こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。豚肉をサッと焼いただけで美味しくなる「ポークソテー」は毎日の食卓の強い味方です。でも、固くなったりパサついたりお悩みが多いお料理でもありますね。今回はしっとりジューシーに焼き上がる基本のポークソテーのコツをお伝えします。それでは早速作っていきましょう!
しっとりジューシー!基本のポークソテーの材料(2人分)
材料一覧
豚ステーキ肉ロース、肩ロースなどお好きな部位 | 2枚 | |
塩 | お肉の1%の重さ | |
こしょう | 少々 | |
オリーブオイル | 大さじ2 |
付けあわせ
ベビーリーフなど |
しっとりジューシー!基本のポークソテーの作り方
低温でゆっくり加熱することでしっとりジューシーな焼き上がり
豚肉は高温でサッと焼いてしまうと、固くなったりパサついたりしやすいお肉です。低い温度でゆっくり焼く事で、柔らかくてジューシーな仕上りを目指しましょう。
裏面も同じように切り込みを入れていきましょう。
お肉を柔らかくしたい場合は、包丁の背で豚ステーキ全体を叩くと柔らかい焼き上がりになりますよ。
材料の重さの1%が塩の適量
お料理に慣れていれば下味の塩の量は「目分量」でも大丈夫。でも、適量が分からない場合は目安が欲しいですよね。お肉、お魚共通で「材料の重さの1%前後」が適量の目安となります。不安な時は「1%」を思い出して計量してみて下さい。
焼き始めたら肉をいじらない
焼いている間に焼き色を確認したくて何度もひっくり返したくなりますが、ぐっと我慢して下さい。ひっくり返すごとにフライパンからお肉が一瞬離れて温度が下がり、焼き上がりの時間が分かりにくくなります。また、何度も動かすと綺麗な焼き色が付きにくくなります。タイマーをセットしたらグッと我慢してお肉をいじらないようにしましょう。
休ませて肉汁を落ち着かせよう
焼き終わったらすぐに食べたいのはやまやまですが、肉汁がまだ落ち着いていない状態です。カットするとジュワッと外に出てしまって、パサパサで固い食感の原因になります。また、余熱で中までしっかり火が通る利点もあります。これは牛肉でも同じ、焼き上がったら少し休ませてから食べる事でいつもよりジュワッとジューシーな仕上りになりますよ。
いつもより柔らかくてジューシーな仕上り!ワンランクアップした食感を楽しんで
ちょっとしたポイントを守るだけで、いつものポークソテーがワンランクアップした食感とお味になりました。大事なポイントは「ゆっくり火を通す」事です。予め常温に戻す、弱めの火で焼く、最後にお肉を休ませるなど、どなたでも出来る作業をプラスするだけでしっとりジューシーな仕上りになります。お肉自体が美味しく仕上がるので、味付けは塩こしょうだけで十分。あとは簡単なスープやサラダを添えれば立派なディナーになりますね。材料もとてもシンプルで作りやすいので、是非毎日の食卓で活用して下さいね。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」