洋食歴20年の料理人hiroです。今回はチョコレートで簡単に作れる、生クリーム不使用のムース菓子をご紹介します。バレンタインに、3時のおやつにひとつあると、それだけで幸せな気分に。あったかい珈琲があるとなお良しです。チョコレートは不思議と特別感がありますよね。それでは早速作っていきましょう。
チョコレートムースの材料(4人前)
具材
板チョコレート明治ブラックチョコレート | 100g(2枚) | |
無塩バター | 45g | |
卵黄Mサイズ | 3個分 | |
卵白Mサイズ | 3個分 |
調味料
グラニュー糖 | 33g | |
グランマルニエコアントローでも可 | 大さじ1 |
付けあわせ
胡もも、カシューナッツ、ドライクランベリー、金箔 |
チョコレートムースの作り方
使用する道具はきっちりと拭き上げて
デザート作りでの鉄則ですが、使用するボウルやゴムベラ、ホイッパー等に油分や水が付着しているのはNGです。事前にサッと洗剤で洗って乾かし、必要であれば乾いたタオルで拭き上げておきましょう。
その鍋を湯煎にして、大きめのボウルに砕いた板チョコレートと無塩バターを一緒にしておき、時間をかけて溶かしていきます。その間に次の作業に移ります。
透明な色から白くなり、少しまとまってきました。
まとまったところにグラニュー糖を一気に加えてさらに撹拌していきます。
撹拌すること約10分。だんだんと筋が見えてくるようになりました。ツノが立つ状態を目指して撹拌していきましょう。
ツノが立ったメレンゲとはこの状態です
ホイッパーをボウルから離した時、メレンゲがホイッパーから落ちずにくっついていますね。そして、ボウルに残った方のホイッパーはツンとツノが立っています。これが今回のムースに適している状態のメレンゲです。グラニュー糖を加えることで、この状態を保つことができ、しっとり感も与えてくれます。
チョコレートとバターがしっかりと混ぜ合わさりました。ここから湯煎から外しての作業となります。ボウルの外側に付着したお湯はしっかりとタオルなどで拭き取るようにしましょう。
卵黄を濾して加えていこう
茶漉しなどを使って、卵黄を濾し、チョコレートベースに加えます。
卵黄を漉すことで、ムースが滑らかな口あたりになります。今回は分かりやすいようこのような画像にしていますが、事前に別のボウルに濾しておくのも良いです。
チョコレートベースと卵黄をしっかりとゴムベラで混ぜ合わせます。
グランマルニエで風味をプラス
チョコレートベースにグランマルニエを加えさらに混ぜます。グランマルニエはオレンジのリキュールです。なければコアントローを代用していただいても大丈夫です。
メレンゲは3回に分けて、ゴムベラを使ってさっくりと混ぜ合わせていきます。チョコレートベースと、メレンゲが混ぜ合わさるときに見れるマーブル模様は作ってて楽しい色です。一瞬で終わってしまうマーブル模様ですが、チョコレート菓子によくある光景。個人的にこういった模様も楽しむようにしています。
3回に分けて、混ぜ合わせたムースがこちらです。あとは器に分けていきましょう。
アパレイユ(合わさった生地のこと)がトロンとしています。器を汚さないようにするには、ある程度を一気に流し入れて、ボウルからしたたり落ちるアパレイユをゴムベラでサッとすくい取るようにすると良いでしょう。
タオルなどを使ってトントンと
器に入っったチョコレートムースを最後にタオルの上でトントンと軽く底に衝撃を与えると、平らになっていきます。これにてムースは終了。器にラップして、2時間ほど冷蔵庫に冷やし固めます。美味しい食べどきです。あとはナッツ類や、ベリー、粉糖やミントなどをあしらってデコレーションも楽しんで下さいね。
ムースはふんわり滑らかな食感がたまりません
今回のチョコレートムースですが、スプーンですくった時に中に空洞があるのが分かると思います。これはメレンゲの空気です。さらにしっとり感をチョコレートベースに与えて、滑らかでふわっとした食感がトリコになってしまうお菓子なんですね。簡単ですし、お子様にもきっと喜んでもらえると思います。お祝い事に、バレンタインに最適!是非とのデザートのレパートリーにこちらのムースを加えて見てくださいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。