このページでは、芋のサゴでん粉を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
サゴでん粉のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはサゴでん粉の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 357 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 86.1 | g | |
└糖質 | 86.1 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 0.1 | g | かなり低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、芋分類に所属する正式名称「<でん粉・でん粉製品> (でん粉類) サゴでん粉」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、サゴでん粉がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
サゴでん粉はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
サゴでん粉とは?どんな食材?
サゴでん粉は、芋(でん粉)の一種であり、食材として利用されています。その特徴や用途について、以下で説明いたします。
特徴1:透明性が高く、とろみをつける効果がある
サゴでん粉は、他のでん粉と比べて透明性が非常に高く、料理やスイーツに使用する際には、美しい見た目を実現することができます。また、水や液体との相性も良く、加熱することでとろみをつける効果があります。これにより、スープやソース、デザートなど、さまざまな料理において、食感や味わいを向上させることができます。
特徴2:耐熱性があり、冷凍・解凍しても品質を保つ
サゴでん粉は、耐熱性が高い特徴があります。そのため、加熱調理を行っても、とろみや粘りが失われることなく、料理に絶えず一貫した品質を提供します。さらに、冷凍・解凍しても品質が保たれるため、事前に作り置きしておいた料理やスイーツにも活用することができます。
特徴3:アレルギーの心配が少ない
サゴでん粉は、小麦や大豆などのアレルギーを持つ方にとっても安心して利用できる食材です。グルテンフリーであり、一般的なアレルギーの原因となる成分を含んでいません。そのため、アレルギーの心配がある方でも、安心してサゴでん粉を使用することができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はサゴでん粉がダイエットにどう役立つか説明します!
サゴでん粉はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. エネルギー源として活用できる
サゴでん粉は、カロリーが357kcalと比較的高いです。このため、エネルギー源として活用することができます。特に、運動や体力を必要とする活動を行う際に、十分なエネルギーを摂取することは重要です。サゴでん粉を使用することで、炭水化物の摂取量を増やすことができ、持続的なエネルギー供給が可能となります。
2. 炭水化物の主成分である糖質が豊富
サゴでん粉には、炭水化物が86.1g含まれています。炭水化物は、私たちの体にとって主要なエネルギー源です。糖質は、ブドウ糖などの形で摂取され、体内でエネルギーに変換されます。糖質の摂取は、脳や筋肉の正常な機能を維持するために必要です。サゴでん粉を摂取することで、炭水化物の摂取量を増やし、健康的な食事を実現することができます。
3. 脂質や塩分が低いため、バランスの取れた食事に適している
サゴでん粉には、脂質が0.2g、塩分が0g含まれています。脂質や塩分は、適量であれば必要な栄養素ですが、過剰摂取は健康に悪影響を及ぼすことがあります。サゴでん粉は、脂質や塩分の摂取量を抑えることができるため、バランスの取れた食事に適しています。特に、高血圧や生活習慣病を予防するためには、塩分の摂取を制限することが重要です。サゴでん粉を使用することで、健康的な食事を実現することができます。
以上のように、サゴでん粉はエネルギー源として活用できるほか、炭水化物や脂質、塩分の摂取を調整することができます。バランスの取れた食事を実現するために、サゴでん粉を取り入れることをおすすめします。
おすすめ:サゴでん粉のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
サゴでん粉に含まれる無機質の栄養を解説!
1. ミネラルが低いが、鉄分は多い
「サゴでん粉」は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルが低いです。しかし、鉄分は1.8 mgと比較的多く含まれています。鉄分は赤血球の形成や酸素の運搬に関与しており、不足すると貧血のリスクが高まります。そのため、鉄分を摂取する上で「サゴでん粉」は選択肢の一つとなり得ます。
2. 亜鉛や銅などのミネラルは含まれていない
「サゴでん粉」には亜鉛や銅などのミネラルは含まれておらず、トレースミネラルとしての役割を果たすことはありません。これらのミネラルは体内で様々な酵素の活性化に関与しており、不足すると体の機能が十分に発揮されない可能性があります。そのため、亜鉛や銅を摂取するためには他の食材との組み合わせが必要です。
3. マンガンが多く含まれている
「サゴでん粉」にはマンガンが0.37 mg含まれており、比較的多く含まれています。マンガンは抗酸化作用や骨の形成に関与しており、体内の酵素の働きをサポートします。適切な量のマンガンを摂取することで、健康維持に役立つことが期待されます。
以上のように、「サゴでん粉」は鉄分が多く、亜鉛や銅などのミネラルが含まれていない特徴があります。また、マンガンの含有量も比較的多いです。これらの特徴を踏まえると、「サゴでん粉」は鉄分を摂取する上で有用な食材であり、他の食材との組み合わせによってバランスの取れた栄養摂取が必要です。
サゴでん粉に含まれるビタミンを解説!
「サゴでん粉」のビタミン含有量の特徴
1. ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・パントテン酸・ビオチン・ビタミンCは含まれません。
「サゴでん粉」に含まれるビタミンの特徴の一つは、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・パントテン酸・ビオチン・ビタミンCが含まれていないことです。これらのビタミンは、健康維持や免疫力向上に重要な役割を果たすため、他の食品から摂取する必要があります。
2. サゴでん粉にはビタミンがほとんど含まれていません。
もう一つの特徴は、サゴでん粉に含まれるビタミンの量が非常に少ないことです。ビタミンは、体内での代謝や機能維持に必要な栄養素であり、健康な生活を送るためには適切な摂取が必要です。しかし、サゴでん粉は主にでん粉から作られており、他の食品と比べてビタミンの含有量が非常に低いため、バランスの取れた食事を心がける必要があります。
3. サゴでん粉は主にエネルギー源として利用されるため、ビタミンの補給には他の食品を摂取する必要があります。
サゴでん粉は、主にエネルギー源として利用されることが多いです。そのため、ビタミンを十分に摂取するためには、他の食品から補給する必要があります。野菜や果物、肉や魚など、バラエティ豊かな食品をバランスよく摂取することで、必要なビタミンを十分に摂取することができます。
最後に、サゴでん粉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「サゴでん粉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 357 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 86.1 | g | |
└糖質 | 86.1 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 0.1 | g | かなり低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
「サゴでん粉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 13.4 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.2 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「サゴでん粉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 7 | mg | 普通 |
カリウム | 1 | mg | 低い |
カルシウム | 7 | mg | 低い |
マグネシウム | 3 | mg | 低い |
リン | 9 | mg | 低い |
鉄 | 1.8 | mg | 多い |
亜鉛 | Tr | mg | 無し |
銅 | Tr | mg | 無し |
マンガン | 0.37 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | - | mg | 無し |
└β-トコフェロール | - | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | - | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | - | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB2 | (0) | mg | 無し |
ナイアシン | (0) | mg | 無し |
ビタミンB6 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0) | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
サゴでん粉と同じ芋のでん粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
キャッサバでん粉 | 354 | 85.3 | 0.1 | 0.2 | (0) |
くずでん粉 | 356 | 85.6 | 0.2 | 0.2 | (0) |
米でん粉 | 375 | 89.3 | 0.2 | 0.7 | (0) |
小麦でん粉 | 360 | 86.0 | 0.2 | 0.5 | (0) |
サゴでん粉 | 357 | 86.1 | 0.1 | 0.2 | (0) |
さつまいもでん粉 | 340 | 82.0 | 0.1 | 0.2 | (0) |
じゃがいもでん粉 | 338 | 81.6 | 0.1 | 0.1 | (0) |
とうもろこしでん粉 | 363 | 86.3 | 0.1 | 0.7 | (0) |
くずきり(ゆで) | 133 | 32.5 | 0.1 | 0.1 | 0.8 |
ごま豆腐 | 75 | 8.9 | 1.5 | 4.3 | 1.0 |
おおうばゆりでん粉 | 327 | 82.8 | 0.1 | 0.1 | 0.8 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。