こんにちは。フードコーディネーターの上田みえです。下味を付けて片栗粉の衣で揚げる竜田揚げは、紅葉の名所、奈良の竜田川が名前の由来となっています。今回は、サクッとジューシーに仕上げるポイントを押さえた「基本の鶏の竜田揚げ」のレシピをご紹介します。それでは早速作っていきましょう!
基本の鶏の竜田揚げの材料(2人分)
具材
鶏もも肉 | 300g | |
ショウガチューブでも可 | 1片 |
調味料
醤油 | 大さじ1 | |
酒 | 大さじ1 | |
みりん | 大さじ1 |
衣
片栗粉 | 適量 |
その他
揚げ油 | 適量 |
付けあわせ
レモン |
基本の鶏の竜田揚げの作り方
今回のレシピのポイント
「竜田揚げ」とは、醤油で下味を付けて片栗粉をまぶして油で揚げるものをそう呼び、鶏肉だけでなく他の肉や魚などでも作られます。諸説ありますが、下味のしょうゆの赤い色と衣の片栗粉の白い色が、奈良県にある紅葉の名所「竜田川」に浮かぶ紅葉を連想させるということが名前の由来となっています。
今回作るシンプルな基本の鶏の竜田揚げは、「室温に戻す」「水分をしっかり取ってから衣をつける」など、サクッとジューシーに仕上げるコツがたくさんありますよ。
また、似てると言われる料理の「唐揚げ」は、本来小麦粉の衣で素揚げする料理のことを言います。最近ではニンニクやショウガ、醤油などで下味をつけたり、片栗粉で揚げるものもあり、竜田揚げとの明確な違いはないようです。
ドリップと余分な脂肪を取り除く!
鶏もも肉は、臭みの素となるドリップが出ていたら流水で洗い流しておくと臭みを落とせますよ。また、白いプルプルとした脂肪は食感や味も良くないため、余分な脂として先に取り除いておきましょう。
室温で漬けることで短時間&ムラなく揚がる!
鶏もも肉は室温に置いて下味を付けることで、短時間の漬け時間でも味が馴染みます。さらに、常温に戻すことで鶏肉の火通りの差が少なくなり、外と中の肉にムラなく火が入ります。
冷蔵庫から出したての冷たい状態で揚げると、中まで火が通る前に外側が焦げてしまうので注意しましょう。
全体に片栗粉をまぶします。
衣が厚くならないように、揚げる際に余分な粉は落としてくださいね。
水分を拭き取ることでサクッと仕上がる
下味の水分を拭き取らずに衣をつけると、衣が水分を含んでベチャッと仕上がってしまいます。サクッと仕上げるコツは、しっかりと水分を拭き取ってから片栗粉をまぶすことが重要ですよ。
温度が下がらないように少量ずつ揚げる!
いっぺんに沢山入れてしまうと、油の温度が下がってベタッとした仕上がりになってしまいます。また、衣同士がくっついてしまったりするので、サクッと仕上げるためには少量ずつ揚げるようにしましょう。
竜田揚げ同士の温度でベタッとなるのを防ぐため、なるべく一つずつを離して置いて油を切りましょう。
ジューシーな鶏肉の旨味と衣の食感が味わえる!
シンプルな竜田揚げは、アレンジもおすすめです。ポン酢や出汁塩、香味ソースや南蛮たれをかけたり、おろし煮などにしてもおいしいですよ。ベタッとなって失敗してしまいがちな揚げ物ですが、ポイントを押さえて作ればしっかりサクサクでジューシーな竜田揚げが作れます。ぜひ、作ってみてくださいね。
フードコーディネーター/料理研究家。料理講師、レシピ開発、レシピ動画制作、広告撮影などを経験し、現在は料理人ライターとしての執筆でも活動中。「特別な食材を使わない、簡単ほっこりおうちごはん」をテーマに料理の楽しさをお伝えします。