
洋食歴20年の料理人hiroです。今回は市販のデミグラスを使って、時短でできる「洋食の王道」ハヤシライスを作ります。牛肉は安い牛こま切れ肉でOK。煮込み料理でも比較的短時間で仕上がります。深みとコクのある仕上がりにするには「牛脂」を使って調理。洋食の日をご家庭で!それでは早速作っていきましょう。
市販のデミスラスソースで作る時短ハヤシライスの材料(4人分)

具材
白ご飯先に炊いておく | 4合 | |
牛こま切れ肉 | 200g | |
玉ねぎ | 1個 | |
ニンニク | 2カケ | |
ブラウンマッシュルームマッシュルームでも可 | 5個 | |
トマト | 1個 | |
冷凍枝豆 | 適量 |
調味料
牛脂 | 30gほど | |
塩 | 適量 | |
黒胡椒 | 適量 | |
赤ワイン | 50g | |
トマトケチャップ | 50g | |
濃口醤油 | 大さじ1 | |
ウスターソース | 大さじ2 | |
鶏ガラスープの素シャンタン | 小さじ1 | |
デミグラス缶ハインツデミグラス | 150g | |
ハチミツ | 大さじ1 | |
片栗粉大さじ1の水を加えて水溶き片栗粉にしておく | 大さじ1 |
市販のデミスラスソースで作る時短ハヤシライスの作り方(1分動画で早回し解説)
市販のデミスラスソースで作る時短ハヤシライスの作り方

ブラウンマッシュルームは…
ブラウンマッシュルームは事前に掃除が必要です。泥んこが付いている場合があります。湿らせたキッチンペーパーで軽く拭き取る程度でOK。水洗いしてはNG。キノコの良さを損なってしまいます。掃除したブラウンマッシュルームを2mm幅にスライスしておきます。

牛脂を使おう
熱した底が深いフライパンに、牛脂を落とし、フライパン全体に馴染ませます。ソースの旨味が大幅にアップ。深みとコクがプラスされます。大抵のスーパーのお肉コーナーに牛脂が無料で置いてあります。日本食ではすき焼きに使ったりしますが、ハヤシライスにこれを使わないのは損です。是非ともスーパーで見つけたらキープし、すぐに使わないのであれば冷凍庫に保管するのも手ですよ。

弱火で玉ねぎとニンニクを炒めよう
牛脂が行き渡ったところで、玉ねぎとニンニクを同時に加えて弱火に。ゆっくり炒めて、甘さを引き出します。

少し強めに塩と、黒胡椒を牛肉に。さらに炒めていきます。牛肉が7割ほど炒まったところに、ブラウンマッシュルーム、ダイストマトを加えます。

赤ワインを加えよう
赤ワインを加えて強火にし、アルコール分を飛ばします。素材の個性を引き出すためです。これをやるのとやらないとでは美味しさに雲泥の差があります。調理法で「フランベ」と言うんですが、お酒の力を借りて、化学反応を起こし、赤身の肉の匂いを和らげ、肉の旨味が増します。
よくブワワーっと炎が上がるシーンを見タコとがあると思いますが、そのシーンがまさにフランベ。アルコール度数の強いコニャックや、ブランデーを使用します。今回は、赤ワインですので、炎が上がることはないのでご安心を。

味見を必ず!
10分ほど煮込んだら味見をします。足りなければハチミツ、塩を少し足す程度で味が整います。

最後にトロミをつけよう
火にかけているままで、水溶き片栗粉をスプーンで糸を垂らすように回しかけ、混ぜるを繰り返します。ダマにならずに、トロミが付いてきます。お好みのトロミ加減に仕上げ火を切ります。熱々のご飯にサッとハヤシソースと、枝豆(グリーンピースでもOK)をあしらったら完成です。
煮込み料理でも短時間にできるのがハヤシソース

洋食調理場ですと、デミグラスはお店の個性となるためイチから仕込みを開始。調理時間はとても長くなりますが、市販のデミを使うことで、時間を大幅短縮。ご飯が炊き上がるちょウド良い時間にハヤシソースが出来上がります。
牛脂を使う、赤ワインでフランベなど作る人によって美味しくするコツは沢山あります。もし、牛こま切れ肉を手に取ったら、牛脂もお忘れなくキープして、今回のレシピで、その日を「洋食の日」にして楽しんでくださいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。