フードコーディネーターのyurikaです。今回はスパイスひとつで作る「基本のキーマカレー」のレシピをご紹介。何種類ものスパイスを使うのはハードルが高いですが、今回はカレー粉ひとつでOK。時短で作れる飴色玉ねぎと、うま味食材の相乗効果でコクとうま味たっぷりに仕上げますよ。それでは作っていきましょう!
基本のキーマカレーの材料(4人分)
主な材料
合いびき肉 | 300g | |
玉ねぎ | 1個(200g) | |
にんじん | 1/2本 | |
エリンギ | 100g | |
にんにく | 1かけ | |
生姜 | 1/2かけ |
調味料
サラダ油 | 大さじ1 | |
カレー粉 | 大さじ2 | |
ホールトマト缶 | 1/2缶(200g) | |
コンソメ | 大さじ1/2 | |
オイスターソース | 大さじ1/2 | |
バター | 10g | |
塩こしょう | 適量 |
その他材料
ご飯 | 適量 |
トッピング
温泉卵、パセリ | 適量 |
基本のキーマカレーの作り方
今回のレシピのポイント
キーマカレーを作るには何種類ものスパイスが必要と思われがちですが、実は「カレー粉」ひとつでも本格的なキーマカレーが簡単に作れます。また、時間がかかる飴色玉ねぎをたった10分の時短で作る方法もご紹介しますよ。
うま味食材の相乗効果で美味しさアップ
今回はうま味食材をかけ合わせた『うま味の相乗効果』を活用します。
トマト缶に含まれる「グルタミン酸」といううま味成分に、ひき肉の「イノシン酸」、エリンギの「グアニル酸」というそれぞれ異なるうま味成分をかけ合わせることで、うま味が倍増されて美味しさがアップしますよ。
飴色玉ねぎはレンジ加熱で時短可能
飴色玉ねぎを作る時に、玉ねぎをそのまま炒めると飴色になるまで数十分かかってしまいます。炒める前に電子レンジで加熱しておくことで玉ねぎの水分がある程度抜けるので、炒める時間を短縮できますよ。
玉ねぎの水分が飛んで焦げやすくなってきたら火を少し弱め、少量の水を加えながら飴色になるまで炒めます。水は約50mlを大さじ1程度ずつ数回に分けて加え、水分を飛ばしながら炒めましょう。トータルで10分くらい炒めれば飴色になってきますよ。
飴色玉ねぎの美味しさの秘密とは?
玉ねぎを飴色にすると美味しくなる理由は、じっくりと炒めることで水分が飛んで玉ねぎ自体の「甘み」が引き立つことと、『メイラード反応』という化学反応によって玉ねぎが褐色に変化して香ばしい「香味」が生まれるからです。
玉ねぎが褐色に変化するのと黒く焦げてしまうのは別の状態なので、水を加えて焦げてしまわないように伸ばしながら飴色に炒めるのがポイントですよ。
スパイスは「カレー粉」ひとつでOK!
一般的にキーマカレーを作るにはクミン、ターメリック、チリペッパー、コリアンダー、カルダモンなど複数のスパイスが必要なため、ハードルが高いと感じる方は多いのではないでしょうか。実はキーマカレーを作るにはミックススパイスである「カレー粉」1種類で問題ありません。
種類によって配合は異なりますが、カレー粉にはキーマカレーに必要なスパイスが大体含まれているのでこれひとつで作ることができますよ。
お好みで「ガラムマサラ」を加え、スパイシー感アップ
よりスパイシーな風味を付けたい場合は、煮詰めた後にお好みでガラムマサラを加えるのもおすすめです。ガラムマサラもカレー粉と同様にミックススパイスなので、これひとつで複雑で深みのあるスパイシーさをプラスできます。
カレー粉と違って黄色の色味を加える「ターメリック」が含まれていないので、風味や辛み付けとして仕上げに加えるといいですよ。
器にご飯とキーマカレーを盛り付け、真ん中に温泉卵をのせてパセリを散らして完成です。
カレー粉だけで本格キーマカレーが簡単に!
数種類のスパイスを使わなくても、カレー粉ひとつで本格的な味わいに。時間がかかる飴色玉ねぎは10分で時短に作れて、うま味食材をかけ合わせることでうま味たっぷりなコク旨キーマカレーに仕上がります。
カレー粉さえあれば料理初心者さんでもハードルを感じることなく手軽に作れるので、ぜひお試しくださいね!
フードコーディネーター/料理研究家。食系のメディア制作会社での経験を経て、現在はフリーランスとして食品企業のレシピ開発、フードコーディネート、レシピ写真・動画制作等に従事。手間をかけずに簡単に作れる、工程をシンプル化した時短料理が得意。約20カ国を旅した旅行好きで、世界の料理を手軽にアレンジしたレシピを研究中。