大さじ調味で白ごはんに合うおかず料理研究家の川久景子です。今回は「あじの干物」を使った混ぜ寿司をご紹介します。あじの干物を焼くだけしか使ったことがない人も、ほぐして使うことでとても使い勝手のよい食材になります。また、干物を焼く時に悩むにおいと煙も、ちょっとしたひと工夫で軽減する方法もご紹介していますのでぜひ参考にしてください。 では、さっそく作りましょう!
鯵の干物の混ぜずしの材料(2人分)
具材
鯵の干物 | 2枚 | |
卵 | 2個 | |
みょうが | 3個 | |
モロッコいんげん | 5本 | |
塩 | ひとつまみ | |
白いりごま | 大さじ2 | |
米 | 2合(300g) |
寿司酢
砂糖 | 大さじ 1と1/3 | |
塩 | 5g | |
米酢 | 50ml |
鯵の干物の混ぜずしの作り方
蓋をして7分、蒸し焼きにして加熱します。
焼き上がったら包丁で薄切りにします。あまり細かく切るより、少し幅がでるように3mmくらいの幅にします。軽くほぐし、このまま使うときまで乾いた布巾をカブせてあら熱をとります。
裏返したら蓋をせず、そのまま3分程度焼いたら火を止めます。蒸し焼きにした時にほとんど火が通っているので、裏返した後は軽く焼くだけで大丈夫です。
焼けたら骨、皮などを取り除き、食べやすいようにほぐし身にしておきます。小さく細い骨が残っていることがあるので、できる限り取り除きます。
水に浸しておけば変色せずに使えます。
はじめは白く濁っていましたら、溶いていくと透明になってくれば寿司酢の準備完了です。
この時、うちわで扇ぎながら作業すると、ご飯につやが出てきます。扇ぐことでゆっくりご飯の温度が下がるので、寿司酢がなじみやすくなります。
いざ実食。甘さと酸味の酢飯に鯵の塩っけがやさしく味わえる
酢飯の独特な甘さと酸味がしっかりお米のひと粒ひと粒に染み込み、さらに鯵の干物の塩っけがやさしく味わる仕上がりです。さらに、みょうがの鼻に抜ける風味が爽やかさとほろ苦さがいいアクセントになり、最後まで飽きさせない味にしてくれています。 全体にやわらかい食感のものが多い中、モロッコいんげんの噛むたびにポリポリとしたかたい食感がいいアクセントになります。彩りとしても緑色が映えておいしさを後押ししてくれています。
鯵の干物もほぐせば使い道が広がります!
鯵の干物は、焼いてほぐすことで料理のレパートリーがひろがる便利な食材です。干物としておかずとして食べるだけではなく、ほぐしタコとでメインおかずとしても、サブメニューとしても大活躍するので、普段干物をたべる機会が少ない人でも食べやすくなるアイデアに。ほぐした干物は、保存袋に入れて冷凍保存も可能なので、使いたいときにいつでも使えます。
今回のように鯵の干物を酢飯に加えることで塩っけがある分、調味料などの塩分を控えることもできます。
料理クリエイター。元広告デザイナーがWEBメディアや食関連企業の販促プロモーション、料理レシピ、撮影、動画編集までワンストップで行う。料理で人を、自分を、もっとワクワクさせる、新しい扉を開く未来を目指す。