こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。和食の人気メニュー「豚の角煮」は、お家で作ると脂っぽかったり味が染みていなかったり、なかなか上手く仕上がらないひと品です。でも、下処理をしっかりすれそんなお悩み解消、とろとろ絶品の仕上がりになりますよ。それでは早速作っていきましょう!
とろとろジュワ!絶品豚の角煮の材料(4人分)
主な材料
豚ばら肉(ブロック) | 500~600g | |
しょうが(スライス) | 4枚 | |
ねぎの青い部分 | 1本分 |
調味料
醤油 | 60ml | |
みりん | 40ml | |
砂糖 | 30g | |
水 | 300~400ml |
その他材料
付け合わせの野菜(小松菜、チンゲンサイ、ほうれん草など) | お好みで |
とろとろジュワ!絶品豚の角煮の作り方
一度焼く事で脂が溶け出します
煮込む前の「焼く」作業がとても大切です。フライパンで焼く事で脂がかなり溶け出し、効率良く脂を抜く事が出来ます。また、軽く焦げ目を付ける事で香ばしい香りもプラスされます。豚の独特の臭みも和らぎ、一石二鳥ですね。
下茹で作業を2回繰り返す事で脂や臭みがしっかり抜けます
冷蔵庫で5~6時間冷やした後の状態です。下茹でする事で溶け出した脂の量が一目瞭然ですね。脂だけでなく、豚肉独特の臭みも抜けていきます。水を替えて更にもう一度30分下茹でをして冷やす事で、更に脂や臭みがしっかり抜けます。少し時間は掛かりますが、この作業がとても大切。脂が抜けた部分に調味料がしっかり入り、とろとろジュワッと美味しい食感が生まれます。
煮込む時は小さめの鍋がおすすめ
下茹でをする時はたっぷりのお湯で茹でた方が脂が抜けるので、少し大きめの鍋を使うのがおすすめです。一方、調味料を入れて煮込む時は小さめの鍋がおすすめ。少ない調味料でも全体に行き渡りやすく、豚ばら肉が煮崩れる事も防止してくれます。
とろとろジュワッと幸せ食感を楽しんで
脂身から脂が抜ける事でスポンジ状になり、調味料がしっかり染み込みます。また、脂が残っていると水分をはじいてしまうので、味が染みない原因のひとつに。ちょっと時間がかかるけど、とろとろジュワッとした食感は「頑張って作って良かった!」と思わせてくれますよ。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」