料理クリエイターの川久景子です。今回ご紹介する料理は、中国料理の中でもとても簡単につくれ、マーボ豆腐よりシンプルなのにとても味わい深さのある四川料理「熊掌豆腐(シオンジャン)」をご紹介します。熊の掌と書きますが、熊は入っていません。むかし、豆腐を熊の手に見立てて皇帝に献上したのが由来と言われています。(所説あり) 熊の手は入っていませんが、大きく切った豆腐は、一度水分を抜いてから辛み調味料がしっかり染み込んでいるのでとてもおいしく、箸が止まらなくなるおいしさです。 では、さっそくつくりましょう!
熊掌豆腐(シオンジャン)の材料(4人分)
具材
木綿豆腐 | 800g | |
豚こま切れ肉 | 200g | |
長ねぎ | 1/2本(50g) | |
しょうが | 2かけ | |
にんにく | 2かけ | |
豆板醤(トーバンジャン) | 小さじ1 | |
ごま油 | 大さじ1 |
合わせ調味料
砂糖 | 小さじ1 | |
しょうゆ | 小さじ2 | |
鶏ガラスープの素 | 小さじ1 | |
水もしくは湯 | 180ml |
水溶き片栗粉
片栗粉 | 大さじ1/2 | |
水 | 大さじ1/2 |
熊掌豆腐(シオンジャン)の作り方
1.5cm角は、売られている豆腐を半分の長さに切り、1.5cm幅に切るとだいたい正方形に近い形で仕上がります。(売られている豆腐の大きさにもよりますが、おおよその大きさ目安で1.5cm角)
軽く表面に焦げ目ができるくらい焼きます。こうすることで、豆腐に残っている水分が抜け、形が崩れにくくなります。
豆腐に水分が少ないので、調味料がしっかり馴染み、硬く焼いた豆腐がやわらかくなります。
豆腐に味が馴染んだら、水溶き片栗粉をまわし入れ、とろみをつけます。水溶き片栗粉を加える時は、一旦火を止め、フライパンの淵を一周まわすように加え、木べらなべでかき混ぜてから再度中火にかけ、加熱しながらとろみをつけます。
加熱しながら水溶き片栗粉を加えると、ダマになりやすく、とろみが均一に付きにくいので、面倒かもしれませんが一旦火を止めてから加えます。
いざ実食。辛みがしっかり染み込んだ豆腐がおいしい!
一度水分を抜いて、再び水分(合わせ調味料)をしっかり染み込ませた豆腐がとてもおいしいです。表面をしっかり焼いているので箸ではさんでも型崩れせず、とても食べやすいのがうれしい。豆腐と一緒に炒めた豚肉からの旨味もでて、マーボ豆腐とはひと味違ったおいしさに白ご飯との相性がとてもよいです。
皇帝も食べた熊掌豆腐で中国料理がもっと身近に!
所説ありますが、食糧難だっタコろに豆腐を切って熊の手に見立てた料理を作り「熊の掌」として皇帝に献上したと言われるこの料理、お手頃な木綿豆腐と辛みがとても味わい深く、しっかり辛みが染みた木綿豆腐は豆腐らしいやわらかさがなく、とても食べやすいので家計のお助けメニューにおすすめです。
料理クリエイター。元広告デザイナーがWEBメディアや食関連企業の販促プロモーション、料理レシピ、撮影、動画編集までワンストップで行う。料理で人を、自分を、もっとワクワクさせる、新しい扉を開く未来を目指す。