Name: 手羽先の甘辛バルサミコチキン
Cook time: 20 min
Total time: 20 min
Yield: 2人分
Cuisine: イタリアン
Ingredients: パプリカ…1/2個; 手羽先…6本; 塩…小さじ1/4; こしょう…少々; オリーブオイル…大さじ2; バルサミコ酢…30ml; 醤油…30ml; はちみつ…20g; 水…100ml

原田佐知子

こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。料理教室の生徒様からのお悩みで意外と多いのが「バルサミコ酢の使い方が分からない」せっかく買ったのに、賞味期限までに使い切れない方が多くいらっしゃいます。そんな方にご提案！バルサミコの風味を生かした簡単チキン料理をご紹介します。それでは早速作っていきましょう！

手羽先の甘辛バルサミコチキンの作り方

1パプリカをカットする

まずパプリカをひと口大にカットします。パプリカはサラダなど生で食べるとシャキシャキッとした食感が楽しめますが、加熱するとトロッとした食感になり、驚くほど甘くなります。煮崩れする事もなく、実は煮込み料理にぴったりの野菜。ビタミンEやCが豊富で、美容と健康のためにも積極的に取り入れたいですね。

2手羽先の下処理をする

次に手羽先をカットします。そのまま使って頂いても大丈夫ですが、先端の細い部分は身が少なく食べにくいので切り離します。まず皮目を下にして持ちます。関節の部分にぽこっと骨が盛り上がっている部分があるのを確認して下さい。

3切り込みを入れてカットする

盛り上がっている部分の少し上に包丁を当て、そのままカットして下さい。骨と骨の隙間に包丁が入り、簡単に切り離す事が出来ますよ。今回は手羽先を使っていますが、もし無ければ手羽元やももなどお使い頂いても大丈夫です。

切り離した部分はスープなどに入れて出汁を取りましょう

切り離した部分は、スープやカレー、煮込み料理などに入れると良い出汁が取れます。市販の出汁よりも優しくて深い味わいのスープが取れるので、是非積極的に活用して下さいね。

4塩こしょうで下味を付ける

手羽先に塩こしょうで下味を付けます。しっかり下味を付ける事で、その食材の味がぼやけること無く、美味しさが引き立ちます。後でバルサミコソースで煮込みますが、それとは別に下味はしっかり付けて下さい。

5パプリカを焼く

フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱します。しっかり温まったらパプリカを入れ、動かさずにそのまま3分焼いて下さい。軽く焦がす事で香ばしい香りがプラスされて、料理の味をワンランクアップさせてくれます。3分焼いたら裏返し、更に3分焼きましょう。パプリカはしっかり加熱する事で独特の甘みが増すので、しっかり焼いて下さいね。焼き終わったら一度バットなどに取ります。

6手羽先を焼く

同じフライパンを強めの中火で熱し、手羽先を皮目から入れます。2分焼いたら裏返して更に2分焼きましょう。ここでは余分な脂を出して軽く焦げ目を付ける事が目的なので、中まで火が通っていなくても大丈夫です。後でバルサミコソースと一緒に煮込む時にしっかり火が通るのでご安心下さい。

余分な脂は取り除きます

手羽先を焼くと皮目から脂が出てくるので、キッチンペーパーなどである程度吸い取って下さい。脂が多すぎるとソース自体が脂っぽくなり、手羽先に上手く味が染み込まない原因になります。また、皮目から出た脂は鶏肉独特の臭みが多く含まれます。このひと手間で料理の味が変わってくる大切な作業です。

7煮汁を入れて煮込む

取り置いていたパプリカを戻し入れます。「バルサミコソースの材料」を入れ、中火で熱します。バルサミコ酢の酸味は加熱する事で弱くなり、酸っぱい感じが和らぎます。バルサミコ酢が沢山入りますが、甘酸っぱいくらいの酸味にまとまるのでご安心下さい。

バルサミコとはちみつは相性抜群

今回は「余りがちな調味料」としてバルサミコ酢をご紹介していますが、本当はかなり優秀な万能調味料。ドレッシングの材料として、そのまま煮詰めてソースとして、今回のように煮込み調味料として、余る暇が無いくらい活躍します。加熱すると酸味が柔らかくなるので、みりんの代わりに少量使ったりしても良いですね。また、はちみつと一緒に煮詰めるとそれだけで甘酸っぱいソースになります。鴨肉やローストビーフに添えても、バニラアイスクリームに掛けても、使い方は色々ですよ。