このページでは、芋のとうもろこしでん粉を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
とうもろこしでん粉のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはとうもろこしでん粉の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 363 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 86.3 | g | |
└糖質 | 86.3 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 0.1 | g | かなり低い |
脂質 | 0.7 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、芋分類に所属する正式名称「<でん粉・でん粉製品> (でん粉類) とうもろこしでん粉」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、とうもろこしでん粉がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
とうもろこしでん粉はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
とうもろこしでん粉とは?どんな食材?
とうもろこしでん粉は、とうもろこしを原料として作られる食品加工材料です。でん粉は、植物の種子や根、茎などに含まれる炭水化物を抽出して粉末状にしたものであり、食品業界ではさまざまな目的に使用されています。
1. 芋(でん粉)の特徴
とうもろこしでん粉は、芋を原料としているため、芋の特徴を持っています。芋はでん粉を多く含んでおり、加熱することで粘りや弾力性を持つ特性があります。そのため、とうもろこしでん粉は、食品のテクスチャーや口当たりを改善し、とろみや粘りを与える役割を果たします。
2. さまざまな用途
とうもろこしでん粉は、その特性を活かしてさまざまな食品に使用されます。例えば、スープやシチューのとろみ付けやソースの濃度調整、パンやお菓子のもちもち感や膨らみを出すために使用されます。また、揚げ物の衣や麺類のもちもち感を引き出すためにも利用されます。さらに、アレルギーを持つ人に代替品として提供されることもあります。
3. 健康面での利点
とうもろこしでん粉は、グルテンフリーであるため、小麦アレルギーを持つ人やグルテンを避ける食事制限がある人に適しています。また、低カロリーでありながらエネルギー源として利用できるため、ダイエット中の人や健康を意識する人にも選ばれることがあります。さらに、食物繊維やビタミンB群も含まれており、腸の健康維持やエネルギー代謝にも役立ちます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はとうもろこしでん粉がダイエットにどう役立つか説明します!
とうもろこしでん粉はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 糖質が多く、エネルギー源として利用できる
とうもろこしでん粉は糖質が86.3g含まれており、エネルギー源として役立ちます。糖質は体内でブドウ糖に分解され、エネルギーとして利用されます。特に運動や体力を必要とする活動をする場合には、糖質を摂取することでパフォーマンス向上に繋がるでしょう。
2. 脂質が低く、ヘルシーな食材として適している
とうもろこしでん粉は脂質が0.7gと低いため、ヘルシーな食材として適しています。脂質は体内でエネルギーに変換される一方で、摂り過ぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。脂質の摂取量を抑えたい方やダイエット中の方にとって、とうもろこしでん粉は良い選択肢となるでしょう。
3. 塩分や食物繊維が無く、調整がしやすい
とうもろこしでん粉には塩分や食物繊維が含まれていないため、調整がしやすい特徴があります。塩分は過剰摂取すると高血圧や体液バランスの乱れの原因となりますが、とうもろこしでん粉を使用することで塩分摂取量を抑えることができます。また、食物繊維は便通を促進する効果がありますが、とうもろこしでん粉には食物繊維が含まれていないため、食事のバランスを考えながら他の食材と組み合わせることで調整が可能です。
おすすめ:とうもろこしでん粉のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
とうもろこしでん粉に含まれる無機質の栄養を解説!
1. 無機質栄養素が低い
「とうもろこしでん粉」は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛の含有量が低い特徴があります。これらの栄養素は体内の機能に重要な役割を果たしており、不足すると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
2. 鉄と銅の含有量は普通
「とうもろこしでん粉」に含まれる鉄と銅の量は普通です。鉄は酸素運搬や免疫機能の維持に必要な栄養素であり、銅は酵素の働きをサポートしています。適切な量の鉄と銅を摂取することは、健康な体を維持するために重要です。
3. ヨウ素とクロムの含有量は多い
「とうもろこしでん粉」には、ヨウ素とクロムの含有量が多い特徴があります。ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に関与し、正常な代謝を維持するために必要です。クロムは血糖値の調節に関与し、糖尿病の予防や管理に役立つとされています。ヨウ素とクロムの適切な摂取は、健康な体を維持するために重要です。
とうもろこしでん粉に含まれるビタミンを解説!
とうもろこしでん粉のビタミン含有量の特徴
1. ビオチンの含有量が普通レベルである
- とうもろこしでん粉に含まれるビオチンの含有量は、可食部100gあたり0.1 μgであり、普通の範囲に収まっています。
- ビオチンは、体内でエネルギー代謝や脂肪酸合成に関与する重要なビタミンです。
2. 他のビタミンは含まれていない
- とうもろこしでん粉には、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシン・ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸・パントテン酸・ビタミンCは含まれていません。
- そのため、ビオチン以外のビタミンを摂取するためには、他の食品とのバランスを考えた食事が必要です。
3. ビタミン含有量のデータに基づく栄養管理が重要
- とうもろこしでん粉を摂取する場合、ビタミン含有量のデータを参考にして栄養管理を行うことが重要です。
- 他の食品やサプリメントから必要なビタミンを摂取することで、バランスの取れた食事を心がけましょう。
以上のように、とうもろこしでん粉に含まれるビタミンはビオチンのみであり、他のビタミンは含まれていません。ビオチンの含有量は普通の範囲に収まっており、栄養管理をしっかり行うことが大切です。
最後に、とうもろこしでん粉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「とうもろこしでん粉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 363 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 86.3 | g | |
└糖質 | 86.3 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 0.1 | g | かなり低い |
脂質 | 0.7 | g | 低い |
「とうもろこしでん粉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 12.8 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.1 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「とうもろこしでん粉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 5 | mg | 低い |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 4 | mg | 低い |
リン | 13 | mg | 低い |
鉄 | 0.3 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.04 | mg | 普通 |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | Tr | μg | 無し |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | - | mg | 無し |
└β-トコフェロール | - | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | - | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | - | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0 | mg | 無し |
ナイアシン | 0 | mg | 無し |
ビタミンB6 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0) | mg | 無し |
ビオチン | 0.1 | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
別名: コーンスターチ/(100 g:200 mL、100 mL:50 g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
とうもろこしでん粉と同じ芋のでん粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
キャッサバでん粉 | 354 | 85.3 | 0.1 | 0.2 | (0) |
くずでん粉 | 356 | 85.6 | 0.2 | 0.2 | (0) |
米でん粉 | 375 | 89.3 | 0.2 | 0.7 | (0) |
小麦でん粉 | 360 | 86.0 | 0.2 | 0.5 | (0) |
サゴでん粉 | 357 | 86.1 | 0.1 | 0.2 | (0) |
さつまいもでん粉 | 340 | 82.0 | 0.1 | 0.2 | (0) |
じゃがいもでん粉 | 338 | 81.6 | 0.1 | 0.1 | (0) |
とうもろこしでん粉 | 363 | 86.3 | 0.1 | 0.7 | (0) |
くずきり(ゆで) | 133 | 32.5 | 0.1 | 0.1 | 0.8 |
ごま豆腐 | 75 | 8.9 | 1.5 | 4.3 | 1.0 |
おおうばゆりでん粉 | 327 | 82.8 | 0.1 | 0.1 | 0.8 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。