーは、333kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中281位です。これは多い順にすると上位17%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルのでそうめん・冷や麦のカロリーを評価すると、100件中46位です。これは上位から46%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 333Kcal |
全体での評価 | 281位 / 1592件中(上位17%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 46位 / 100件中(上位46%…平均的) |
そうめん・冷や麦はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜそうめん・冷や麦のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜそうめん・冷や麦のカロリーは高いのか?
そうめん・冷や麦のカロリーは、可食部100gあたり333kcalで、他の食材と比較して「高い」と評価されています。その理由について、以下の栄養データを参照し、解説します。
糖質が多い
そうめん・冷や麦は、可食部100gあたり71gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源となり、体内でブドウ糖に分解されます。そのため、糖質の摂取量が多いほどカロリーも高くなります。
食物繊維が多い
そうめん・冷や麦には、可食部100gあたり2.5gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収されず、腸内で水分を吸収して腸の動きを活発にする効果があります。また、食物繊維は満腹感を促すため、食べ過ぎを防ぐ効果もあります。
タンパク質は普通
そうめん・冷や麦には、可食部100gあたり9.5gのタンパク質が含まれています。タンパク質は体の組織を作るために必要な栄養素ですが、他の食材と比較すると、そうめん・冷や麦のタンパク質量は普通と言えます。
脂質が低い
そうめん・冷や麦には、可食部100gあたり1.1gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源となるだけでなく、体温調節や栄養素の吸収にも関与しています。しかし、そうめん・冷や麦は脂質が低いため、他の食材と比較してカロリーが低くなっています。
以上の理由から、そうめん・冷や麦のカロリーは高いと評価されています。糖質や食物繊維の多さが主な要因であり、タンパク質や脂質の量はそれほど高くありません。バランスの取れた食事を心掛ける際には、そうめん・冷や麦のカロリーにも注意が必要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「そうめん・冷や麦」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 71.0g | 4 | 284kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.5g | 2 | 5kcal |
たんぱく質 | 9.5g | 4 | 38kcal |
脂質 | 1.1g | 9 | 9.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「そうめん・冷や麦」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、284kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
そうめん・冷や麦は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
そうめん・冷や麦は、低糖質ダイエットに使える?
穀物(麺類)の「そうめん・冷や麦」は、糖質量が71gで、した。
そうめん・冷や麦は低糖質ダイエットに不向き
低糖質ダイエットは、血糖値の急激な上昇を抑えることで、体重管理や健康維持に効果があるとされています。そのため、糖質の摂取量を制限することが重要です。
しかし、穀物の中でも「そうめん・冷や麦」は、糖質量が71gと比較的高いです。このため、低糖質ダイエットを行う際には、そうめんや冷や麦を摂取することは避けるべきです。
糖質制限のポイント
低糖質ダイエットを成功させるためには、以下のポイントに注意する必要があります。
1. 穀物の摂取を控える:そうめんや冷や麦のような炭水化物を多く含む食品は、糖質摂取量を増やす要因となります。代わりに、野菜やタンパク質を中心とした食事を心掛けましょう。
2. 糖質の種類に気を付ける:糖質は一概に悪いものではありません。果物や野菜に含まれる自然な糖質は、栄養価も高く健康に良いです。一方、加工食品や砂糖を多く含む飲み物などは、摂取を控えるべきです。
3. 適度な運動を取り入れる:糖質制限だけでは効果が限定されることがあります。適度な運動を取り入れることで、脂肪燃焼効果を高めることができます。
まとめ
そうめんや冷や麦は、糖質量が71gと比較的高いため、低糖質ダイエットには不向きです。糖質制限を行う際には、穀物の摂取を控え、野菜やタンパク質を中心とした食事を心掛けましょう。また、糖質の種類や適度な運動も重要なポイントです。健康的なダイエットを目指す際には、適切な糖質制限を行い、バランスの取れた食事と運動を組み合わせることが大切です。
そうめん・冷や麦は、低脂質ダイエットに使える!?
そうめん・冷や麦は、低脂質ダイエットに使える?
穀物(麺類)の中でも、そうめんや冷や麦は、低脂質ダイエットに少し効果的な食材として知られています。
そうめん・冷や麦の脂質量は1.1g
そうめんや冷や麦は、一般的な麺類と比較して脂質量が非常に低いことが特徴です。実際に、そうめんや冷や麦100gあたりの脂質量はわずか1.1gとなっています。
低脂質ダイエットに適した食材
低脂質ダイエットを行う際には、脂質摂取量を制限することが重要です。脂質はカロリーが高く、摂りすぎると体重の増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。そのため、低脂質食材を選ぶことが必要です。
そうめん・冷や麦のメリット
そうめんや冷や麦は、低脂質ダイエットに適した食材として以下のメリットがあります。
1. 低カロリー:そうめんや冷や麦は、低カロリーであるため、ダイエット中でも摂取しやすいです。
2. 食物繊維:そうめんや冷や麦には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善や血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。
3. 満腹感:そうめんや冷や麦は、食べ応えがあります。少量でも満腹感を得ることができるため、食事量を抑えることができます。
バランスの取れた食事が重要
低脂質ダイエットを行う際には、単に脂質を制限するだけでなく、バランスの取れた食事を心がけることも重要です。たんぱく質や炭水化物、ビタミンやミネラルなど、栄養素をバランスよく摂取することで、健康的なダイエットが可能となります。
まとめ
そうめんや冷や麦は、低脂質ダイエットに少し効果的な食材です。低カロリーでありながら、食物繊維や満腹感を提供してくれるため、ダイエット中でも摂取しやすいです。しかし、単体での摂取だけでなく、バランスの取れた食事を心がけることも大切です。健康的なダイエットを目指す際には、そうめんや冷や麦を上手に取り入れてみてください。
最後に、そうめん・冷や麦の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「そうめん・冷や麦」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 333 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 72.7 | g | |
└糖質 | 71.0 | g | 多い |
└食物繊維 | 2.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 9.5 | g | 普通 |
脂質 | 1.1 | g | 低い |
「そうめん・冷や麦」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 12.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 4.2 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 3.8 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「そうめん・冷や麦」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1500 | mg | 多い |
カリウム | 120 | mg | 普通 |
カルシウム | 17 | mg | 普通 |
マグネシウム | 22 | mg | 普通 |
リン | 70 | mg | 普通 |
鉄 | 0.6 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.4 | mg | 普通 |
銅 | 0.12 | mg | 普通 |
マンガン | 0.44 | mg | 多い |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 16 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 14 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.08 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.9 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.03 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.70 | mg | 多い |
ビオチン | 1.3 | μg | 普通 |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
そうめん・冷や麦と同じ穀物の麺類ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
大麦めん | 343 | 63.2 | 12.9 | 1.7 | 6.3 |
うどん | 249 | 54.2 | 6.1 | 0.6 | 3.6 |
そうめん・冷や麦 | 333 | 71.0 | 9.5 | 1.1 | 2.5 |
中華めん | 249 | 50.4 | 8.6 | 1.2 | 5.4 |
沖縄そば麺 | 266 | 52.5 | 9.2 | 2.0 | 2.1 |
マカロニ・スパゲッティ | 347 | 68.9 | 12.9 | 1.8 | 5.4 |
蕎麦(生) | 271 | 50.3 | 9.8 | 1.9 | 6.0 |
冷麺 | 249 | 57.1 | 3.9 | 0.7 | 1.1 |
でん粉めん | 129 | 31.4 | 0.1 | 0.2 | 0.8 |
緑豆はるさめ | 78 | 19.1 | Tr | 0.1 | 1.5 |
春雨 | 76 | 19.1 | 0 | Tr | 0.8 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。