洋洋食歴20年の料理人hiroです。鶏の薄茶色、卵の緑、あおみの緑。目に入った瞬間、間違いないヤツ!と思う丼です。日本人の好物「3色鶏そぼろ丼」を、レシピル風にご紹介します。それぞれの味もさることながら、配色にも注目して欲しい丼。うまく出来たら、きっと何度も作りたくなります。早速作っていきましょう。
3色鶏そぼろ丼の材料(2人前)
具材
白ご飯先に炊いておきましょう | 2合分 | |
ほうれん草 | 80g | |
卵Mサイズ | 2個 | |
鶏ひき肉 | 250g |
調味料A
薄口醤油 | 大さじ1 | |
みりん | 大さじ1 | |
ごま油 | 大さじ0.5 | |
白ごま | 小さじ1 |
調味料B
塩 | 少々 | |
みりん | 大さじ1 | |
薄口醤油 | 少々 | |
米油サラダ油でも可 | 大さじ1 |
調味料C
塩 | 少々 | |
生姜 | 10g | |
米油サラダ油でも可 | 大さじ1 |
調味料C
酒 | 大さじ1 |
調味料C
みりん | 大さじ1 | |
濃口醤油 | 大さじ1 | |
上白糖 | 大さじ2 | |
水 | 200mℓ |
3色鶏そぼろ丼の作り方
先にご飯を炊いてから作業スタート
先にお米を洗米し、炊飯ボタンをゆっくりモードでスイッチオン!鍋にたっぷりのお湯を沸かし、0.5%の塩を入れます。例えば2ℓのお湯でしたら、10gの塩です。これで、ほうれん草をボイルします。
茎を立てるようにお湯に沈め、10秒ほどで葉を沈めてサッと茹でるような感じです。歯応えよく、発色よく仕上げるには、サッと塩でゆがいて、別のボウルに用意した氷水に取ることです。
ほうれん草はすぐにしんなりします。氷水にとりましょう。
この状態で5分ほど浸けておきます。ほうれん草が冷めたら、手でまとめてぎゅっと絞り、水気を取っておきましょう。
色鮮やかなのは薄口醤油のお陰
胡麻和えの元と和えておきましょう。薄口醤油を使用するのは、濃口醤油と違って食材の色を活かせるからです。ほん海苔と上品な塩味もついて有能です。少量タイプでも常備しておきましょう。
卵液を切るように混ぜておきます。
中火のままで、卵液を一気に流します。流し終えたら火は弱火に。
卵は周りから固まってくるのを意識しながら…
卵は周りから固っていく特徴があります。素早く菜箸で周りから混ぜていくようにします。玉子がある程度固まりを見せたら火を切り、予熱で火を入れてます。色づかないうちに卵液を作ったボウルへ。
すぐにボウルに取って冷まそう
炒り卵ができました。卵液を作ったボウルに戻したのはこれ以上予熱で火を入れないため。乾かないようラップをかけます。後でフォークなど使用してかき混ぜ、お好みでの大きさにカスタマイズすることができます。
調味料を加えよう
鶏ひき肉をほぐしながら炒めたら、調味料C(塩、酒)を加え、強火にして1分ほど煮たたせ、アルコール分を飛ばし…
その他の調味料C(上白糖、濃口醤油)と…
水(調味料C)を加え、強火のままひと煮立ちさせます。沸騰したら弱火にして10分ほど煮ます。
丼にご飯を盛り付けたら…
ここは逃したくないシーンですが、丼にご飯をよそい、ご飯全体にお好みの量のタレ(鶏の煮汁)を回しかけます。これをやっておくのとやっておかないとでは味にかなりの差が出ます。今回の最重要ポイントですね。
これぞ日本の食の美!
鶏そぼろの薄茶色、卵の黄色、そしてほうれん草の深い緑や黄緑、さらに白ごまの金色。食べてもらう方に「美味紫蘇う」と思わせたら、もうその時点で勝利です。あとは美味しさが加算されれば大勝利。食材の持つさまざまな色が存分に主張できた日本らしさを誇る美、食のアートだと私は考えます。見た目美味しく、食べても美味しい「3色鶏そぼろ丼」、是非とも丼レパートリーに加えてみて下さいね。
洋食調理歴20年。シェフ経験あり調理師免許あり。膝の古傷と向き合い、立ち仕事をセーブ。知識と経験をもとにYouTube「ヒスイ夫婦のすいすいレシピ」を運営中。最近では動画企画や編集、フードに関する記事執筆、企業向けにレシピ考案へお仕事をシフト。「ま、何とかなる」が口グセ。