みなさんこんにちは。フリーランスで管理栄養士をしているmihoです。今回は鹿児島県奄美群島で作られる郷土料理の鶏飯をご紹介します。本来は鶏ガラをじっくり煮込み、だしをとって作るのですが、今回は家庭でもお手軽に作れるレシピにアレンジしてご紹介していきたいと思います。それでは早速作っていきましょう!
食欲がない時にもおすすめ!ヘルシー鶏飯の材料(2人分)
具材
鶏ささみ | 2本(120~150g) | |
干ししいたけ | 2~3枚 | |
卵 | 1個(Lサイズ) | |
つぼ漬け | 40g | |
小ねぎ | 10g程度 | |
刻み海苔 | 適量 |
卵の味付け(調味料A)
塩 | 少々 | |
みりん | 小さじ1 |
しいたけの味付け(調味料B)
砂糖 | 大さじ1 | |
醤油 | 大さじ1 | |
しいたけの戻し汁 | 150ml(残った分でOK) |
スープ
鶏のゆで汁 | 全て | |
醤油 | 小さじ1 | |
鶏がらスープの素 | 小さじ1 |
その他
水(ささみを茹でる用) | 500ml | |
酒(ささみを茹でる用) | 大さじ1 | |
水 | 200ml(干ししいたけを戻す用) | |
サラダ油(卵を焼く用) | 適量 |
食欲がない時にもおすすめ!ヘルシー鶏飯の作り方
鶏ささみは筋を取り、真ん中に切込みを入れて開きます。まずささみの筋に沿って包丁を入れ、ひっくり返して下さい。手で筋の端を持ち、まな板に対して包丁の刃を斜めに当てて、包丁を動かしながら筋を取ると、きれいにとることができますよ。またささみを開くことで、火が通りやすくなり、加熱時間の短縮になります。
鍋に水(500ml)と酒を入れ、火をつけます。温まってきたら、ささみを入れて下さい。(沸く前に入れてOK)鍋が沸いたら火を最小にし、蓋をして5分~6分程加熱して下さい。その後粗熱がとれるまで放置します。放置することで余熱でも火を入れ、ふっくらとしたささみに仕上がります。
ゆで汁はスープとして使用するので、あくもしっかり取り除いてくださいね。
卵に調味料Aを入れ、よくといでおきます。卵焼き器(小さめのフライパンでもOK)に流し入れ、薄焼き卵を作ります。火が強すぎると焦げるので注意して下さいね。濡れ布巾を用意しておくと、万が一温度が高すぎる時にすぐに冷ませるのでおすすめです。
薄焼き卵はひっくりかえすと失敗する可能性が高いので、薄く卵を伸ばし、片面から火を入れて焼いてしまうと良いです。半熟だとカットするときにくっついてしまうので、しっかりと隅まで火を入れて下さい。熱いうちだとくっつきやすいので、しっかり冷ましてから折りたたみ、細く包丁で切っていきます。
干ししいたけの戻し汁は旨味たっぷり!
しいたけに含まれる旨味成分は『グアニル酸』と言い、かつお節の「イノシン酸」、昆布の「グルタミン酸」と共に3大うま味成分の1つです。通常のしいたけにもグアニル酸は含まれていますが、干すことでこのグアニル酸が増加するため、この干ししいたけの戻し汁が鶏飯を美味しく仕上げるポイントになります。水で戻したり少し手間はかかりますが、ぜひ干ししいたけを使い、戻し汁も無駄なく使用して下さいね。
様々な具材のハーモニー
今回は温かいスープでいただきましたが、旨味たっぷりの優しい味わいのスープで体も温まります。スープのおかげでそれぞれの具材がうまくまとまり、さらさらと食べ進められますよ。夏場は冷たいスープにすれば、食欲のない時にもピッタリの一品です。ぜひご家庭でも作ってみて下さいね。
栄養士/管理栄養士。企業での経験を積み、現在はフリーランスの管理栄養士としてレシピ記事の執筆に従事。時短&節約をしながら栄養バランスの整った料理を得意とする。