このページでは、乳の脱脂乳を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
脱脂乳のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは脱脂乳の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 31 | Kcal | かなり低い |
炭水化物 | 4.8 | g | |
└糖質 | 5.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 3.4 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、乳分類に所属する正式名称「<牛乳及び乳製品> (液状乳類) 脱脂乳」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、脱脂乳がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
脱脂乳はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
脱脂乳とは?どんな食材?
脱脂乳とは、乳(乳飲料)の中から脂肪分を取り除いた食材です。乳には脂肪分が含まれており、そのままの状態では脂肪分を摂取することになりますが、脱脂乳は脂肪分を取り除くことで低脂肪の食材となります。
脱脂乳の特徴
脱脂乳の特徴は、脂肪分が少ないことです。脂肪分を取り除くことで、カロリーが低くなります。また、脂肪分を取り除いたことにより、脱脂乳は脂肪の味やクリーミーさが少なくなる傾向があります。
脱脂乳の利用方法
脱脂乳は、そのまま飲むだけでなく、料理やお菓子作りにも利用することができます。例えば、コーヒーや紅茶に入れることで、カロリーを抑えながらも濃厚な味わいを楽しむことができます。また、スープやソース、クリーム系の料理にも使われることがあります。脱脂乳は低脂肪の食材なので、ダイエットや健康志向の方にも適しています。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は脱脂乳がダイエットにどう役立つか説明します!
脱脂乳はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低カロリーでダイエットに適している
脱脂乳は、可食部100gあたり31kcalという低カロリーな食材です。カロリーが低いため、ダイエット中の方やカロリー摂取を気にする方にとっては、健康的な食事に役立ちます。脱脂乳を摂取することで、カロリー制限をしながら栄養を摂取することができます。
2. 糖質が低く血糖値の上昇を抑える
脱脂乳には糖質が5g含まれており、可食部100gあたりの糖質摂取量はかなり低いです。糖質の摂取量が少ないことで、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。血糖値の急激な上昇を防ぐことで、糖尿病の予防や血糖値のコントロールに役立ちます。
3. 脂質や塩分が低く、健康的な食事に寄与する
脱脂乳には脂質が0.1g、塩分が0.1g含まれており、いずれも低い値です。脂質や塩分の摂取量が低いことで、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。また、脂質や塩分の摂取量を抑えることで、健康的な食事を実現することができます。
おすすめ:脱脂乳のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
脱脂乳に含まれる無機質の栄養を解説!
脱脂乳の特徴
脱脂乳の栄養データを見ると、以下の3つの特徴があります。
1. カルシウムが多い
脱脂乳は、可食部100gあたりにおいてカルシウムが100mg含まれています。カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素であり、脱脂乳を摂取することでカルシウムの補給ができます。
2. ヨウ素とセレンが多い
脱脂乳には、ヨウ素とセレンが含まれています。ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に関与し、セレンは抗酸化作用を持ち、体内の酸化ストレスから細胞を守る役割があります。脱脂乳を摂取することで、これらの栄養素を効果的に摂ることができます。
3. マグネシウムや鉄が低い
脱脂乳には、マグネシウムや鉄が少ないという特徴があります。マグネシウムは骨や筋肉の健康維持に関与し、鉄は酸素の運搬や免疫機能に重要な役割を果たします。脱脂乳を主な栄養源とする場合は、他の食材からこれらの栄養素を補う必要があります。
脱脂乳に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸の含有量が多い
脱脂乳に含まれるビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸は、他のビタミンと比較して多く含まれています。これらのビタミンは、エネルギー代謝や神経機能の維持に重要な役割を果たしており、十分な摂取が必要です。
2. ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンCの含有量は普通
脱脂乳に含まれるビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンCの含有量は、他のビタミンと比べて普通です。これらのビタミンも、体内の代謝や免疫機能の維持に関与していますが、他の食品からも摂取することができるため、特に脱脂乳を摂取する必要はありません。
3. ナイアシンの含有量は低い
脱脂乳に含まれるナイアシンの含有量は比較的低いです。ナイアシンは体内でエネルギーの生成に関与し、健康な皮膚や消化器系を維持するために必要な栄養素です。しかし、脱脂乳だけでは十分な量を摂取することが難しいため、他の食品からもバランスよく摂取する必要があります。
以上のように、脱脂乳に含まれるビタミンの特徴は、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸の含有量が多いこと、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンCの含有量が普通であること、ナイアシンの含有量が比較的低いことです。これらの特徴を踏まえ、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
最後に、脱脂乳の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「脱脂乳」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 31 | Kcal | かなり低い |
炭水化物 | 4.8 | g | |
└糖質 | 5.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 3.4 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「脱脂乳」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 91.0 | g | 多い |
有機酸 | 0.2 | g | 多い |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 3 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「脱脂乳」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 51 | mg | 普通 |
カリウム | 150 | mg | 普通 |
カルシウム | 100 | mg | 多い |
マグネシウム | 10 | mg | 低い |
リン | 97 | mg | 普通 |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.4 | mg | 普通 |
銅 | 0.01 | mg | 低い |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | 25 | μg | 多い |
セレン | 3 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 3 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | Tr | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | Tr | μg | 無し |
ビタミンD | Tr | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.15 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.1 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 0.6 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.60 | mg | 多い |
ビオチン | 3.1 | μg | 多い |
ビタミンC | 2 | mg | 普通 |
(100 g: 96.6 mL、100 mL: 103.5 g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
脱脂乳と同じ乳の乳飲料ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
ジャージー種の牛乳 | 77 | 5.1 | 3.9 | 5.2 | (0) |
ホルスタイン種の牛乳 | 63 | 4.9 | 3.2 | 3.7 | (0) |
牛乳 | 61 | 5.3 | 3.3 | 3.8 | (0) |
低脂肪牛乳 | 42 | 5.7 | 3.8 | 1.0 | (0) |
脱脂乳 | 31 | 5.0 | 3.4 | 0.1 | (0) |
コーヒー牛乳 | 56 | 7.4 | 2.2 | 2.0 | (0) |
フルーツ牛乳 | 46 | 9.9 | 1.2 | 0.2 | (0) |
人乳 | 61 | 7.3 | 1.1 | 3.5 | (0) |
やぎ乳 | 57 | 5.4 | 3.1 | 3.6 | (0) |
赤ちゃん用ミルク | 66 | 7.1 | 1.5 | 3.6 | 0 |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。