こんにちは、料理研究家の原田佐知子です。パスタの定番「アラビアータ」はピリッとした辛みが魅力のパスタ。でも、自分で作ると辛さの調整が上手く出来ずに意外と上手に作れない事ありませんか。今回はそんなお悩みを解消する基本のアラビアータの作り方をお伝えします。それでは早速作っていきましょう!
ピリッとした辛みが美味しい!基本のアラビアータの材料(1人分)
主な材料
ホールトマト | 200 | |
にんにく | 1かけ | |
オリーブオイル | 大さじ2 | |
赤とうがらし | 1~2本 | |
ペンネ | 100g |
調味料の材料
塩 | 小さじ1/4 | |
こしょう | 小さじ1/8 |
付けあわせ
パセリのみじん切り |
ピリッとした辛みが美味しい!基本のアラビアータの作り方
赤とうがらしの使い方にポイントあり
赤とうがらしと一言でいっても、ホール状のものからカットされている物まで色々ありますね。どんな状態のものをどうやって使うと辛みが出るかが分かれば、辛さの調整が自由自在に出来るようになりますよ。
潰す事でにんにくの香りが広がる
にんにくは切れ目がない状態で加熱しても香りがあまり出てきません。潰して切れ目を入れる事で、独特の香りがパスタソースに溶け込み食欲をそそる仕上りになります。
にんにくの香りを強く効かせたい場合は、みじん切りにして使うとより濃厚な香りが楽しめます。
赤とうがらしはそのまま加熱するだけだと辛みが出づらいので、木べらで軽く押しながら加熱して下さい。こうする事で辛み成分がにじみ出て適度に辛い仕上りになります。逆に辛みが苦手な方は押さずに加熱して優しい辛みを出すようにして下さい。
赤とうがらしの辛みは中にある
真っ赤な赤とうがらしは見るからに辛そうですが、実はまわりの赤い部分にはあまり辛み成分が含まれません。赤とうがらしの中の種が付いているワタの部分(胎座と呼ばれる部分)に辛みが集中しているので、この部分が外に出てこないとあまり辛みが感じられないんです。(種自体にも辛み成分はあまり含まれません)
加熱する時に赤とうがらしをギュッと押す事で、ワタの部分の辛みがジュワッと出てきます。特に辛いのがお好きな方は、赤とうがらしを半分に割ったり小口切りにして使うと、ワタの部分が露出されるのでかなり辛い仕上りになりますよ。
ホールトマトがおすすめです
メーカーによっても異なりますが、「カットトマト」と「ホールトマト」は違う種類のトマトを使っている事が多く、特にホールトマトには「サンマルツァーノ」という煮込み料理にぴったりのトマトが使われている事がほとんどです。
カットトマトやフレッシュトマトを使うと、軽くて濃厚さに欠ける仕上りになってしまう場合があるので、味の濃い「ホールトマト」を使うのが断然おすすめ。スーパーで購入する際にちょっと気を付けて見てみて下さいね。
ペンネは必ず袋の表示通りの時間茹でて下さい。ロングパスタなどは「アルデンテ」を目指して短めの時間で茹で上げる事がありますが、ペンネは生地がとても厚いパスタなので茹で時間が短いと固過ぎて食べられない仕上りになる場合があります。いつものクセで短い時間で引き上げないようにご注意下さい。
にんにくと赤とうがらしは必ず取り除く
ペンネを入れる前に、にんにくと赤とうがらしを取り除きましょう。特に赤とうがらしはトマトソースと同じ赤色で見分けがつきづらいので、この段階で必ず取り除いて下さい。
ピリッと適度な辛みが美味しさのポイント!濃厚なトマトソースも絶品です
赤とうがらしの辛みがピリッと効いたソースがやみつきの美味しさ。アラビアータはイタリア語で「怒った」という意味になります。まさに怒っているような辛みが楽しめるソースが魅力のパスタですね。赤とうがらしの基本的な使い方が分かっていれば、好みの辛さに調整する事が出来るようになります。是非お好みの辛さで楽しんで下さい。
2010年より横浜にて料理教室「スタジオルーチェ」主宰。企業や地方自治体向けのレシピ開発、企業の食材とのタイアップレッスンを多数開催中。Webメディアに毎月レシピ掲載中。レシピのコンセプトは「簡単なのにおもてなしにもなるレシピ」