洋食歴20年の料理人hiroです。今回は牛肉メイン料理。手頃な牛こま切れ肉で十分です。たっぷり生姜と、作りやすい分量の「割り下」と一緒に煮ていきます。煮汁に浸しておけば冷蔵庫で3〜4日楽しめて、お弁当におつまみに、そしてお茶漬けにしても楽しめる一品となります。それでは早速作っていきましょう。
牛しぐれ煮の材料(3〜4人前)
具材
牛こま切れ肉 | 200g | |
生姜 | 30g |
調味料
酒 | 大さじ3 | |
濃口醤油 | 大さじ3 | |
上白糖 | 大さじ3 | |
水 | 500mℓ |
牛しぐれ煮の作り方(1分動画で早回し解説)
牛しぐれ煮の作り方
先に「割り下」を合わせておこう
「割り下」とは、よくすき焼きで聞く言葉ですね。鍋料理で使われる調味した煮汁を指します。親子丼のつゆ、鴨鍋、柳川鍋など「割り下」は多岐に渡ります。今回の割り下は水に、上白糖、酒、濃口醤油の4点です。
煮る鍋に先に合わせておきましょう。沸かすと上白糖は溶けるので、ここでしっかりと混ぜ合わせないでOKです。
千切りにした生姜を割り下の中へ。これを火にかけて煮立たせます。
ひと煮立ちさせました。ここから牛こま切れ肉を投入していきます。
こ豆にアクをすくおう
再沸騰したら、火を弱火に。アクが浮き上がってきます。このアクをすくうのとすくわないとでは料理に差が出てしまいます。アクは食材が持つ「えぐみ」や「渋み」、そして「雑味」と、動物性の「臭み」の元となる成分なんです。美味しく仕上げるためには欠かせない作業と言えます。
煮汁は全て煮詰めないで!
煮汁は具材が浸るくらいの量が望ましいです。全て煮詰めてしまうと、保存性が下がってしまうからです。具材が浸るほどの量で一度味見をしてみましょう。味が足りなければ、醤油と上白糖を少々足す程度でOKです。
牛しぐれ煮は丼でも、お茶漬けでも。
今回の牛しぐれ煮は、さまざまなシーンで使えるような味付けとなっています。お弁当に、おつまみに、そして丼としてご飯の上に乗せたり、はたまた出汁と海苔を添えてお茶漬けで楽しめます。煮汁に浸かっていれば冷蔵庫保存で3〜4日楽しめます。割り下からイチから作って、しかも無添加。疲れが取れない時、寝覚めが悪い時に牛肉を摂取するのはオススメです。是非ともこちらのレシピを、食のレパートリーに加えてみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。