このページではとうもろこしでん粉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
とうもろこしでん粉のカロリーは363kcal(100gあたり)!これってどうなの?
とうもろこしでん粉の可食部100gあたりのカロリーは、363kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中197位です。これは多い順にすると上位12%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「芋」ジャンルのでとうもろこしでん粉のカロリーを評価すると、55件中2位です。これは上位から3%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 363Kcal |
全体での評価 | 197位 / 1592件中(上位12%…高い) |
「芋」ジャンル内での評価 | 2位 / 55件中(上位3%…高い) |
とうもろこしでん粉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜとうもろこしでん粉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜとうもろこしでん粉のカロリーは高いのか?
とうもろこしでん粉は、可食部100gあたり363kcalという高いカロリーを持っています。その理由について、以下の栄養データを参考に説明します。
糖質が多い
とうもろこしでん粉は、可食部100gあたり86.3gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源として利用されるため、多く摂取するとカロリーが高くなります。そのため、とうもろこしでん粉は糖質が多いため、カロリーも高くなるのです。
食物繊維が無し
一方で、とうもろこしでん粉には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収を遅らせる効果があり、カロリーの吸収を抑える働きがあります。しかし、とうもろこしでん粉には食物繊維が含まれていないため、カロリーの吸収が早くなり、結果としてカロリーが高くなるのです。
タンパク質がかなり低い
とうもろこしでん粉には可食部100gあたり0.1gのタンパク質が含まれています。タンパク質は体の組織や筋肉の構築に重要な栄養素であり、エネルギー源としても利用されます。しかし、とうもろこしでん粉に含まれるタンパク質量は非常に低いため、カロリーの主要な源とはなりにくいのです。
脂質が低い
とうもろこしでん粉には可食部100gあたり0.7gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源として利用されるほか、体温調節や細胞の構成要素としても重要な役割を果たしています。しかし、とうもろこしでん粉に含まれる脂質量は比較的低いため、カロリーの主要な源とはなりにくいのです。
以上の栄養データから、とうもろこしでん粉のカロリーが高い理由が明らかになりました。糖質が多く、食物繊維が無く、タンパク質と脂質が少ないため、エネルギー源としてのカロリーが高くなっているのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「とうもろこしでん粉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 86.3g | 4 | 345.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 0.1g | 4 | 0.4kcal |
脂質 | 0.7g | 9 | 6.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「とうもろこしでん粉」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、345.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
とうもろこしでん粉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
とうもろこしでん粉は、低糖質ダイエットに使える?
とうもろこしでん粉は、糖質量が86.3gと非常に高いです。そのため、「とうもろこしでん粉は低糖質ダイエットに不向き」と言われています。
とうもろこしでん粉の糖質量
芋(でん粉)の代わりに、とうもろこしでん粉を使用することは、低糖質ダイエットを目指す人にとっては望ましくありません。とうもろこしでん粉は、糖質量が86.3gと非常に高いため、血糖値の上昇を引き起こしやすくなります。
低糖質ダイエットとは
低糖質ダイエットは、糖質の摂取量を制限することで体重を減らすダイエット方法です。糖質は体内でブドウ糖に変わり、エネルギーとして利用されます。しかし、摂りすぎると余った糖質は脂肪として蓄積されるため、糖質の摂取量を減らすことで脂肪燃焼を促進します。
とうもろこしでん粉の問題点
とうもろこしでん粉は、その高い糖質量から、低糖質ダイエットには適していません。糖質を制限することが目的のダイエットであれば、とうもろこしでん粉を使用することは避けるべきです。
代替品としての選択肢
糖質を制限するためには、他の代替品を選ぶことが重要です。例えば、アーモンド粉やココナッツ粉などは、糖質量が低く、低糖質ダイエットに適しています。これらの代替品を使用することで、糖質の摂取量を減らすことができます。
まとめ
とうもろこしでん粉は、糖質量が86.3gと非常に高いため、低糖質ダイエットには不向きです。代わりに、アーモンド粉やココナッツ粉などの低糖質な代替品を選ぶことが重要です。糖質を制限することで脂肪燃焼を促進し、ダイエット効果を高めることができます。
とうもろこしでん粉は、低脂質ダイエットに使える!?
とうもろこしでん粉は、低脂質ダイエットに特に効果的!
とうもろこしでん粉は、低脂質ダイエットに特に効果的な食材として注目されています。その理由は、その低脂質な成分にあります。とうもろこしでん粉は、1グラム当たりの脂質がわずか0.7グラムしか含まれていないのです。
低脂質で満腹感を得られるとうもろこしでん粉
低脂質ダイエットを実践している方にとって、食事に含まれる脂質の量は非常に重要です。脂質を摂りすぎると、体重の増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。しかし、脂質を過剰に制限すると、満腹感を得ることが難しくなることもあります。
そこで、とうもろこしでん粉は最適な選択肢となります。低脂質ながらも、食物繊維やタンパク質を豊富に含んでおり、満腹感を得ることができます。また、炭水化物の一種であるとうもろこしでん粉は、エネルギー源としても利用されるため、ダイエット中でもエネルギー不足を感じることなく、健康的に減量することができます。
バリエーション豊かなとうもろこしでん粉の活用法
とうもろこしでん粉は、さまざまな料理に活用することができます。例えば、スープやシチューのとろみ付けに使うことで、コクと食感をプラスすることができます。また、ソースやドレッシングの材料としても利用できます。
さらに、とうもろこしでん粉を使用したお菓子も人気です。グルテンフリーのお菓子としても知られており、アレルギーを持つ方にも安心して食べることができます。
まとめ
とうもろこしでん粉は、低脂質ダイエットに特に効果的な食材です。低脂質ながらも満腹感を得ることができるため、ダイエット中でも健康的に減量することができます。さまざまな料理に活用することができるため、バリエーション豊かな食事を楽しむこともできます。ぜひ、とうもろこしでん粉を取り入れて、美味しく健康的なダイエットを実践してみてください。
最後に、とうもろこしでん粉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「とうもろこしでん粉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 363 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 86.3 | g | |
└糖質 | 86.3 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 0.1 | g | かなり低い |
脂質 | 0.7 | g | 低い |
「とうもろこしでん粉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 12.8 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.1 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「とうもろこしでん粉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 5 | mg | 低い |
カルシウム | 3 | mg | 低い |
マグネシウム | 4 | mg | 低い |
リン | 13 | mg | 低い |
鉄 | 0.3 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.04 | mg | 普通 |
マンガン | - | mg | 無し |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | Tr | μg | 無し |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | - | mg | 無し |
└β-トコフェロール | - | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | - | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | - | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0 | mg | 無し |
ナイアシン | 0 | mg | 無し |
ビタミンB6 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0) | mg | 無し |
ビオチン | 0.1 | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
別名: コーンスターチ/(100 g:200 mL、100 mL:50 g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
とうもろこしでん粉と同じ芋のでん粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
キャッサバでん粉 | 354 | 85.3 | 0.1 | 0.2 | (0) |
くずでん粉 | 356 | 85.6 | 0.2 | 0.2 | (0) |
米でん粉 | 375 | 89.3 | 0.2 | 0.7 | (0) |
小麦でん粉 | 360 | 86.0 | 0.2 | 0.5 | (0) |
サゴでん粉 | 357 | 86.1 | 0.1 | 0.2 | (0) |
さつまいもでん粉 | 340 | 82.0 | 0.1 | 0.2 | (0) |
じゃがいもでん粉 | 338 | 81.6 | 0.1 | 0.1 | (0) |
とうもろこしでん粉 | 363 | 86.3 | 0.1 | 0.7 | (0) |
くずきり(ゆで) | 133 | 32.5 | 0.1 | 0.1 | 0.8 |
ごま豆腐 | 75 | 8.9 | 1.5 | 4.3 | 1.0 |
おおうばゆりでん粉 | 327 | 82.8 | 0.1 | 0.1 | 0.8 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。