料理人hiroです。今回は基本のスイートポテトのレシピをご紹介します。レシピ通りに作ったものの甘さを感じないことがありがちですが、味見しながら調整することがポイントとなります。サツマイモには色んな種類があれば糖度も色々。そこで活躍するのがハチミツです。誰もが喜ぶスイーツ!早速作っていきましょう。
スイートポテトの材料(10個分)
具材
サツマイモ | 1.5本(500g) | |
無塩バター | 45g |
調味料
塩 | ひとつまみ | |
牛乳 | 80g | |
卵黄Mサイズ | 3個 | |
ハチミツ | 適量 |
スイートポテトの作り方
今回のレシピのポイント
確実に作るには蒸し器を使って「ふかし芋」にします。味見をしてハチミツで甘さを調節。弾力が出るよう火にかけて水分量も調整することがポイントとなります。
皮を剥いたサツマイモ500gを5cm幅の輪切りにした後、すぐに水につけます。
水につけてアク抜きと色止め
サツマイモはアクが強い食材です。アクは食材から出てくる苦味やエグ味、臭みの成分となるもの。断面はすぐに変色してきます。そこで水に10分ほどつけておくと、アク抜きとなり変色も防ぐことができます。確実にやっておきたい「下ごしらえ」です。
蒸し器の中の水が沸騰したら中火にして蓋をし蒸して、ふかし芋を作ります。20分ほど火にかけておくと良いでしょう。
20分経ったら、竹串を刺してみましょう。スッと入ったら火が入っている状態です。硬そうだったら少し延長しましょう。確実に火が入ったことを確認したら大きめのボウルに移しましょう。
ふかし芋が確実!
私の経験則ですが、オーブンやトースターで焼き芋にするやり方もありますが、長時間(場合によっては1時間以上)を要し、皮付きのままで焼かないといけないので、皮剥きする手間があるというデメリットがあります。レンジ調理だと固さがマチマチ。一方でふかし芋にすると前もって皮を剥いていて、かつ短時間で火が通るというメリットがあります。ふかし芋にした方が確実性があります。
甘みを強く感じさせる塩の働き
マッシャーで潰した後に、塩をひとつまみ。これはスイカに塩を振るのと一緒で、甘みを強く感じさせる作用が働きます。これを「味の対比効果」と言います。かけすぎは塩っぱくなるので注意が必要です。
卵黄を2つ加え、さらに混ぜていきます。もうひとつの卵黄は焼く前に使用します。
ここからは木ベラに持ち替えて、混ぜ合わせていきましょう。
レンチンして温かい状態の牛乳を80g加えます。木べらでさらに混ぜていきましょう。
あらかじめ常温に戻しておいた無塩バター45gを加えて、さらに混ぜていきます。ふかし芋が温かい状態のまま作業すると、生地作りはスムーズにすすむことを覚えておきましょう。
甘みは味見で調整することが大事
生地がまんべんなく混ざったところで、一度味見します。ここまで糖分を加えることがなかったのは、サツマイモの甘みを活かしたいからです。サツマイモは品種によって糖度が違います。味見をして足りなければ糖を足すことで好みの味となります。「レシピ通りに作ると甘味が足りなかった…」という失敗の原因はここにあるわけですね。
甘さを整えたところで、生地作りの第一段階は完了。これを火にかけます。
火を入れて生地をより確実なものに!
ここで火を入れる理由は、余分な水分を飛ばして味を凝縮させることと、生地をなめらかにするためです。今回の生地は裏漉しナシ。ここで生地をなめらかに!多少ツブツブ感があるのも自家製感があって良いものです。
7〜8分ほど火にかけると良いでしょう。このひと手間がスイートポテトをより美味しいものにしてくれます。
天板とアルミカップを用意して、両手で成形します。
成形する時はラグビーボールの形を意識すると良いです。アルミカップに並べていきましょう。10個分作れます。
卵黄を塗ってツヤ出しと焼き色付けに
卵黄を表面に塗ることで、焼いた時にツヤ出しと焼き色がつきやすくなります。丁寧に塗るよう心がけましょう。
ちょっとしたひと手間でお店の味に近づきます
蒸し器でふかし芋、味見して甘みを調節、火にかけて味を凝縮するなど行程を踏んできましたが、ちょっとしたひと手間がお店に出るような味に仕上がります。温かい状態でも冷たい状態でも美味しく食べられるのがスイートポテトの良いところです。焼き菓子なので冷蔵庫保存で3日ほど日持ちします。誰もが喜ぶ手作りスイーツ♪旬の秋冬に是非一度作ってみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。